看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『頓服薬とはどういう意味?飲み方・効果時間・副作用・使用期限の確認のしかた』というタイトルでお送りします。


お薬の飲み方というのは、お薬の種類によって様々です。

食後に飲むお薬もあれば、食前、食間など、それに起きてすぐに飲むお薬というのもあります。

今回は色んな種類の中でも「頓服薬」というものについて、東京都健康安全研究センター「内服薬の飲み方」などの公的な資料と、PMDA(医薬品医療機器総合機構)に掲載された電子添文(添付文書)で確かめられる範囲で説明していきたいと思います。



 

頓服薬とはどういう意味?

頓服薬とはどういう意味

東京都健康安全研究センター「内服薬の飲み方」では、薬を飲むときの「食前」「食後」「食間」「就寝前」「頓服」を紹介しており、頓服について「発作時や症状のひどいとき。服用する量や間隔を守りましょう。」と説明しています。

つまり、頓服は、食前・食後・食間・就寝前などと並ぶ服用のタイミングの一つで、発作時や症状のひどいときに飲む、という区分です。

「頓服」と対になる言葉がなにかについて、公的な資料では確かめられなかったため、この記事では「対義語」は取り上げていません。



頓服で使う薬の飲み方の例

頓服の量や間隔、1日に使える回数や上限は、薬ごとに決まっていて、電子添文(添付文書)に書かれています。
ここでは、PMDAに掲載されている電子添文から、2つの薬を例に挙げます。
どの薬にもあてはまるわけではありません。

解熱・鎮痛の薬の例:ロキソニン錠60mg

ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%の電子添文(PMDA掲載、2025年3月改訂(第4版))には、次のように書かれています。

  • 下記疾患の解熱・鎮痛(急性上気道炎〈急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む〉):通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mgを頓用する。年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい
  • 消炎・鎮痛(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛):通常、成人に1回60mg、1日3回経口投与する。頓用の場合は、1回60~120mgを経口投与する
  • 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい
  • 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること

このように、同じ薬でも、症状によって頓用の量や回数の上限が異なります。
このロキソニンの電子添文には、「約6時間空ける」「38.5℃で飲む」といったことは書かれていません。
間隔や回数は薬ごとに、電子添文や説明文書で確認が必要です。
上の内容は医療用医薬品の電子添文のもので、ドラッグストアなどで買う市販薬は、その製品の説明文書を確認してください。
医師から処方された薬は、薬袋や薬剤師の説明のとおりに使いましょう。

発作のときに使う舌下錠の例:ニトロペン舌下錠0.3mg

ニトロペン舌下錠0.3mgの電子添文(PMDA掲載、2023年8月改訂(第1版))には、次のように書かれています。

  • ニトログリセリンとして、通常成人0.3~0.6mg(本剤1~2錠)を舌下投与する。狭心症に対し投与後、数分間で効果のあらわれない場合には、更に0.3~0.6mg(本剤1~2錠)を追加投与する
  • 1回の発作に3錠まで投与しても効果があらわれない場合、発作が15~20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡するよう患者を指導すること
  • 本剤は舌下で溶解させ、口腔粘膜より吸収されて速やかに効果を発現するもので、内服では効果がない
  • 起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。また、めまいや失神等を起こすことがあるので、椅子に腰掛けるか、座って服用させること

この薬は処方箋医薬品で、医師等の処方箋により使用する薬です。
使い方は、必ず主治医・薬剤師の説明に従ってください。



頓服薬の効果時間や副作用を知りたい時は?

効果が続く時間や副作用は、薬の種類によって違います。
東京都健康安全研究センター「内服薬の飲み方」には、薬には必ず説明文書がついていて、説明文書には用法・用量、効能・効果などのほか、使用上の注意や副作用に関することが記載されているので、必ずよく読んでから使う習慣をつけましょう、と書かれています。
また、説明文書は捨てずに保管し、必要なときにすぐ読めるようにしておきましょう、とされています。

同じ資料には、自己判断で薬の量を加減すると、効果が出なかったり、副作用などが現れたりすることがあると書かれています。
効果時間など、説明文書に書かれていないことや不安なことは、医師・薬剤師に尋ねましょう。

頓服薬の使用期限は?

東京都健康安全研究センター「薬の保管のしかた」には、薬は時間がたつと分解したり、場合によっては成分が変質して本来の効果が得られないものもあるため、有効期間を過ぎたものや、見た目に異常がある薬は使用せずに捨てましょう、と書かれています。
「錠剤は6か月〜1年」「水薬は7〜10日」といった一律の期間は、公的な資料では確かめられませんでした。
使用期限は、薬の包装や説明文書、調剤された薬は薬剤師に確認してください。

頓服薬とはどういったお薬なのかについてのまとめ

今回は頓服薬について説明してきました。

では、まとめてみましょう。

頓服薬とはどういう意味?
東京都健康安全研究センターの資料では、頓服は「発作時や症状のひどいとき」に飲む飲み方で、服用する量や間隔を守るとされています。
食前・食後・食間・就寝前などと並ぶ、服用のタイミングの区分の一つです。

 

頓服薬の飲み方・効果時間・副作用・使用期限は?
量、間隔、1日の上限回数、効果時間、副作用は薬ごとに違い、電子添文や説明文書に書かれています。
わからないことは医師・薬剤師に確認しましょう。
有効期間を過ぎたものや、見た目に異常がある薬は使用せずに捨てるとされています。

 

頓服薬の例として挙げたロキソニンの電子添文には、消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であると書かれています。
効果が不十分なときなどは、自分で薬の量や回数を増やさずに、医師・薬剤師に相談しましょう。

参考:東京都健康安全研究センター「内服薬の飲み方」、東京都健康安全研究センター「薬の保管のしかた」、ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%の電子添文(PMDA掲載、2025年3月改訂(第4版))、ニトロペン舌下錠0.3mgの電子添文(PMDA掲載、2023年8月改訂(第1版))(2026年10月16日確認)。お薬の使い方は必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。