看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『ビタミンD欠乏症で赤ちゃんがくる病になる?その原因や症状について説明!』というタイトルでお送りします。


近年、子供たちの間でビタミンD欠乏症によって「くる病」になる症例が増えてきていると言われています。

この件に関しては、2018年8月6日に朝日新聞HPでも取り上げられていました。

「日焼け対策やり過ぎ注意 増える子どものビタミンD欠乏」について
https://www.asahi.com/articles/SDI201808037716.html

 

正常に産まれてきた子供たちに、くる病なんていう骨の病気が増えているとはあまり想像できません。

私自身も、「赤ちゃんにくる病が増えている」と聞いても少しピンときませんでした。

ですが、その記事内容を読むと「なるほど…」と納得します。
 

今回は、ビタミンD欠乏症で赤ちゃんがくる病になる原因や症状などについて説明していきたいと思います。
 

では、最初に「ビタミンD欠乏症によるくる病」という病気とはどんなものかについて説明していきましょう。



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「ビタミンD欠乏症によるくる病」というのはどんな病気なの?

ビタミンD欠乏症というのは、その名前の通り、ビタミンDが欠乏した状態のことです。

では、ビタミンDというのはどんな役割をしているのでしょうか?

ビタミンDが作られる方法

ビタミンDというのは、食べ物などに含まれており、骨を強く維持するために必要な栄養素です。

また、ビタミンDは食べ物から摂取するほかにも、日光を浴びることで私たちの体内である程度は作り出せることができるビタミンなのです。

ビタミンDは、身体が食品などから骨の主要な成分のひとつであるカルシウムを吸収しやすくすることで骨を丈夫に強くしています。

ですので、ビタミンDの摂取が少ない場合、骨が軟らかくなったり細くなったり、もろくなったりする病気になることがあります。

そして、この病気のことを小児の場合は「くる病」、成人の場合は「骨軟化症(こつなんかしょう)」というのです。
 

次に赤ちゃんが「くる病」になる原因について説明していきましょう。

赤ちゃんがくる病になる原因とは?

ビタミンDの摂取が少ない場合、骨が軟らかくなったりもろくなったりする病気のことを、小児の場合は「くる病」と呼びます。

では、赤ちゃんがくる病になるのはなぜなのでしょうか?

(ここで説明する「赤ちゃん」というのは、0か月から1歳までの乳児を対象に説明していきたいと思います。)

赤ちゃんがくる病になる原因は、次にあげることが考えられます。

  • 過度な紫外線の防止対策
  • 母乳栄養によるビタミンDの摂取不足
  • アレルギー対策によるビタミンDの摂取不足

です。

それぞれを説明していきましょう。
 

過度な紫外線の防止対策

皮膚が直射日光に当たると、身体の中でビタミンDが作られます。

血液の中のビタミンDは、その9割以上が日光に当たることで作られるとも言われています。

ですが、日光に直接長期間当たることは、年々紫外線量も増していることもあり、皮膚がんになるリスクも上がります。

そうしたことから、私たちはなるべく日光に当たらないように、紫外線を遮る衣類や帽子などをつけたり、日焼け止めクリームを塗ったりして外出します。

そして、それは子供たちも同じで、お母さんたちは紫外線に過敏になって必死で子供の日焼け対策に努めます。

なので、どうしても身体の中でのビタミンDの合成の量が減ってきていることが原因のひとつとして考えられます。
 

次に、母乳栄養についてです。

母乳栄養によるビタミンDの摂取不足

母乳栄養は人工栄養のミルクに比べて、良いところはたくさんあります。

ですが、母乳の中のビタミンD含有量はミルクに比べるととても少ないのです。

なので、くる病にかかった赤ちゃんのほとんどが、母乳栄養で育っています。

しかし、母乳栄養の中のビタミンDは少なくても吸収率はとても良いですし、離乳食を食べる頃からビタミンDを多く含む食品などを積極的に取り入れることで発症を防ぐことは可能です。
 

次にアレルギー対策によるビタミンDの摂取不足についてです。
 

アレルギー対策によるビタミンDの摂取不足

ビタミンDは食べ物からも摂取できますが、食物によるアレルギー反応を恐れてビタミンDを多く含んでいる卵や魚などの摂取を制限しているケースも多くみられます。

また、アレルギーが出ないように離乳食を始める時期を遅くしたりする人もよくいます。

そうした食事制限から、ビタミンDの摂取不足が考えられるわけです。
 

以上のような要因が重なってしまうと、赤ちゃんでもくる病を発症するリスクがとても高くなるのです。
 

では次に赤ちゃんがくる病にかかった場合、その症状について説明していきましょう。

赤ちゃんがくる病にかかった時の症状は?

赤ちゃんは、成長過程にかなり個人差がありますが、早い例だと生後7か月頃からつかまり立ちをしはじめます。

その後、8か月頃から次第に伝い歩きをしはじめますね。

ですが、その歩行開始の時期が遅れたり、骨がもろくなるため足に負荷がかかって太ももの骨が曲がってO脚が目立ってきたりします。

くる病の子供のO脚足の画像

更には身長の伸びが悪くなり、伸びが止まることもあります。

では、そのような症状が出始めて、くる病を発症した時にはどのような治療が行われるのでしょう。

くる病を発症した際の治療は?

赤ちゃんがくる病を発症した際の治療については、ビタミンDの摂取となります。

赤ちゃんだと離乳食にビタミンDを多く含む食品を取り入れることで、十分改善されます。

また、赤ちゃん用のビタミンDサプリメント等もあるようですので、利用してみるのもいいでしょう。

ただし、小児科の担当医にこれらのサプリメント等について相談した上で利用するようにしてください。
 

ビタミンD欠乏症で赤ちゃんがくる病になる原因や症状についてのまとめ

今回はビタミンD欠乏症で赤ちゃんがくる病になる原因や症状について説明してきました。

では、まとめてみましょう。

ビタミンD欠乏症で赤ちゃんがくる病になる原因は?
赤ちゃんがくる病になる原因は、次にあげることが考えられます。

  • 過度な紫外線の防止対策
  • 母乳栄養によるビタミンDの摂取不足
  • アレルギー対策によるビタミンDの摂取不足

 

くる病の症状は?
赤ちゃんの成長過程は個人差がありますが、その歩行開始の時期が遅れたり、骨がもろくなるため足に負荷がかかってO脚が目立ってきたりします。
また身長の伸びが悪くなり、伸びが止まることもあります。

 
夏の暑さや紫外線は年々激しくなっており、お肌にも悪いので紫外線対策にかなり力を入れているお母さんは多いのではないでしょうか。

私自身も、子供が女の子ということもあり日焼けしてシミにならないようにと、子供が小さな頃からせっせと日焼け止めクリームを使ってケアしていました。

確かに多少の日光浴はビタミンDを作るためには必要かもしれませんが、これほど暑いと少し調整が難しいと思います。

ですので、やはり離乳食の時期にはビタミンDなどを多く含むバランスの取れた栄養が必要となってくることを意識しておくことが大切です。