看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『梅毒になる原因菌は?感染が急増している原因についても説明!』というタイトルでお送りします。


近年、梅毒患者が急速に増加していると言われています。

梅毒の感染患者数は2018年11月11日までに5955人に上るということで、48年ぶりに6000人を超える見通しとなっています。

特に若い女性に増加しているようですが、もはや男性も女性も他人事ではありません。

自分には関係ない病気だと思っている方も多いかもしれません。

ですが、これだけ感染者が増加しているのであれば、感染を防ぐためにも梅毒に関する知識を深めておくことはとても大切だと思います。

そこで今回は、梅毒になる原因菌について、そして感染が急増している原因についても説明していきたいと思います。
 




 

梅毒になる原因菌は?

梅毒というのは、性行為によって皮膚や粘膜から感染する性感染症の病気です。

そして、梅毒の原因となる菌は、「梅毒トレポネーマ」という病原菌なのです。

この梅毒トレポネーマという菌は下の画像を見てわかるように、らせん状の形をした菌です。

梅毒スピロヘータ

この菌が原因となり、性交渉をすることで皮膚や粘膜を通じて人から人に感染していくわけです。

梅毒の原因となる菌がわかった上で、次は梅毒になる原因についてももう少し詳しく説明していきたいと思います。

梅毒になる(感染する)原因ってなに?

原因菌の部分で少し触れてきましたが、これはやはり性交渉です。

普通の性器対性器の接触だけではなく、オーラルセックスやアナルセックスといった性交のすべてが含まれており、接触の際に粘膜や皮膚から感染します。

例えば、膣や陰茎などはもちろん口の中の粘膜や肛門の中の粘膜など、梅毒に感染した相手と接触することで誰でも感染してしまう可能性があるということです。

そして、こういった性交渉以外でも感染する例があります。

それは、妊娠中に胎盤を通して母親から赤ちゃんに感染する母子感染です。

これは、妊娠したときに母親が既に感染していれば、胎盤を通してお腹の中の赤ちゃんに先天梅毒(せんてんばいどく・産まれながらの梅毒感染)を起こしてしまうということです。

では、最後に梅毒が急激に増加している原因は何なのかについて説明していきたいと思います。

梅毒の感染者が急増している原因はなに?

梅毒に感染している患者数が急増している原因というのは、ひとつだけに限定できずハッキリと「これが原因です!」という報告はありません。

また考えられる原因に関しては、諸説あると思います。

日本で初めて発見されたのは1512年だという報告があり、それまでにも世界中で感染者が多くいたと言われています。

1940年代には梅毒に効果のあるお薬であるペニシリンが開発されたこともあり、急激に患者数は減少しました。

その後2001年頃から、感染者数が徐々に増加しているのですが、2015年頃からは年々ものすごい勢いで増えてきているわけです。

そんな中、考えられる原因として次のようなことが考えられます。

  • 性行為の低年齢化
  • 避妊具を使わない性行為の増加
  • 複数の相手との性交渉の増加
  • 日本国内への観光客の増加(他の国からの梅毒感染者が菌を持ち入る可能性がある)
  • 性風俗店の増加、または利用者の増加
  • 出会い系サイトとその利用者の増加

 
などです。

これ以外にも、以前は感染者が病院を受診しなかった例も多く、医師が届け出することもなかったため単に報告者数が少なかっただけであるといった意見を持つ医師もいます。

感染者数が増加していけば、地域や病院等でも梅毒の危険性に関して警鐘を鳴らしはじめます。

そのため多くの方が、梅毒に関する知識が増えることで受診する人が多くなり異常を早くに発見できれば、報告者数については増加していくという考えです。

これらのことが、梅毒が急増している原因として考えられています。

梅毒になる原因菌や感染急増の原因などについてのまとめ

今回は、梅毒になる原因菌や感染急増の原因などについて説明してきました。

では、まとめてみましょう。

梅毒になる原因菌は?
 
梅毒の原因菌は、梅毒トレポネーマという病原菌です。
らせん状をした菌です。

 

梅毒の感染者の急増は何が原因?

  • 性行為の低年齢化
  • 避妊具を使わない性行為の増加
  • 複数の相手との性交渉の増加
  • 日本国内への観光客の増加(他の国からの梅毒感染者が菌を持ち入る可能性がある)
  • 性風俗店の増加、または利用者の増加
  • 出会い系サイトとその利用者の増加

などです。

 

梅毒という病気は、症状が出てもまたすぐに治まったりするので、患者さんもすぐに病院に行こうとしないケースが多くあります。

ですので、気付かないうちに病状が進行して症状が進んでしまうこともあります。

ですが早期に受診すればお薬で治る病気なので、怖がらずにすぐに検査をしてもらいにいくことがとても大切です。
 

そんな梅毒の症状については、こちらの記事にも詳しく説明していますのでご覧ください。↓


梅毒の症状であるしこりの特徴についてはこちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の潜伏期間についての記事は、こちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の感染経路についてはこちらの記事をご覧ください。↓

また気になる梅毒の治療に関しては、こちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の検査方法などについては、こちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の末期症状については、こちらの記事をご覧ください。↓