看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『マダニに噛まれた後の症状は?跡の腫れやかゆみは?写真画像付きで解説!』というタイトルでお送りします。


ダニというと、家の中でもあちこちに生息していますが、私達の目にはなかなか見えないので、とても気持ち悪いですね。

もし、ダニが目に見えてたら、どうなるんだろう、生活できないだろうな…などと時々思って、怖くなります(‥;)

私達が想像できるのは、そんな小さくて見えないダニですね。

でも、今回は少し大きめの、目に見えるダニ「マダニ」に関する内容です。

マダニに噛まれた場合、その症状はどんなものなのでしょうか?

その症状を、マダニに噛まれている実際の写真画像を見ながら説明していきます。

そして、その症状が重症化した際に起こる感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」についても説明していきます。



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マダニに噛まれたらどんな症状がでる?噛まれた跡の腫れやかゆみはある?

マダニに噛まれたら、もちろん噛まれた跡もキッチリありますし、その部分も腫れてくることが多いです。

マダニに噛まれた後の主な症状を下にまとめます。

  • 噛まれた部分の強い腫れ
  • かゆみ
  • 発疹(ほっしん・赤いプツプツができる)
  • 痛み
  • 水疱(水ぶくれ)
  • 更に悪化すれば、潰瘍(かいよう)といって皮膚がただれて炎症を起こしてしまう


などがあります。

では、マダニに噛まれた後の症状を画像で見ていきましょう。

マダニに噛まれたらこうなる!写真画像付きで説明!

まずは、マダニに噛まれた跡の腫れやかゆみを起こしている画像写真がこちらです。

マダニに噛まれた皮膚の一部です。赤く腫れていますが、まだ軽い症状ですね。

マダニに噛まれた時の症状

次に、マダニに噛まれた足の一部ですが、これは悪化してきて、水ぶくれができています。

マダニに噛まれた時の症状 悪化して水ぶくれ

そして、マダニに噛まれた左手ですが、かなり腫れていますね。

マダニに噛まれた時の症状 手の腫れ

では、その噛んだマダニの姿がこれです。
噛んだ後のマダニ
 

マダニがヒトや動物にくっつくと、皮膚にしっかり口器(こうき・口の先)を突き刺して、長いと10日以上もかけて、吸血(血を吸い続ける)します。

その状態がこちらです。

噛んでる瞬間のマダニ

噛んでる瞬間のマダニ

このように、口先から皮膚を突き破って侵入しています。

そして、ヒトや動物の血液を思いっきり吸ったマダニは、吸う前の体調1~4ミリから、大きさがなんと1センチ前後にまで膨れ上がります(><;)

噛んで血を吸った前後のマダニの大きさの違い

そして、吸った後の体重は、吸う前のなんと100倍以上にもなるのです。

吸う前には気づきにくい大きさかもしれませんが、吸った後はとてもわかりやすい大きさになりますね。

「マダニに噛まれたら、皮膚が赤く腫れてかゆくなっておしまいじゃないの?」

と思うかもしれませんが、実はこの症状が進めば死に至ることもあるのです。

そんなマダニに噛まれて重症化する例について紹介します。


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マダニに噛まれ症状が悪化して死亡する例も?

マダニに噛まれて起こる感染症はいくつかありますが、中でも注意が必要な感染症をひとつ紹介します。

それが、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という感染症です。

これは、少し難しい名前ですが、ブニヤウイルス科フレボウイルス属というものに分類される新しいウイルス(SFTSウイルス)を保持しているダニに噛まれて起こる感染症です。

2013年1月に日本国内で初めて感染者が報告されて、それ以降も確認されるようになりました。

このSFTSウイルスに感染すると、6日~14日間の潜伏期間を経て、次のような症状が出ます。

  • 発熱
  • 消化器の症状(吐き気・嘔吐・腹痛・下痢など)
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 意識障害
  • リンパ節腫脹
  • 皮下出血・下血などの出血症状

などがあり、これらの症状があった後、重症化して死亡することもあります。

国立感染症研究所の調査では、現在までに約280人の患者が報告されていて、男女比は133:147で、届け出時の年齢中央値は74歳だったそうです。

感染患者は西日本を中心とした21府県から届け出されていて、発症は5~8月の症例が多いのですが、2016年は10月まで多たったようです。

2014~2016年の厚生労働省の感染症発生動向調査では、届出時点の情報で178名の報告のうち、35名が死亡しているとのことです。

ですので、日本でのSFTS感染症の致命率(ちめいりつ)は20%ということになります。

*致命率(ちめいりつ)とは
・・・ある特定の病気にかかったと診断され、報告された患者のうち、一定の期間内に死亡した患者の割合を示したものです。

そして、SFTSのある症例が2017年7月24日に新聞等で報道されました。

その症例について紹介します。

マダニの感染症が犬や猫などペットからうつることも?

それは、西日本の50代女性が2016年の夏に、野良猫に噛まれた後、マダニが媒介するウィルス感染症重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症し、死亡していたとの内容です。

動物によって、SFTSウィルスがヒトに感染したとみられる事例が判明したのは初めてだそうです。

厚生労働省によると、女性は衰弱した野良猫を拾って動物病院に連れていった際に手を噛まれ、その約10日後に死亡したのです。

女性にマダニに噛まれた形跡はなかったのですが、SFTSの症状に似ていたため国立感染研究所で調査したところ、感染が確認されました。

また、その猫にも同様の症状があったので、猫がマダニに噛まれて発症して、女性にうつしたとみられています。

それまでは、動物がSFTSウィルスに感染してもほとんどが発症しないため、ヒトにうつることはないと考えられてきました。

しかし、2017年にペットの犬や猫がSFTSを発症した事例を確認していたそうです。(飼い主は感染していなかったとのこと。)

そして、この死亡した女性の症例から、主に屋外で飼っている猫や犬などのペットがマダニに噛まれた際、発症すればそのペットの体液等からヒトが感染することが否定できないということがわかったのです。

このようなことを受けて厚生労働省は、臨床獣医師を始めとした各関係者に注意喚起の文書を発行しています。

その内容はこちらです。

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に係る注意喚起について」(2017年7月24日)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000172201.pdf

まとめ

今回は、マダニに噛まれた後の症状、そして、噛まれた跡やかゆみなど写真画像付きで解説してきました。

感染したペットから人間が感染して死亡した事実が判明したのは、ごく最近で、まだまだマダニに関しては、色々な情報が今後出てくるかもしれません。

また新たに、マダニに関する情報が出た際には随時お知らせしていきたいと思います。