看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『アデノウイルス感染の大人の症状は軽い?咳や下痢・目や喉の状態にも注意?』というタイトルでお送りします。


アデノウィルスの感染症といえば、よく「プール熱」のことのように言われています。

確かにプール熱というのは、アデノウィルスが原因となって感染していく病気です。

しかし、「アデノウィルス感染症=プール熱」のみというわけではありません。

実は、アデノウィルスというのは約50種類以上の型が存在していて、それぞれの型によって出てくる症状が変わってきます。

手のひらにウイルス模型

「〇〇番の型のアデノウィルスはこんな症状を起こしやすい」といったそれぞれの特徴があるのです。

例えば、アデノウィルス3型という型に感染してしまうと、「咽頭結膜熱」いわゆる「プール熱」と呼ばれるものを引き起こしてしまいます。

また、アデノウィルス8型という型に感染してしまうと、「はやり目」と呼ばれている「流行性角結膜炎」という病気を引き起こします。

そのほか、扁桃炎や出血性膀胱炎や胃腸炎などウィルスの型によって、症状は様々です。

これらアデノウィルス感染症は、幼児から小学生の子供に多く見られる傾向があるのですが、大人にも感染してしまいます。

今回は、そんなアデノウィルス感染症に大人がかかった場合、症状は軽いのか?

咳や下痢、眼や喉の症状について色々ご紹介します(^^)



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アデノウィルスに感染した大人の症状は軽いの?

アデノウィルスに感染したら、大人の症状は軽いのでしょうか?

アデノウィルス感染症と言っても、ひとつの症状や病気をさしているわけではないので、症状によって「軽い」とか「重い」はその人によって様々です。

その人に免疫力があって、ウィルスに対して抵抗力があれば、感染しても症状が出ずに終わることもありえます。

しかし、仕事で疲れていたり、ストレスで免疫力が低下していたりすると、すぐ感染してしまい、その症状は軽くでは済まされない可能性が高いです。

では、アデノウィルスに感染した場合、どんな症状に注意しないといけないのでしょうか?

よく起こる症状と言えば、咳や下痢、目や喉の症状などが挙げられ、注意が必要となってきます。

大人がアデノウイルスに感染した場合には咳や下痢・目や喉の症状には注意が必要?

では順に、咳や下痢・目や喉の症状について説明していきましょう。

大人がアデノウイルスに感染した場合の咳の症状には注意すべき?

アデノウイルスに感染すると出る咳の症状には注意が必要です。

アデノウイルスの症状で注意が必要な咳

私達がよくひく普通の「風邪」ですが、これは、ただの風邪だと思っていても、実はアデノウイルスに感染している場合があります。

一見、普通の風邪のような症状です。

このような単なる咳のみの症状だけなら、感染していても症状は軽いもので済みます。

ただ、それでも時に病状が悪化してしまうと、高熱や頭痛、関節痛などを伴ってきますので注意が必要なのです。

普通の風邪かなと思っても、症状が軽くてもあまり無理をしないで、休養を取って悪化するのを防ぎましょう。

そして、その風邪が更に悪くなって「肺炎(はいえん)」になると、症状はかなり重くなってきます。

肺炎はアデノウィルスに感染した場合、一番こわい症状です。

大人よりは幼児がかかりやすいのですが、大人の感染も可能性としては十分にあります。

髄膜炎や脳炎を合併する可能性もありますので、十分注意が必要です。

咳も更にひどくなる場合が多いです。

そして肺炎になると、咳のほか、次のような症状が出ることがあります。

  • 高熱(38℃以上)
  • 痰(たん)の色が透明ではなく、黄色や緑色などになってくる
  • 咳込みによる胸の痛みが出る
  • 息切れ、呼吸が苦しいなどの症状が出る

などです。

熱や咳込みの症状が出たとしても、すぐには医療機関を受診しない人も多いと思います。

しかし、これらの症状が3日以上続いた場合には、もう自分で何とかしようと思っても、回復するのは非常に困難です。

ですので、なるべく早めに受診するようにしましょう。

では、次にアデノウイルスの主な症状の1つ、「下痢」について説明します。


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大人がアデノウイルスに感染した場合の下痢の症状には注意すべき?

アデノウイルスの中には下痢を起こす種類のものがあり、下痢だけではなく、嘔吐の症状が出ることもあるので、脱水症になりやすく、注意が必要です。

これは、嘔吐下痢症(おうとげりしょう)と言われる胃腸炎です。

アデノウイルスの症状で注意が必要な嘔吐下痢症

脱水状態の症状としては、発熱や頭痛、意識がもうろうとするなどです。

こうなった場合、早く回復させるには点滴が一番効果があるので、受診することをおすすめします。

では今度は「目や喉」の症状について説明していきます。

大人がアデノウイルスに感染した場合の目や喉の症状には注意すべき?

アデノウイルスに感染した場合には、この目や喉に集中して起きる症状は、とてもつらい症状となるので、注意が必要です。

目や喉に症状が出る感染症といえば、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)と咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん)です。

まず、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)から説明します。

アデノウイルスの症状で注意が必要な目の充血

流行性角結膜炎の症状は、主に目の症状となり

  • 目の充血
  • 目やにが多くなる
  • 眼の痛み
  • まぶたの腫れ
  • 涙が多い
  • 角膜に点状のにごりが出ることもある
  • まぶしい感じがする

などとなります。

流行性角結膜炎は高熱や喉の痛みはあまり出ることもありません。

幼児や学童では学校保健安全法により、感染する力がなくなったと病院で先生が判断するまでは学校に行けない疾患に指定されています。

ですので、大人がかかった場合もあまり軽く考えずに、周囲への感染には注意しましょう。
 

次に咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん)について説明します。

咽頭結膜炎はプール熱と言われる病気です。
 

 

高熱が3~7日続き、扁桃腺・喉が真っ赤に腫れて、片目もしくは両目が結膜炎で充血して目やにも増えます。

主に夏場に多く、幼児から学童を中心にかかりやすい感染症ですが大人にも感染します。

流行性角結膜炎も咽頭結膜炎も、子供と同じような症状が大人にも出ます。

特に咽頭結膜炎(プール熱)は高熱も出て、体力も奪いますので、軽い症状から始まったとしても軽く考えずに、きちんと治療を受けるようにしましょう。

まとめ

今回は、アデノウィルスに感染した場合の大人の症状は軽いのか、そして、咳や下痢・目や喉の状態はどうなるのかなどについて説明しました。

大人はよく体力や抵抗力があるので、子供よりは感染した場合でも軽くて済むなどと言われますが、大人だっていつもいつも元気なわけではありません。

もし、感染した場合には、どんな状態でもそこから悪化しないように、十分休養して早く治すように心掛けましょう(^^)/