今回は、『水いぼの子供の治療方法は?顔でもイソジンや木酢液など使っても大丈夫?』というタイトルでお送りします。
水いぼというのは、医学用語で「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と言います。
そして、水いぼの原因となるウィルスの名前は「伝染性軟属腫ウィルス」と言います。
水いぼは基本的には幼児がなりやすい感染症です。
あまり免疫機能が発達していない、また、怪我や擦り傷などの多い子供がよくかかる病気です。
ウィルスは、プールのビート板や浮き輪、そして身体を拭いたタオルや衣類などに付着しており、子供の怪我や擦り傷がある部位に触れてしまえば感染してしまうのです。
実は私も幼少の頃に「百いぼ」と言って、身体中に百個くらいの水いぼができたことがあるのです。
こんな感じで身体中に水いぼができるのです(><)
何十年も前のことなのに、小さな頃のことなのに、今でもとてもよく覚えています。
今では跡形もなく治りました(^^)
そして更に、私の娘も足の裏などに数個の水いぼができて治療したことがあるのです。
ですので、私達、親子の実体験が参考になればと思います。
今回は、
- 子供に水いぼができた時の治療方法
- 水いぼが顔にできた時にイソジンや木酢液(もくさくえき)などを使っても大丈夫なのか?
などについて紹介していきたいと思います。
では、水いぼに感染した子供にはどんな治療方法があるのかについて説明します。
水いぼに感染した子供の治療方法は?
水いぼの治療方法には次のようなものがあります。
- 特殊な器具(ピンセットのようなもの)で水いぼをつまみとって取り除く
- 液体窒素で水いぼを凍結する
- レーザーを使用して水いぼを焼却する
- 電気を利用して水いぼを焼却する
- ハトムギエキスを主成分とした漢方薬「ヨクイニン」を飲む
- イソジンを塗る
などになります。
この中でよく行われる主な方法2つについて説明します。
ひとつは特殊器具を使って水いぼを取り除く方法、そして、液体窒素で水いぼを凍結する方法です。
特殊な器具(ピンセットのようなもの)で水いぼをつまみとって取り除く治療方法について
- 1 水いぼに感染した子供の治療方法は?
- 1.1 特殊な器具(ピンセットのようなもの)で水いぼをつまみとって取り除く治療方法について
- 1.2 液体窒素で水いぼを凍結する治療方法について
- 2 水いぼが子供の顔にできた場合にイソジンや木酢液などの薬を使っても大丈夫?
- 3 まとめ
特殊器具を用いて、水いぼをつまみとって取り除く方法は、唯一確実に水いぼを除去できる方法です。
このようなピンセットを使用して、水いぼを取り除いていきます。
しかし、この治療方法は水いぼをつまみとる時に痛みを伴います。
でも、水いぼを根こそぎ除去しますので、必ずきれいに治ります。
麻酔も何もしなかったので、ただひたすら痛い思いをしたのを思い出します。
それでも泣かずに耐えていたら、皮膚科の先生がご褒美に風船をくれたのを思い出します(^^)
その後、水いぼはきれいに治りました(^^)
実は、水いぼというのは、そのまま放っておいても自然に治っていく感染症なのです。
ですので、必ずしも皮膚科を受診しないといけないわけではありません。
ただ完治するまでの期間には個人差がありますし、半年から長くて2年間かかることもあります。
また、水いぼが顔など身体の目立つ部分に出てきたり、私のように身体中に出てきたりすれば、受診して治療を受けるほうが良いときもあります。
病院によっては、治る病気だからと治療をしない方針の医師もいますし、水いぼが増えてしまう前に処置をしましょうという方針の医師に分かれます。
ですので、治療を受ける前に、できるだけ色々な知識を吸収して、受診に行くことをおすすめします。
そして、私の頃にはこんな便利な物はありませんでしたが、今は麻酔の貼り薬があるんです。
この麻酔の貼り薬には、テープ本体に麻酔薬が塗られており、痛みを伴う処置をする2時間ほど前に貼っておけば、痛みを感じにくくなるという貼り薬です。
ただ、本当に麻酔の貼り薬で痛みがなくなるのか心配ですよね。
次にその麻酔の貼り薬が本当に効くのか効かないのかについて説明します。
私は貼り薬を使用したことがあるのですが、一般的にはあまり使うことがないので少しでも参考になればと思います(^^)
水いぼを取る時の麻酔のテープって効果がある?ない?
今では特殊器具を使って水いぼを取り除く際の痛みを和らげるために、麻酔の貼り薬があります。
このようなテープです。
水いぼの部分の大きさに合わせて、切って使っていきます。
水いぼの数が多いと、貼るのも大変ですが、根気よく貼っていかないといけません。
小さなお子さんは貼り薬が気になって、すぐ取ってしまうこともあります。
そんな時には、そのテープの上にキャラクターのシールなどを貼ると、気をそらすこともできていいかと思います(^^)b
そして、気になる痛みですが、完全に痛みが消えるかと言えば、正直、完全に消えるとは言えません。
私も貼って処置を受けたことがありますし、それを貼って処置を受けた患者さんにもどうだったか感想を伺ったことがありました。
結果的には、やはり、よく効いたという人もいれば、あまり効かなかったという人もいて、というものでした。
私達の皮膚は、とても痛みを感じる部位とさほど感じない部位があります。
もし、痛みを感じる部位に貼り薬を貼れば、少し痛みが緩和されたり、最初からあまり痛みを感じない部位であれば貼っても貼らなくても痛みを感じないかもしれません。
そして、患者さんが小さな子供さんなので、痛くても痛くなくても、何かをされる恐怖で泣きわめいてしまう可能性は高いです。
ですので、やはり痛みは多少伴ったとしても、私は、一度で必ず治る「特殊な器具で水いぼをつまみとって取り除く治療方法」を一番におすすめします(^^)
では次に液体窒素を用いた治療方法について説明します。
液体窒素で水いぼを凍結する治療方法について
液体窒素というのは、冷却材と使用されている液体です。
この液体窒素を使って、水いぼを凍結して治療します。
マイナス196℃という液体の窒素をカーゼや綿棒などに含ませ、それをピンポイントで水いぼに当てていく方法です。
痛みを感じることもありますが、感じる前にパッと離して痛みを感じないようにしてくれますので、それほど痛みを伴う治療ではありません。
実際、私の娘は足の一部に4ヶ所くらい水いぼができて、この処置を受けました。
その時も、ほとんど痛みはなかったと言っています。
ただ、この治療方法は、何回か続けて皮膚科に通わないといけないのです。
一度の処置では治りません。
何度か通って、処置を受けて、少しずつ少しずつ水いぼが小さくなっていく感じです。
私の娘の場合、4ヶ所ほどの水いぼを完治させるのに、皮膚科に半年近く通いました(‥;)
この治療方法で完全に治そうとすれば、その水いぼの数や深さ、大きさなどにもよりますが、数ヶ月から年単位で時間がかかるかもしれません。
そういった治療方法です。
では次に、もし水いぼが子供の顔にできた場合、イソジンや木酢液などの薬を使っても大丈夫かどうかについて説明します(^^)
水いぼが子供の顔にできた場合にイソジンや木酢液などの薬を使っても大丈夫?
イソジンや木酢液というのは、全く成分も内容も違うお薬ですが、両方とも全身のどの部位に使っても大丈夫です。
もちろん、顔に塗っても大丈夫です(^^)
では、それぞれのお薬について説明していきます。
まず、イソジンや木酢液(もくさくえき)というお薬はどんなお薬なのでしょうか。
水いぼができた時に使う薬・イソジンについて
イソジンというのは、消毒薬として、液体やうがい薬などでも以前からよく使われていますね。
水いぼの時に使うなら、軟膏になっているものを使うのがおすすめです。
使い方は、お風呂屋上がりの清潔な肌に軟膏を塗ることです。
綿棒などを使うと簡単で便利です。
イソジンには、主成分のヨウ素にウィルスを分解する作用があるので、水いぼに塗っておくと効果があります。
でもこのイソジンを使った方法は、完全に治癒する方法ではありません。
放っておくよりかは早く治るかな、という程度だと思って下さい。
そして、イソジンのヨウ素にアレルギー反応を示す人がいますので、もし使用していて何か症状が出ればすぐ使用は中止するようにしましょう。
アレルギー反応の症状としては、塗った部位のかゆみや痛み、発疹、発赤、灼熱感などです。それ以外でも何かおかしいな、という症状があれば中止しましょう。
では次に木酢液についてはどうでしょうか。
水いぼができた時に使う薬・木酢液について
木酢液(もくさくえき)は木炭を炭焼きにした時に得られる食物エキスです。
木酢液には、弱酸性の殺菌作用があります。
また新陳代謝を高めたり、保湿効果もあると言われれています。
木酢液は入浴剤として、お湯に入れて使うタイプのものが販売されているようです。
また、木酢液が入ったクリームなども販売されています。
では、木酢液はどんな効果があるのでしょう。
木酢液の効果は、
- 水いぼなどウィルス性いぼの治療効果
- 保湿効果
- アトピー症状や炎症を抑える効果
- 新陳代謝を高め、肌を健康にする効果
- 抜け毛を防ぐ効果
- かゆみを防ぐ効果
- 水虫やニキビなどに効果がある
などがあります。
ただ、木酢液も原料や製造方法によって異なるようですが、中には発がん性物質が含まれていることもあるようです。
発がん性物質が含まれていないと説明している商品がありますので、成分をきちんと知って、安全性を確認してから使いましょう。
園芸用などの商品もありますので、お肌用のものを使ってくださいね(^^)
まとめ
今回は、水いぼにかかった子供の治療方法について、そして、顔でもイソジンや木酢液などのお薬を使っても大丈夫かについて説明しました。
水いぼは、数が少なければ積極的な処置をせずに様子をみたいところです。
ただ、いぼの数が増えてしまったり、目立つところにできたりすると、それなりの処置を受けたくなりますね。
その場合は、それぞれの処置の特徴を知って、皮膚科との先生ともよく相談して、治療を受けるようにしましょう。