看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『カンジダは生理中も病院で診察してもらえる?薬や塗り薬は使える?』というタイトルでお送りします。


カンジダになりやすい時期というのは、膣内がホルモンの関係で酸性になりやすい生理前です。

生理前にカンジダにかかってしまったら治っても治らなくても、そのまま生理が始まってしまいます。

生理中のカンジダ

こうした生理中のカンジダにはどう対応していけばいいのでしょうか?

今回は生理中のカンジダについて次のような内容で説明していきたいと思います。



 

カンジダは生理中も病院で診察してもらえる?薬や塗り薬は使える?

生理中は、ずっと子宮の粘膜から出血し続けていますよね。

当たり前ですが、その出血は膣を通って外部に出てきます。

ですので、生理中で出血している膣の状態ではカンジダの診断や治療はできません。

生理が始まっていても、カンジダの症状で病院を受診することはできますが、生理中であれば、生理が終わってからもう一度受診するように勧められると思います。

カンジダは生理中も病院で診察してもらえる?
 

「何度も受診するのはいやだな」

と感じるのであれば、前もってその婦人科など病院に電話で問い合わせてから受診するのもひとつだと思います。

カンジダの治療で出るお薬とは、基本的には膣錠(ちつじょう・膣から入れるお薬)や塗り薬になります。

生理中に治療ができないわけは、いくら膣錠を膣から入れたとしても、出血と一緒に外に出てきてしまうからです。

そうなると、膣錠を入れても意味がありません。

生理中に使える薬と言えば、抗真菌薬の塗り薬くらいになります。

そして、もし生理前に病院を受診していて、お薬(膣錠)をもらっているのであれば、一旦中止して、生理が終わってから再開しましょう。

中途半端にお薬が残っている状況であれば、生理が終わったらもう一度受診して、膣の状態をみてもらい、先生の指示を仰ぐほうがいいです。
 

では、生理中に膣錠などのお薬が使えないのであれば、飲み薬で治せないのでしょうか?
 

検査

生理中のカンジダは飲み薬で治せるの?

生理中のカンジダには、膣錠を入れても出血と共にお薬が出てきてしまうので、意味がないと説明しました。

ですので、膣錠は生理が終わってからの使用を勧められます。

「じゃあ、膣から入れられないのであれば、飲み薬はどうなの?」

と思いますよね。

実際のところ、カンジダ治療で飲み薬を使う場合は、カンジダを何度も繰り返していて、治りにくい患者さんに使う医師が多いです。

カンジダは、直接、膣や外陰部に薬を入れたり塗ったりすることで、ほとんどの場合は改善していきます。

でも、中には原因が特定できずに、なかなか治りにくいケースもあります。そうした場合に飲み薬を使ます。もちろん、診察した医師の考えや方針によって変わってきます。

もし、生理中にかゆみや痛みなどの症状が強く出ているならば、一度診察に行き診てもらうようにしましょう。
 

では次に、生理中のカンジダのかゆみについて説明していきます。
 

生理中のカンジダでかゆみはある?痒くないこともある?

生理前にかゆみがあっても、生理が始まると治まってくることがよくあります。

実は、生理中のカンジダのかゆみはなくなることが多いのです。

一般的には生理が始まると、膣内のカンジダ菌が出血とともに外部に流されていきます。

そうすると、人によっては、カンジダの症状が一旦改善されることがあるんですね。

ですので、かゆみも少しマシになって、もう治ったような感じになることがあります。

ですが、そう思って、生理が終わってからも、お薬を使わないでそのままいると、また症状が出てくることが多いのです。

症状が和らいでいるのは、一時的なことが多いので、きちんと治るまで治療していきましょう。

では、これまでの内容をまとめてみましょう。

  • 生理中にはカンジダのお薬は使えないため、一旦中止する。
  • 生理前に処方してもらっているお薬は一旦中止して、生理後に再開する。
  • もし生理前にもらっているお薬を中途半端に使って残っていたら、生理後にもう一度受診して指示を仰ぐ。
  • 生理中はカンジダの症状が少し和らぐが、生理後も治療を最後まで継続する。

 

最後に、生理中にカンジダになったら、気になる症状であるおりものはどうなるのでしょうか?
 

検査

カンジダは生理中だとおりものの状態はどうなる?

カンジダの時に出るおりものは、白っぽいカッテージチーズのようなポロポロとした感じのおりものです。

これは、カンジダ特有のおりものの性質です。

これは、生理中にはどうなるでしょうか?

生理中はやはり、出血が続きますので、血液に紛れるとおりものの量や性質も判断しにくくなります。

どんな色のおりものでも、血液の中に紛れてしまうと、やはり全て赤く染まってしまいます。

ですので、おりものによるカンジダの判断はできないということになります。

まとめ

今回は、カンジダについてまとめてみました。

カンジダになる女性はとても多いと言われています。

そのカンジダになりやすい時期が生理前であるだけに、そのまま生理が始まってしまうケースも多いです。

生理が終わるとカンジダの症状も治まることはあるのですが、ダラダラと繰り返さないためには、きちんと治療をして治していくようにしましょう。