看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『脳梗塞後遺症の症状まとめ!しびれ・めまい・認知症・言語障害など』というタイトルでお送りします。


脳梗塞という病気について知ると、本当に脳の血管というのは重要な役割を果たしているんだなと思います。

脳の一部分の血管が詰まっただけで、歩行が難しくなったり、言葉がスムーズに出てこなかったり…

全身にも様々な影響を及ぼします。は身体の各部位に指令を出している本当に大切な臓器です。

今回はそんな脳梗塞の後遺症の症状を説明していきます。




 

脳梗塞後遺症の症状にはどんなものがある?

脳というのは、その各部位によって担当している機能があります。

もし、ある部位の脳細胞が脳梗塞によって死んでしまった場合には、その担当していた機能に障害が出てきます。

この障害が、脳梗塞の後遺症となります。

この下の図のように、それぞれの部位でそれぞれの機能をつかさどっています。
 

脳梗塞後遺症の症状の種類

脳梗塞の後遺症の症状として主な症状は次のように分けられています。

  • 感覚麻痺
  • 運動麻痺
  • 認知障害
  • 言語障害
  • 意識障害

もちろん、これらの中にしびれ・めまい・認知症様の症状・言語障害は含まれていますので、実際にこれらの症状について説明しましょう。

脳梗塞後遺症の症状:感覚麻痺(しびれ)

感覚麻痺では、手足や顔などで、温度(熱い・冷たいなど)や触覚(痛みなど)を感じにくくなります。

例えば、手に熱いものが触れても、脳に熱いという感覚が伝わらなくなるのです。

また、「しびれ」も感覚を伝える神経経路のどこかに何かしらの異常があると現れる症状です。

しびれには、次の2つの場合に分かれます。

  • 感覚麻痺が出て温度や触覚を感じなくなる場合
  • ビリビリしたりジンジンしたりと異常な感覚がある場合

このように、しびれの性状はヒリヒリ、ジンジン、ピリピリなどといった表現であると訴えられる患者さんが多いです。

私も以前、脳梗塞を発症した患者さんが「いつも電気が走っているような感じがして、とても気持ち悪い」と訴えていたのを聞いたことがあります。

しびれは脳のどの部位でどれくらい詰まったかなどによってその程度が違いますが、どれだけ小さな梗塞であっても主な症状として現れることが多いです。

そして、治療としては内服薬によるものになります。

しかし、しびれに対する特効薬のような良く効くお薬があるわけではありません。

しびれはとても不快で苦痛な症状になりますので、しばしば精神的にも参ってしまうため、抗うつ薬なども使われています。

また、抗けいれん薬なども効果のある場合があるようですが、完全にはしびれを取るのは困難なようです。
 



脳梗塞後遺症の症状:運動麻痺(めまい)

運動麻痺では、脳からの指令が伝わらなくなるため、どちらか片方の手や足または顔などに力が入らなくなり、全く動かせなくなるか、少ししか動かせなくなるなどといった後遺症が出てきます。

例えば、

  • 手指で細かい作業もできない
  • 正しい姿勢が保てなくなり歩行も困難である
  • 全身の運動の機能は著しく低下する
  • 食事の際に飲んだり食べたりした物がうまく喉を通らず、よだれなどが口から流れ出たりする「嚥下障害(えんげしょうがい)」

などの症状が出ます。

そして
また「めまい」に関してですが、脳の平衡感覚(へいこうかんかく)の経路のどこかに障害を受けてしまうと、めまいが起こります。

このめまいの症状や程度は、脳梗塞を起こした場所によって違ってきます。

通常、めまいの特徴としては2~3時間、短くて20~30分は続くことが多いと言われています。

脳梗塞後遺症の症状:認知障害(認知症)

認知障害では、「認知症」に似た障害が後遺症として現れることがあります。

例えば、

  • 物の名前がどうしても思い出せない
  • 知っているはずの物の使い方がわからない
  • 知っている人の名前がわからない
  • 迷子になってしまう

などといった認知症に似た症状が出ます。

脳梗塞後遺症の症状:言語障害

言語障害では、人の言葉を理解できなくなったり、言いたいことも伝えられないのでコミュニケーションが難しくなります。

私達が言葉を話すときには、唇や舌、声帯などの機能を上手に使って話します。

でも、言語障害があると、その物の名前や見たり聞いたりした内容は理解しているのに、話すための唇や舌などの機能が上手に動かせないため話すことができません。

また、文字も書けなくなることもあります。
 



脳梗塞後遺症の症状:意識障害

意識障害では、周囲から呼んでも反応が鈍くなり、自分の置かれている環境が正しく理解できなくなってしまいます。

ひどい場合には、呼びかけや刺激に反応がなくなります。

脳梗塞後遺症の症状についてのまとめ

今回は脳梗塞の後遺症について説明してきました。

ではまとめてみましょう。

脳梗塞の後遺症の症状は、

  • 感覚麻痺…触覚や痛覚など感覚が麻痺したり、しびれが現れたりします。
  • 運動麻痺…手足や顔などで細かい作業ができなくなったり、嚥下障害なども出てくる
  • 認知障害…人や物の名前が出てこなかったりするなどの認知症のような症状が出る
  • 言語障害…人の言葉が理解できないため、コミュニケーションがとれなくなる
  • 意識障害…重症になると、呼びかけなどに対して無反応になる

などに分けられます。

脳梗塞の後遺症は、とても複雑で自分の意思が相手に伝わらなかったり、いつまでも苦痛な症状が続いたりと精神的にも本当につらいものになります。

あまり症状を我慢し過ぎたりしないように、また精神的に負担がかかってしまわないように専門医の治療を受けることをおすすめします。