看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『痛風発作を繰り返したり長引くのは薬を飲まないから?尿酸値を正常にする治療方法は?』というタイトルでお送りします。


痛風発作を発症したら、例えその痛みが自然に治まったとしても、そのあとにきちんと治療を始めないと高い確率で同じ発作を繰り返してしまいます。

では、痛風発作を繰り返さないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は、痛風発作の治療方法などについて説明していきましょう。



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痛風発作を繰り返したり長引くのは薬を飲まないから?

痛風発作を繰り返したり、症状が長引いたりするのは、その時に診察を受けて痛風の治療の際に処方されたお薬を飲んでいないことが多いです。

痛風発作の痛み

痛風発作はとても激しい痛みですし、関節は熱を持ち赤く腫れあがっていきます。

その痛風発作は発生からおよそ24時間でピークとなり、痛みは7~10日ほどで治まってきます。

ほとんどの場合、激しい痛みを起こす関節は1か所のみで、そのほかの関節に発作がおこることはあまりありません。

ですが、その後に治療を受けずに放っておくと、半年後から1年後くらいには同じような痛風発作を繰り返してしまいます。

そして、その痛風発作を繰り返していくうちに、発作の間隔は徐々に短くなり、他の関節などにもどんどん腫れが拡がっていきます。

痛風発作を起こした患者さんが、処方されたお薬などを飲まずに治療を受けず、そのまま放っておくと、数年から10年くらいで「痛風結節(つうふうけっせつ)」というコブのようなものができる場合があります。

コブの中には尿酸塩の結晶が詰まっていて、痛みなどはありませんがどんどん大きくなっていきます。

しかし、きちんと尿酸値をコントロールする治療を受けていけば、長い時間がかかったとしても少しずつ小さくなっていきます。

では、痛風発作を繰り返したり、長引かせたりしないために行う痛風の治療方法はどんな方法なのでしょうか?

痛風発作が起きた時の治療としては、発作で起こる痛みや炎症を抑えることが最優先の治療になります。

しかし、それは痛みや炎症のコントロールだけで、痛風を治すための治療ではありません。

痛風発作を繰り返さないようにするには、痛風の根本原因である高尿酸血症を改善していかないといけません。

「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」というのは、血液の中の尿酸の値が異常に高い状態のことを言います。

具体的な数値として、血中の尿酸濃度が7.0㎎dlを超えてくると高尿酸血症と診断されます。

痛風を発症した人は必ず高尿酸血症の治療を受けていかないといけません。

痛風発作が起きるのは、急激な運動や尿酸値の変動がきっかけとなります。

もし、痛風発作が起きている最中に高尿酸血症のお薬を服用してしまうと、尿酸値が変動して逆に痛風発作を悪化させることがあるのです。

ですので、この高尿酸血症の治療は発作が落ち着いた2週間後から開始します。
 

では次に、高尿酸血症の治療、いわゆる尿酸値を正常にするための治療方法について説明していきましょう。


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尿酸値を正常にする治療方法とは?

尿酸値を正常にする治療方法は、

  • 尿酸値の高さ
  • 痛風発作の有無
  • 痛風結節の有無
  • 合併症の有無

などによって、その治療方針が変わってきます。

では、ここからは尿酸値によって違ってくる治療方法について説明していきたいと思います。

尿酸値が7.0㎎dl~8.0㎎/dlの場合

原則として、生活習慣の見直しをすることで様子をみます。

ただし、痛風発作を繰り返したりする人は生活習慣の見直しだけでは調整できないので、お薬を使って尿酸値を6.0㎎dlに維持できるようにします。

尿酸値が8.0㎎dl以上の場合

合併症が何もなく、尿酸値が9.0㎎dl未満であれば、生活習慣の見直しのみで様子をみます。

しかし、合併症がなくても9.0㎎dlより高い場合は、お薬の治療も検討します。

また、尿酸値が8.0㎎dl以上であっても、高血圧や腎機能の障害など合併症があればお薬の治療を開始します。
痛風や高尿酸血症の治療にはその目安として「6・7・8のルール」と言われるものがあります。

このルールは、尿酸値をコントロールするにあたって、その目標となる尿酸値を6.0㎎dlとして、正常値の上限を7.0㎎dl、そして治療を開始する尿酸値の基準を8.0㎎dlにするというものです。

尿酸値のコントロールの目標・・・6.0㎎dl
正常値の上限・・・7.0㎎dl(これ以上になると、高尿酸血症)
治療の開始基準・・・8.0㎎dl

 

では、次にこれまでに出てきた尿酸値を正常にする薬の治療と生活習慣の見直しの内容について、もう少し詳しく説明していきましょう。


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尿酸値を下げるお薬は?

尿酸値を下げるお薬には、2種類あります。

それは、

  • 体内の尿酸が作られるのを抑える「尿酸生成抑制薬」
  • 体内で作られる尿酸の排泄を促す「尿酸排泄促進薬」

の2つです。

尿酸生成抑制薬

尿酸生成抑制薬には

  • アロプリノール(商品名:ザイロリック)
  • フェブキソスタット(商品名:フェブリク)
  • トピロキソスタット(商品名:トピロリック)

があります。

尿酸排泄促進薬

そして、尿酸排泄促進薬には

  • プロベネシド(商品名:ベネシッド)
  • ブコローム(商品名:パラミジン)
  • ベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)

があります。
 

では次に、生活指導の内容について説明していきましょう。

尿酸値を上げない生活習慣は?

痛風の患者さんが日常生活を送るうえで、特に大切なのは尿酸値を上げない生活をするということです。

尿酸値を上げる要因はいくつかありますので、それを抑える生活をすればいいということになりますね。

そのポイントは次の5つです。
 

食生活を見直し、肥満を解消すること

特に内臓脂肪型肥満は、痛風だけでなく高血圧や虚血性心疾患、動脈硬化症などを発症するリスクにもなります。
総カロリーを制限して、偏食を避けて、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
 

アルコール飲料を控えること

アルコールは、肝臓で尿酸の産生を促します。
また、尿酸の排泄も低下させるので、尿酸値を上げてしまうのです。
できるだけ飲まない日も作るようにしましょう。
 

積極的に水分をとること

水分を十分にとることで、尿の量が増えると尿酸が溶けやすくなり、尿酸の排泄が促進されます。
また尿が酸性に傾くと、尿酸が結晶化しやすいので、尿をアルカリ化するためにも水分を多めにとります。
できれば、1日2ℓ程度は飲むようにしましょう。
 

適度な運動をすること

ウオーキングなどの有酸素運動は、尿酸値を上げず合併症の予防にも効果的です。
ただし、体力を消耗するようなハードな運動はかえって尿酸値を上げてしまうので注意しましょう。
 

ストレスを上手に解消すること

強いストレスは尿酸値を上げたり、血圧や血糖なども上げてしまいます。
ストレス解消法は人によって違いますので、自分に合った解消法を見つけましょう。


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痛風発作に対する治療方法などについてのまとめ

今回は、痛風発作を繰り返したり長引かせないための治療方法について説明してきました。

では、まとめてみましょう。

痛風発作を繰り返したり長引くのは薬を飲まないから?
痛風発作を繰り返したり長引いたりするのは、発作後の治療として薬などを飲まないことも原因としてよくあります。
痛風を発症した人は、必ず尿酸値をコントロールする治療が必要になってきます。
もし治療をせずに放置しておくと、再発を繰り返したり痛風結節などを合併したりします。

 

尿酸値を正常にする治療方法は?
尿酸値を正常にする治療方法は、

  • 尿酸値の高さ
  • 痛風発作の有無
  • 痛風結節の有無
  • 合併症の有無

などによって、その治療方針が変わってきます。
そして、その治療方法の主なものは薬物療法と生活習慣の見直しです。

 

尿酸値を下げるお薬は、薬の量や飲む時間を医師の指示どおりに守らないと症状が改善されないだけではなくて、お薬のリバウンドなどで尿酸値が不安定になって腎臓の機能を悪化させてしまう可能性もあります。

必ず指示どおりに服用するようにしましょう。