今回は、『しもやけの治療は皮膚科で受ける?治療方法は薬を飲んだり軟膏を塗るの?』というタイトルでお送りします。
秋から冬にかけての寒くなる季節に、足や手の指によくなるのが「しもやけ」です。
しもやけを経験したことのある人は多いのではないでしょうか。
私も小さなころには、よく手の指がしもやけになっていました。
小さな子供はまだ毛細血管の機能が未熟なので、血液の流れが悪くなったりしてすぐにしもやけになります。
そして、しもやけになるのは子供だけではなく、高齢者にも多く発症します。
皮膚自体や血管が老化してきて、血液の流れが悪くなるためにしもやけになりやすいのです。
そんなしもやけの治療はどこで受けるのか、また治療方法はどのようなものなのかについて説明していきたいと思います。
しもやけの治療は皮膚科で受ける?
しもやけというのは、症状が出ても何もせずに放置しておくと、皮膚が裂けたり傷が化膿してしまって治りにくくなります。
ですので、早めに受診することが大切です。
そして、しもやけは皮膚のトラブルなのでやはり皮膚科に受診することになります。
ちなみに「しもやけ」はどんな症状が出てくるのかについては、下記の記事にまとめていますのでご参照ください。
では、その治療というのはどんなことをするのでしょうか?
しもやけの治療方法は?薬を飲んだり軟膏を塗るの?
しもやけの治療方法は、つぎのような方法となります。
- 血液の流れをよくするような、お薬を飲む
- 血液の流れをよくするための軟膏を塗る
- 皮膚が裂けて炎症を起こしていたら、炎症を抑えるような軟膏を塗る
- 血液の流れを改善するようマッサージをする
などがあります。
では、それぞれ説明していきましょう。
・血液の流れをよくするような、お薬を飲む
血液の流れをよくするには、ビタミンEのお薬(ユベラNなど)が効果があるとされています。
また、もしかゆみがひどいようなら抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めのお薬を飲んだりします。
・血液の流れをよくするための軟膏を塗る
血液の流れをよくするには、ビタミンEの飲み薬が効果があると説明しましたが、ビタミンEの軟膏もあります。
ビタミンEの軟膏は、ユベラ軟膏というものがありますが、そのほかにも血液の流れをよくする軟膏にはヒルドイド軟膏などもあります。
・皮膚が裂けて炎症を起こしていたら、炎症を抑えるような軟膏を塗る
皮膚が裂けて炎症を起こしている場合には、抗炎症成分の入った軟膏やステロイド剤が入った軟膏を塗ります。
ステロイド剤が入っていても、一定期間治療に使うだけなので副作用もそんなに心配することはないでしょう。
しっかり医師の指示を守って、ステロイド剤を上手に使って早期に治していくことが大切です。
・血液の流れを改善するようマッサージをする
傷がある場合には直接その傷に触れないように、手や指をゆっくり優しくマッサージしましょう。
そうすると、血液循環が改善されます。
では、しもやけにならないように予防するにはどんなことをすればいいのでしょうか?
しもやけにならないようにするには、日常生活を送るうえでいくつかの注意点があります。
しもやけを予防するための日常生活の注意点とは?
しもやけを起こさないようにするには、日常生活を送るうえで次の点に注意しましょう。
・外に出る時には、手袋や耳当て、保温効果の高い靴下などをつける。
・汗などの水分で湿っていると冷えやすくなりますので、手を洗ったり汗で濡れてしまったら早めに水分をふき取り、衣類を取り換える。
・きつい靴下や靴などを履いていると、血液循環が悪くなってしもやけを起こしやすくなるので気をつける。
・運動不足は筋肉の量も減ってしまい、血液の流れも悪くなるのでなるべく運動するよう心がける。
・お風呂に入るときには、ぬるめの温度のお湯にゆっくり浸かって身体を温める。
・睡眠不足にならないように、ストレスを避けた規則正しい生活をおくるようにする。
などです。
しもやけの治療方法などについてのまとめ
今回は、しもやけの治療方法などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
しもやけの治療は皮膚科で受けます。
内科などでも診てくれますが、なるべく皮膚トラブルの専門である皮膚科のほうがいいでしょう。
しもやけの治療方法は下記にあるような薬や軟膏によるものです。
- 血液の流れをよくするような、お薬を飲む
- 血液の流れをよくするための軟膏を塗る
- 皮膚が裂けて炎症を起こしていたら、炎症を抑えるような軟膏を塗る
- 血液の流れを改善するようマッサージをする
しもやけの症状は最初のうちは、赤くなったりかゆくなったりするくらいなので、そのまま何もしない人も多いと思います。
しかし、すぐに悪化して傷ができて化膿してしまうので、なるべく早くに受診して治すようにしましょう。