今回は、『プール熱に大人が感染した際の症状は?会社への出勤は控えるべき?』というタイトルでお送りします。
プール熱というと、その名の通り、プールで遊んでいて感染する病気を想像すると思います。
確かに、このプール熱という病気は夏場にプールの水を介して感染することの多い病気です。
ちなみに、プール熱というのは咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん)とも言われていますが、正式名称は咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)と言います。
プール熱は幼児から小学生の間での感染が多い夏風邪の一つです。
しかし、実はプール熱はプール以外の場所でも感染することがあるのです。
そして、子供に多くみられる病気ではありますが、時に大人への感染もあります。
そこで今回は、
- プール熱が大人に感染した時の症状
- 感染したら会社への出勤はどうするのか?
- プール熱の症状に対する治療法
- プール熱は夏場以外でもうつるのか?
などについてご紹介します(^^)
プール熱に大人が感染した際の症状は?
プール熱にかかった際の大人の症状は主に次の3つです。
- 高熱 ・・・38°C~40°Cの発熱がおよそ4~5日続く
- 咽頭痛・・・喉の痛みが出てきて、喉が赤くなる。咳が出ることもある。
- 結膜炎・・・目が真っ赤に充血する。最初は片目だけであっても、やがて両目が充血する。
これらの症状は必ずしも同時に出てくるとは限りません。どの症状が先なのか人によって様々です。
また、他にも
- リンパ節の腫れ
- 下痢
- 腹痛
などが出ることもあります。
そして、それぞれの症状に伴い身体全体がだるくなります。
普通の風邪に比べると、高い熱が長く続きますし、咽頭痛のため食事を摂りづらく脱水にもなりやすいです。
頭痛や吐き気、意識が遠のく感じなどの症状があれば脱水症状の可能性がありますので、早めに病院へ行って受診したほうがいいでしょう。
プール熱にかかると、色々とつらい症状が出てきますが、
「私は感染してもどうしても会社は休んでいられない!」と思う大人も多いのではないでしょうか。?
そこで次に、大人がプール熱に感染した場合に会社への出勤をどうするのかについてご説明していきたいと思います。
大人がプール熱に感染したら、会社への出勤は控えるべき?
- 1 プール熱に大人が感染した際の症状は?
- 2 大人がプール熱に感染したら、会社への出勤は控えるべき?
- 3 プール熱にかかった大人の症状(頭痛や咳・喉の痛み・結膜炎・熱・下痢など)の治療法とは?
- 4 プール熱は夏のみうつる感染性?冬は感染しないの?
- 5 まとめ
プール熱は「アデノウイルス」というウィルスが原因で感染していきます。
アデノウイルスはプールの水を介しての感染以外に接触感染や飛沫感染などによってもうつる、かなり強い感染力を持ったウィルスです。
また、子供のおむつ交換時などに便に触れることで感染することもあります。
※接触感染:「感染した人に直接触れることでウィルスが感染すること」
※飛沫感染:「感染した人の咳やクシャミなどのしぶきを吸い込み、感染すること」
ですので、会社に出勤してしまえば、これらの感染経路で容易に周りの人にうつってしまいます。
プール熱の症状をなんとか薬などで、押さえ込むことができたとしても、周りの人への感染の危険性を考えると行くべきではないです。。
プール熱は学校保健法において第2種伝染病に指定されており、幼児や児童では文部科学省が登園・登校の禁止の指示を出しています。
大人に関しては、そういった決まりはなく、個人の判断に任せている会社がほとんどだと思います。
しかし、無理をして会社に出勤しても、その時以上に重症化してしまう可能性も出てきます。
自分の身体のこと、そして周囲への感染の危険性を考えて、せめて症状が落ち着くまでは会社はお休みするほうが良いでしょう。
では、プール熱の症状が強いときは、病院ではどういった治療をするのでしょうか。
プール熱にかかった大人の症状(頭痛や咳・喉の痛み・結膜炎・熱・下痢など)の治療法とは?
- 1 プール熱に大人が感染した際の症状は?
- 2 大人がプール熱に感染したら、会社への出勤は控えるべき?
- 3 プール熱にかかった大人の症状(頭痛や咳・喉の痛み・結膜炎・熱・下痢など)の治療法とは?
- 4 プール熱は夏のみうつる感染性?冬は感染しないの?
- 5 まとめ
まず、プール熱という感染症に効果のある抗ウィルス薬というのはありません。
ですので、治療の基本は「安静」ということになります。
そして、それぞれの症状に対して、その症状を和らげるようなお薬などを使っていく対症療法となります。
例えば、頭痛や喉の痛み、そして熱に関しては、鎮痛解熱剤を服用してみる。
咳や喉の様子で炎症がひどいようならば、抗炎症薬を服用してみる。
結膜炎など、目の症状が強いようであれば、点眼薬を使ってみる。
下痢に関しては、整腸剤を服用してみる。
などというように、その時の症状に合わせた治療をしていきます。
また、頭痛は脱水状態の症状でもあるので、嘔吐や意識が遠のくような他の症状があれば点滴などの治療がなされますので、すぐに受診したほうが良いでしょう。
では、プール熱は夏場に多いと言われていますが、夏だけ流行る感染症なのでしょうか?
プール熱は夏のみうつる感染性?冬は感染しないの?
- 1 プール熱に大人が感染した際の症状は?
- 2 大人がプール熱に感染したら、会社への出勤は控えるべき?
- 3 プール熱にかかった大人の症状(頭痛や咳・喉の痛み・結膜炎・熱・下痢など)の治療法とは?
- 4 プール熱は夏のみうつる感染性?冬は感染しないの?
- 5 まとめ
プール熱は、プールの水を介してうつる感染症なので、実際にプールに入る機会の多い夏を中心に流行ります。
しかし、最近では屋内プールがある施設がたくさんできており、夏だけに感染するというものではなくなりました。
実際、子供たちが通うプール教室などは年中開いていますよね(^^)
冬であってもプール熱に感染するということです。
まとめ
今回はプール熱に大人が感染した際の症状や出勤のこと、治療法などについて色々ご紹介しました。
大人がこのような病気に感染してしまうと、本当に仕事や家事など色々支障が出てきて、大変ですが、身体が一番なのでゆっくり休息して治しましょう。