今回は、『風邪で喉がイガイガして痛い!咳や鼻水が治らない時の対処法は?』というタイトルでお送りします。
風邪というのは、喉にきたり、鼻にきたり、色々症状がありますが、かかったらとてもしんどいですよね。
特に、季節の変わり目などにはかかる人も多いのではないでしょうか。
私も仕事柄、風邪などで具合の悪い患者さんと接することが多いため、感染しないように年中マスクをして注意していますが、それでもかかる時があります。
私の場合ですと、「あ、これはかかりそうだな…」と何となく危険を察知した時から、
- 湿度の調整
- 何回もうがいをしたり
- のど飴を舐める
などいろいろと試し始めます。
すると、なんとか際どいところで風邪の症状が治まってくれることもあるんですね。
今回は、そんな風邪症状の中で喉のイガイガや、咳、鼻水が治まらない時に対処法について説明していきましょう。
風邪で喉の痛み・咳・鼻水が治らない時の対処法
風邪の症状には次のような症状が出ます。
- くしゃみ
- 鼻水
- 咳
- 痰
- 鼻づまり
- 喉の痛み
- 発熱
などがあります。
では、このような風邪の症状に対する対処法を紹介していきたいと思います。
湿度の管理
ウイルスは乾燥した環境が好きなので、空気が乾燥していると一気に増殖していきます。
部屋の中では加湿器などを使用して、乾燥しないように注意しましょう。
夏冬関係なく、湿度は60~70%程度は欲しいところです。
冬場は特に乾燥しやすいので、最低でも60%はあるほうがいいですね。
そして、夜間は特に気温は下がり乾燥も進んで、ウイルスが増加しやすくなります。
すると、喉も乾燥しているのでウイルスがどんどん喉に侵入してきます。
朝、起きた時に「喉が痛いな…」と感じたことはないでしょうか?
睡眠中は免疫力を高める大切な時間ですが、一方では、ウイルスに対して非常に無防備になる時間帯ですので、湿度には十分注意するようにしましょう。
私は風邪をひいた時、寝るときもマスクをして寝ます。
薬局では、「おやすみ濡れマスク」などといった商品も出ていますが、
私は自分で作っています(^^)
作り方はとても簡単です(^^)
- ガーゼを一枚濡らして硬く絞ります。
- 鼻と口に当たる程度の大きさに折っておきます。
- それをもう1枚の乾いたガーゼでくるみます。
- そのくるんだものをマスク(使い捨てでも布マスクでもOK)に当てて使う。
それだけです(^^)
時々、朝起きたら、どこかにいってしまってることもありますが、でもマスクをするとしないでは全然違います。
水分・栄養を十分に摂る
くしゃみや、鼻水、咳などがひどい時には、一緒に水分も多く排泄されています。
ましてや、熱が出ている時には水分も多く失われています。
そして、身体に水分が少ない状態だと痰も出にくくなるんです。
カラカラの状態の喉に痰が溜まってへばりついていると、なかなか自力で出しにくいのです。
冬だと夏のように意識して水分を摂らない人も多いですが、冬でも脱水傾向になることはあります。
夜間などでも、起きた時には少し水分を補給するなどして、意識して水分を摂るようにしてください。
そして、風邪をひいてしまうのは、免疫力が低下していることが原因であることが多いです。
栄養はたくさん摂って、しっかり休養することがとても大切です。
特に、咳をするという行為はとても体力を使います。
夜間など、咳が止まらない時にはとてもつらいし、しんどいですよね。
栄養をたくさん摂らないと、早期に回復できません。
風邪をひいて、喉も痛いし、食欲も落ちていると思うので、風邪の症状に効果の高いものを紹介します。
例えば、ビタミンCが含まれている食べ物です。
ビタミンCは、免疫機能を担う白血球の活性を維持して強くしてくれます。
また、まだ感染されていない細胞の抵抗力をアップしたりなど、風邪をひいた時には治りを早くするために働いてくれます。
ビタミンCを多く含むのは、果物で言えば、アセロラ・キウイ・いちご・柿・パパイヤなどです。
食欲がなく、あまり、食べたくないようなら、
- アセロラジュース
- バレンシアジュース
- グレープフルーツジュース
などが良いです。
特にアセロラジュースは、ビタミンCの量がダントツで多いです。
また、食べられるようなら、良質なタンパク質が入っている鶏肉や豚肉、豆や豆腐の入ったお味噌汁などがいいですね。
熱が高くなければお風呂は入る
熱が高くて身体がとてもだるい時には、入浴するのも体力がいることなので避けたほうがいいでしょう。
でも、熱がなく、鼻水や喉の痛み、咳の症状くらいであればお風呂に入るほうが良いです。
そうすると、お風呂の蒸気で喉も潤うし、身体の血液循環もよくなって寝付きもよくなります。
ただ、あまり長湯してしまうと疲れますので、早めに上がりましょう。
喉の痛みも、湿度の高いお風呂に入ることで、少し和らぐことがありますので、おすすめします。
十分な睡眠時間を確保する
睡眠というのは本当に大切で、睡眠をとることで免疫力は正常に保たれます。
そして、その免疫力が、外部からの菌やウイルスなどの敵から身を守ってくれているのです。
普段忙しくてなかなか十分な睡眠時間が取れないかもしれませんが、できる限り大切な睡眠時間を確保するようにしてください。
熱を下げる
よく熱が出ている時は身体とウイルスが戦っている証拠だから、無理に下げないほうがいいと言われています。
確かに、風邪で熱が出ていても3日も続かないことがほとんどです。何もしないでも自然に治ることも多いです。
しかし、人によってはその熱のために水分が思うように摂れなかったり、症状がきつく出ることもあります。
もし、そんな時には少し熱を下げて身体を楽にしてあげると、水分や栄養も摂れて回復までの経過が楽になることもあるのです。
なので、そんな時には解熱剤や座薬も積極的に使ってみてください。
そして、身体を冷やす際には、頭部や大きな動脈がある鼠径(そけい・またの部分)や腋の下(わきのした)などを冷やすと効率的です。
風邪の症状でも治まらなければ受診する
いくら「いつもの風邪だから、すぐ治るわ」と思っていても、
なかなか治らない時には他の病気の可能性もあります。
インフルエンザも風邪と同じような気道の感染によって起きます。
しかし、インフルエンザは症状もひどいので、同じ風邪とは考えずに対応するほうがいいです。
風邪の症状にはない、筋肉痛や関節痛などの症状があったらすぐに受診するようにしましょう。
また、風邪がきっかけになって、
- 中耳炎(ちゅうじえん)
- 副鼻腔炎(ふくびくうえん)
- 気管支炎(きかんしえん)
- 肺炎(はいえん)
などの合併症を引き起こすこともあります。
単なる風邪であれば1週間程度で治ることがほとんどです。
しかし、それ以上の日数が経過していて、痰の色が汚くなってくるなど他の症状が出るようなら、すぐに受診するようにしてください。
風邪に対する対処法についてのまとめ
鼻づまりや喉の痛み、そして熱が出るという症状は、身体がウイルスと戦うために炎症を起こしているというサインです。
熱が出るということは、自分で自ら身体を治そうと免疫活動が活発に働いている証拠です。
今回はその戦いを抑える対処法ではなく、スムーズに経過して苦痛が少しでも軽くなるような対処法を紹介してきました。
復習を兼ねて最後にまとめます。
・湿度の管理
・水分・栄養を十分に摂る
・熱が高くない限り、お風呂は入る
・十分な睡眠時間を確保する
・熱を下げる
一旦、風邪をひいてしまうと風邪薬を飲んでみても長引くことが多いと思います。
人の身体というのはどんなに優れた薬よりも、栄養や休息そして睡眠が整っていないと早い回復は望めません。
普段から規則正しい生活を心がけることはとても大切です。
・風邪にかかってから早く治すためにも、
・風邪にかからなくするためにも、
「今よりも少しでも健康的な生活ができないか?」
ということをこの記事をきっかけに考えてもらえると嬉しいです。