看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『加湿器スチームからの菌で肺炎に?繁殖を防ぐ手入れなど対策を説明!』というタイトルでお送りします。


毎年、冬の季節になったら空気が乾燥しはじめます。

そして、私たちは皮膚の乾燥や風邪、またはインフルエンザなどから身を守るために加湿器を使い始めます。

最近では加湿器もたくさんのタイプの商品が売られてますよね。

私も秋から冬にかけてはずっと加湿器を使っています。

加湿器スチームからの菌で肺炎に

そんなとても役立つ加湿器ですが、この加湿器の中に菌が繁殖しそれを吸った人が肺炎にかかったという症例が出ました。

これは大分県で2018年1月19日に発表された毎日新聞の記事で掲載されていた内容ですが、ある老人ホームで、男性入所者3人がレジオネラ菌による肺炎を発症したというのです。

発症した男性の室内にあった加湿器2台から高濃度の菌が検出されていたそうです。

参照:毎日新聞の記事より「レジオネラ菌3人感染、1人が死亡 加湿器から広がる 国東の施設 /大分」
https://mainichi.jp/articles/20180120/ddl/k44/040/226000c

 

今回はこの加湿器によって起こった肺炎などについて説明していきたいと思います。



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加湿器スチームからの菌で肺炎になるの?

本来、私たちの身体にプラスの効果をもたらしてくれるはずの加湿器ですが、このように大分県での事例などが起こるとちょっと信じられない気持ちになると思います。

普段から使っている人は多いと思いますので、不安になる人も多いでしょう。

でも確かに加湿器の中で菌は増殖していき、それを吸い込めば肺炎になる可能性はあります。

では菌が繁殖しやすい加湿器について説明していきましょう。

加湿器には次の4つの種類があります。

  • 気化式加湿器
  • 蒸気式加湿器
  • ハイブリッド式加湿器
  • 超音波式加湿器

です。

これらはそれぞれ加湿する仕組みや機能などに違いがあります。

このうち、今回の大分県の老人ホームで起きた事例で原因となった加湿器の種類は、「超音波式加湿器」でした。

超音波式加湿器はタンク内の水を超音波で振動させて、細かい微粒子にして空気中に放出させるタイプのものです。

超音波式加湿器はタンク内の水を超音波で振動させる

この超音波式のタイプは熱を使っていないのです。

もし、熱を使っていればカビやレジオネラ菌などの菌も殺菌できるので繁殖しにくいのですが、熱は使っていないのでカビやレジオネラ菌などの菌が繁殖しやすいというわけです。

本来、水が溜まる場所というのは菌が繁殖しやすいですし、どの加湿器でもそうですがちょっと掃除を怠ったらすぐにヌルヌルしてきます。

このヌルヌルがあると、菌が増殖している証拠ですね。

実際に大分県のこの事例では、県が加湿器を調べたところ、100mlあたり22万個のレジオネラ菌を検出したそうです。

加湿器の水の中のレジオネラ菌の個数に基準はないそうですが、入浴の場合は10個までが基準だということを考えれば、かなり高濃度に汚染されていたということです。
 

そして、その菌が加湿器の中でたくさん増殖していき、微粒子になって空気中を漂い人がそれを吸い込むことによって肺に菌が侵入し、肺炎などの病気を引き起こすのです。

しかし、こういった事例は免疫力がある健康な人では発症しないことが多いのです。

免疫力が低く病気にかかっている人や高齢者というのは、身体の様々な機能が低下して抵抗力も落ちていますので、風邪になれば重症化しやすいですし、こうした菌を吸い込めばすぐに肺炎など感染症にもかかりやすいのです。

ですので、特に老人ホームなどといった高齢者施設においては、加湿器の清掃をこまめにすることが大切になってきます。
 

では、菌の繁殖を防ぐ手入れなど対策はどういったものになるのでしょうか?


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菌の繁殖を防ぐ加湿器の手入れなど対策は?

加湿器の中の菌を取り除いて、菌の繁殖を防ぐにはやはり何といってもこまめなお掃除になります。

次のような点に注意しましょう。

  • 毎日水を交換する
  • 加湿器内の中の掃除をしっかりする
  • 加湿器の容器をアルコール消毒しておく
  • フィルターやカートリッジは定期的に交換する

ではそれぞれ説明していきましょう。
 

毎日水を交換する

菌の繁殖を防ぐ加湿器の手入れ 毎日の水の交換

貯められた水は菌やカビが繁殖しやすいので、水は最低でも一日一回は交換しましょう。

できれば12時間ほどしたら、まだ残っていても入れ直したほうがいいでしょう。

そして使うのを一時中断して、また再度運転させるときなどは中にある水はすべて捨てて、新しい水を入れなおしたほうがいいと思います。
 

加湿器内の中の掃除はしっかりする

加湿器内の中の掃除はしっかりする

加湿器は何個かのパーツに分かれていますので、掃除できるところは全部掃除しましょう。

加湿器内の清掃の方法は、その加湿器の取扱説明書に必ず記載されています。

ですので、そこに書かれた指示通りの手入れ方法で定期的に清掃しましょう。

どの加湿器もそうですが水が貯まるところなどは、ずっと使っているとヌメリが出てきたりします。

容器などのくぼんだ部分やカーブの部分、または突起の部分などは特にヌルヌルしたりしやすいので丁寧な掃除が必要です。

私は磨きにくい部分は歯ブラシや綿棒などを使って掃除しています。
 

加湿器の容器をアルコール消毒しておく

水が貯まるヌルヌルした部分などはアルコールを浸した布巾などで拭いていきましょう。

アルコール以外でも、加湿器専用の薬液がある場合は使用し掃除するといいですね。

その薬液でカビやレジオネラ菌などの菌は死滅しますので、1週間に1回くらいはしたほうがいいです。

もし、薬液がない場合には、お湯を使うといいでしょう。

レジオネラ菌などの菌やカビは60℃以上のお湯で死滅すると言われています。

給水ボトルに60℃以上のお湯を貯めて30~40分置いておきましょう。

レジオネラ菌などの菌やカビは60℃以上のお湯で死滅

これもやはり1週間に1度はしましょう。
 

フィルターやカートリッジは定期的に交換する
使われているフィルターやカートリッジはそれぞれ取扱説明書に交換時期が記載されていますので、交換の時期をチェックしておき、必ず交換するようにしましょう。


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加湿器の中で菌の繁殖を防ぐ方法などについてのまとめ

今回は加湿器スチームの中の菌の繁殖を防ぐ方法などについて説明してきました。

では、まとめてみましょう。

加湿器スチームからの菌で肺炎になる?
もし掃除や水の交換などせずに不衛生な状態で置いておくと、加湿器の中で菌は増殖していき、それを人が吸い込めば肺炎になる可能性はあります。

 

菌の繁殖を防ぐ手入れなどの対策は?

  • 毎日水を交換する
  • 加湿器内の中の掃除をしっかりする
  • 加湿器の容器をアルコール消毒しておく
  • フィルターやカートリッジは定期的に交換する

これらの対策が必要となります。

 

そしてアルコールや専用の薬液などがなければ、60℃以上のお湯を給水ボトルに入れて30~40分放置しておきます。

すると、レジオネラ菌などの菌やカビは死滅するでしょう。

最近は加湿器もあらゆる種類の加湿器が出てきており、特に超音波式加湿器はコンパクトですし、可愛いデザインのものがたくさんあります。

ですので、人気はありますが健康のために使っているはずが結局はレジオネラ菌などの菌を空気中にばらまいているとしたら本末転倒です。

加湿器内部のヌルヌルなんて見た目にはわかりませんし、触ってみないとわかりません。

ですが、そうなるまで掃除をせずに放置しておくと菌はどんどん増殖していき、それが空気中を舞って結果的に私たちの身体に悪影響を及ぼすのです。

そうなる前にきちんとできる対策をして加湿器を上手に使ってくださいね。