今回は、『シングルマザー看護師の働き方は?子供が小学生になると夜勤も可能か?』というタイトルでお送りします。
女手一つで子供を育てていくということはとても大変なこと…
と、よく世間では言われていますね。
でも、シングルマザーとして娘を育ててきた私はそんな風に感じたことはあまりありません。
大変なことは夫婦揃っていても同じことです。
どの家庭も外からは見えない色んな問題を抱えて生活しています。
だから、シングルマザーだけが大変だということは決してありませんよね。
普通の家庭よりは働き方を少し工夫して生活していかなきゃいけないだけです。
そうでないと、一番大切な子供がしんどい思いをしてしまいます。
今回は、そんなシングルマザー看護師の働き方などについて書いていきたいと思います。
→ 看護師限定の求人紹介はこちら(入職決定で最大40万円進呈)
シングルマザー看護師の働き方ポイントは?
シングルマザーで頑張っている看護師は結構たくさんいます。
自分だけが大黒柱なので、人一倍、自分と子供の将来のために頑張って働いていかないといけないわけです。
看護師という資格を持っていると、一般のOLさんに比べるとお給料もいいですし、働き口にも困ることはまずないと思います。
でも、自分の置かれた状況をよく考え、それにあった職場で働かないと、すぐに辞めてしまったり職場を転々としてしまったりと生活が安定しなくなります。
では、シングルマザー看護師の働き方のポイントとしてはどんなことがあるのでしょうか?
私が考えるシングルマザー看護師の働き方のポイントを次にまとめました。
- 自分の周囲に協力してくれる人がいるかどうか
- 通勤距離や勤務形態は自分に合っているのかどうか
- お給料は自分が考えている最低ラインを超えているかどうか
これらの点がポイントとなると考えています。
1つずつ説明していきたいと思います。
自分の周囲に協力してくれる人がいるかどうか
シングルマザー看護師として安定して働いていくために、周囲に協力者がいるかどうかは重要な点です。
例えば、自分の親や兄弟姉妹などが身近にいて、何かあった時に面倒をみてくれる環境が整っているかどうかによって、働き方は変わってきます。
もし、朝から熱を出して保育所や学校を急に休まないといけない時にこうした家族や協力者がいれば、とりあえず子供を預けて仕事には行けます。
こうした家族や協力者がいないのなら、どうしても仕事に穴をあけることになりますよね。
そこを理解してくれている職場ならば休みやすいです。
ですが、それが夜勤となるとほとんどの病院が少人数でやっているので、急なお休みは迷惑をかけてしまいます。
無理言って休めるのは日勤くらい、と認識しておいたほうがいいでしょう。
ですので、日勤常勤か日勤だけの個人医院などは働きやすい傾向があります。
大きな病院でもママさん看護師が多く働いているならば、子供のことで急に休むときには理解が得やすいですね。
独身の看護師が多いところよりは、子供を持ち母親として同じ立場に立って働いている看護師が多くいるほうが心強いでしょう。
そして、もし誰も協力者がいないときには、住んでいる市町村の役職などで相談に行ってみてください。
普通、ほとんどの市町村では家族などの協力が得られない時のために、サポート事業を行なっています。
例えば、私の住んでいる市では「ファミリーサポートセンター事業」という制度があります。
ファミリーサポートセンター事業というのは、子育てのお手伝いをしてほしい人(依頼会員)と、子育てのお手伝いができる人(協力会員)がそれぞれ会員登録をして、センターのアドバイザーが橋渡し役となり、会員同士が有料で援助しあう会員の組織なんです。
実は、私も近くに協力してくれる家族はおらず、ずっとこの制度を利用していましたがとても助かりました。
急なお迎えのとき、遅出勤務のお迎えのときなどにお願いしたり、そして何より助かるのは自分が体調を崩した時などは本当に助かりましたね。
そんな時でも、子供を迎えにきてくれて保育所に連れていってくれたり、協力会員の自宅でみてくれたりするので安心して休めます。
ファミリーサポート事業のその名称が地域によって違うかもしれませんが、同じような制度はほとんどの地域で行なわれていると思うので一度調べてみてくださいね。
通勤距離や勤務形態は自分に合っているのかどうか
勤務形態は、病院や医院など医療機関によって違うので、自分の生活にあっているところを選ぶといいでしょう。
そのために以下の内容を事前に確認しておきましょう。
- 保育所の早朝保育や延長保育などの時間を考えても可能な通勤範囲か
- 病院での早出や遅出の時には対応できるのか?協力者にお願いできるか
- 土日や祝日の勤務は入るのか?それとも少なくしてもらうのか
自分の生活環境にあっていないと、つらくて辞めることになってしまう可能性もあります。
特に朝の出勤時間などは、多少時間に余裕を持って保育所に預けられるようにしないと、子供にも「早くして!」などとイライラしてつらく当たったりすることになるのでよく考えるべきです。
土日や祝日などは日曜保育をしている施設などを利用するのか、家族が協力してくれるのか、などの事情もありあますが、子供と一緒にいる時間にあてようと思えば休んだり減らしてもらうように調整していくことも大切です。
お給料は自分が考えている最低ライン以上かどうか
やはり、お給料はとても大事なポイントとなります。
毎月の貯金が無理であっても、家族が食べていけるだけは最低必要でしょう。
いくら看護師であっても、病院の外来だけとか、個人医院の外来勤務のみではお給料が低いところが多いです。
稀に個人医院でお給料の高いところがありあますが、そんな条件のいいところは看護師も定着しやすいので求人があまりないですね。
夜勤はせずに日勤常勤で働くのか、それともお給料の面では問題がないから日勤パートにするのか、またはパートでは賞与(ボーナス)がないから常勤で夜勤もするのか、を選択して決めていかないといけません。
確かに夜勤をしていないと、看護師のお給料もそれほど高くはありませんよね。
看護師のお給料がいいと言われるのは、だいたい夜勤をしているからだと思います。
でも、その夜勤をするには夜間子供を預かってくれる協力者が必ず必要となります。
そういった協力者がいれば夜勤もできますが、ただ単に夜勤をすればいいというわけではありません。
夜勤に入る回数もどれだけなら無理なく入れるのか、子供や協力者に対する負担なども考えないといけません。
特に子供に対する負担ですね。
子供が幼少のころ、例えば、保育所に通っている年代であれば当然、誰か協力者に預けて仕事(夜勤)に出ると思います。
しかし、子供がある程度成長していき、小学生になったら少しのお留守番なら1人でできるようになります。
そうすると、「もしかして夜勤もいけるんじゃないか」なんて思いませんか?
このあたりに関して次の「子供が小学生になった時の夜勤」について考えていきたいと思います。
シングルマザー看護師の子供が小学校になると夜勤は可能か?
シングルマザー看護師が小学生の子供に留守番させて夜勤することは可能かもしれません。
何かあっても、小学生なら電話での対応もできます。
朝も1人でちゃんと目覚ましで起きることも可能かもしれません。
ただ、私は基本的には子供を一人きりにさせることは絶対に避けて欲しいと思っています。
小学生の子供というのは何年生かということやその子の性格にもよりますが、とても難しい年代だと思います。
保育所や幼稚園に通っていた頃とは違って、意外にしっかりしたことを言い始めたり、そうかと思えば全然できていないところもあったり…。
ここからは、私が考えるシングルマザー看護師としての夜勤に対する個人的な意見をお話していきます。
私は娘ができた時から、夜勤は絶対にしないと心に決めていました。
なので、幼少の頃には外来でも比較的お給料が高くて夜勤のない透析のクリニックなどを選び勤務していました。
私が子供の頃は大家族だったので1人で留守番することは全くなかったのですが、そばに父や姉がいたとしても、用事で母親がいない日はとても寂しかったことをすごくよく覚えています。
例えそばに誰かがいても、母親がいないというのはとても寂しいことだと思うんです。
特に日中よりも夜ですよね。
兄弟姉妹がいればまだマシですが、一人っきりだとものすごく寂しいと思います。
私は「昼間に学校でこんなことがあってね…、学校の帰りに〇〇君がこんなこと言ってね…」など、こんな何でもない会話が当たり前にしたかったのです。
その日に起きた一日の出来事を一緒にいろいろと話したいですよね。
晩御飯を食べながら、お茶碗を洗いながら、一緒にお風呂に入りながら。
私の場合は実家が遠く、娘と2人だけの生活だったこともあり、毎日のこんな大切な時間を仕事のために少しでも削られることは絶対に避けたいと思っていました。
そんな何でもない日常がどれだけ大切かということは、私もこれまで色々な例を見てきてわかっているつもりです。
いくら一人っきりでいることに慣れた子供だって、本当は寂しいから小学生も高学年になれば、夜に友達の家に行って遊び始めるかもしれません。
誰か知らない友達を家に招き入れるかもしれません。
そうして親が家にいないことで荒れ始めた家庭の話は本当に多いんです。
取り返しのつかない事態になった例もあります。
でも、これは子供には何の責任もないことです。
子供が母親を心から必要とする期間はほんとに限られています。
人によっては、その期間が長いと感じるかもしれません。
でも、その期間にどれだけ深く接してあげられるかで、子供の精神面に差が出てくるように思います。
確かに経済的な理由で、夜勤をしないと生活できないということもあるかもしれません。
でも、小学生の我が子をひとり家に置いたままで、夜勤に出ることは個人的にしてほしくないです。
どうしても夜勤しないといけないなら、協力者を探してください。
もしくは、保育室が完備されている病院に勤務するという選択もありです。夜勤の間、預かってくれるので安心です。
どうしても夜勤をしないといけないのであれば仕方のないことですが、できるだけ夜は子供のそばにいてあげてください。
お母さんは、「我が子に好きなものを買ってあげたい」「美味しいものを食べさせてあげたい」って思います。
だから、頑張って仕事をするために出かけます。
でも、子供にとっては、好きなものが買えて美味しいものが食べられる贅沢よりも、お母さんと一緒に毎日を過ごす時間のほうがよっぽど贅沢なんです。
好きなものを買ってもらった喜びよりも、ずっとそばにいてくれた心の安定のほうが、その子の成長に良い影響を与えます。
夜勤なんてしようと思えば、何歳になってもできます(体力があればですが…)
子供が高校生になればいくらでもできますので、小学生の間はどうかできるだけ子供のそばにいてあげてくださいね(^^)
シングルマザー看護師の働き方についてのまとめ
今回はシングルマザー看護師の働き方について説明してきました。
では、まとめてみましょう。
- 自分の周囲に協力してくれる人がいるかどうか
- 通勤距離や勤務形態は自分に合っているのかどうか
- お給料は自分が考えている最低ラインはあるかどうか
働くうえでこれらのことを確認しておくといいでしょう。
小学生の子供を家において夜勤に出るのはなるべく避けましょう。
小学生というのはしっかりしているようで、そうでもなかったりします。
どちらにせよ、夜に家で一人っきりで過ごすというのはとても寂しい状況です。
その思いを理解し、夜はなるべくそばにいてあげてください。
シングルマザーであってもそうでなくても、子供を育てる母親は皆んな必死で働いています。
貯金ができなくても、全くゆとりがなくても、食べていけるだけのお給料でもいいんです。
母親と子供ができるだけ一緒に過ごせて、心身ともに健康であることが一番大切なことだと思います。