今回は、『新人(新卒)看護師はいじめられやすい?いじめられない方法(対策)は?』というタイトルでお送りします。
いじめというのは、どんな世界でもあり得る話ですよね。
特に看護師の間ではよくある話だと思います。
私も看護師生活が長いので、自分が受けることもありましたし、いじめられているのを見てしまったこともありました。
いじめられそうなタイプの人はだいたいわかっているつもりですが、自分でいじめたことはありません。
最近では、看護師という女性ばかりの職場に少しずつ男性看護師が仲間入りしてきました。
でもまだまだ、女の世界だと思います。
正直、看護師になる人はキャラが明るくても暗めでも、基本しっかり者が多く、性格はどちらかと言うとキツめが多いと思います。
強くないとやっていけない、とは言え、性格がきついのと芯が強いのとは全く違いますよね。
本当に心が強い女性は、優しいのです(^^)
今回は、私達の職場である看護師の世界のいじめについて話していきたいと思います
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新人(新卒)看護師はいじめらやすい?いじめが多い?
「新人(新卒)看護師はいじめられやすいの?」
「新人の看護師に対するいじめは多いの?」
というと確かにそうだと思います。
新卒でなくても、転職してきた新しい新人の看護師は同じようにいじめられやすいのではないでしょうか?
とにかく、新しい人には厳しい世界です。
私が個人的に思うのは、新卒の若い看護師よりも、他の医療施設から転職してきた看護師のほうがあたりがきついのではないかということです。
新卒看護師というのは、全く仕事ができないし、仕事ができないので自分に自信がなく何を指摘されても逆らえません。
そんな点が先輩看護師にとってはウザく見えることがあるのです。
特にこれと言って目立ったことをしなくても、いじめの対象です。
結局はいじめる側というのは、自分達が今いる居心地のいい場所を荒らされたくないし、自分らがどれだけその職場で権威があるかを示しておきたい、などのとてもくだらない思いがあってすることなんだと思います。
看護師の仕事は忙しいから、ドタバタしている中でグズグズしている新人がいれば、もうそれだけでイライラしてイジメられる…なんてよく言われますが、そんなことはあまりないと思います。
確かに忙しいと少し余裕がなくなって、言い方がきつくなってしまったりすることもあります。
でもそれは誰にでもあることで、普通は言った後に少しきつく言い過ぎたことを後悔して、何らかのフォローをしてくるものです。
いじめるような人はどんな忙しい職場でも落ち着いた職場でもあまり関係はありません。
どんな状況であっても、いじめてきます。
いじめる人がいるというのは、いじめられやすい新人看護師がいることや職場の環境が悪いからではありません。
その「いじめる人自身の問題」です。
そして、それを黙認している上司(看護師長など)に問題があるからです。
どんな業種でもそうだと思いますが、なんと言ってもやはり問題は一番上、トップの問題です。
いじめなどの職員間のトラブルも、トップである師長の管理能力が問われる問題です。
スタッフ達がなるべくストレスを抱えないような働きやすい環境を作っていくことがトップの大切な仕事のひとつだと思います。
それがベースにないと、特に私達看護師の仕事は協力し合わないとできない仕事なので、何をやっても上手くいきません。
看護師長がいじめがある状態だということをしっかりと認識し、いじめのない職場にしようとする努力をしているかいないか、全ては看護師長にかかっていると、私個人は考えます。
とは言っても、実際に仕事をしているとなぜかいじめられやすい人というのはいるものですね。
では、看護師でいじめられる人にはどんな特徴があるのでしょうか?
看護師でいじめられる人の特徴は?
看護師でいじめられる人の特徴は何なのでしょう。
私が個人的に考えているものを挙げてみます。
- 態度が堂々としすぎていて、可愛げがない人
- 質問にはっきり答えられず、モジモジしている
- 素直さがない (言い訳が多い)
- 行動が少しゆっくりでマイペース型である
それぞれを具体的に説明してみましょう。
態度が堂々としすぎていて、可愛げがない
これはその人のキャラクターにもよるかもしれませんが、先輩看護師から見ていても何だか雰囲気が堂々としていて、可愛げのない人っています。
特に何も仕事ができないのに、分かった風の雰囲気なのでついついいじめられやすくなります。
でも本人は余裕があって堂々としているわけではなく、そんな風に見えるだけで実はとてもビクビクしていたりもするものです。
だいたい、新人看護師で自信満々の人ってあまりいませんから…
そんな風に見られやすい人は、なるべく積極的に分からないことは聞いていき、先輩看護師に関わっていくようにするといいでしょう。
質問にはっきり答えられず、モジモジしている
どこかハッキリしていなくて、何を聞いてもわかっているのかいないのかさえもわからない人がいます。
例えば、忙しいバタバタしている中で先輩看護師に何かを聞かれても「んー」とか「えー…」などと、言葉を濁す感じやごまかす感じも相手への印象も悪くしてしまいます。
わからなくて当たり前なので、なるべくハッキリした態度を見せるようにしましょう。
素直さがない(言い訳が多い)
これはとても大事な点です。
特に新卒ではなく経験があり他の病院などから転職してきた新人看護師は、ある程度の知識や技術はあるのでできることも多いです。
それでも、やはり郷に入っては郷に従えというように、その職場のやり方があるはずです。
そのやり方に従って行動せずに、私流のような方法を勝手にすることはよくないでしょう。
そして、例えばそれを否定された時に素直に謝り従うことができない人はいじめの対象になりやすいです。
わからないことを聞かずに勝手にしたり、指摘されたことに対して言い訳をしたり、素直に「はい」と言えない人はいじめがどうとかいう前に、相手が誰であろうが一緒に仕事がしにくいです。
いじめられる方にも原因があると言われる場合には、こんなケースが考えられるのではないかと思います。
なるべく、素直な気持ちを持って相手と接するようにしましょう。
行動が少しゆっくりでマイペース型である
マイペースだという人はわざとそうしているわけではないので、仕方ない部分もあるなと個人的には思います。
ただ、行動が全体的にゆっくりしていてマイペースを崩さないでいると、チームで行動している看護師の中ではイラつく対象になりやすいです。
そんなゆっくりペースの人が1人いることで、チームワークが壊れかけたりすることはあるのです。
それをカバーできるだけの力のある先輩看護師ばかりならば問題は起きにくいですが、苦情を言う看護師も出てきたりします。
そうなると、マイペースながら頑張っているのにいじめられてしまうというつらい状況になってしまいます。
そんな場合は、なるべく周りの状況を見ながら自分でできる範囲でスピーディーにやってみましょう。そして、方法がわからないのなら先輩看護師にアドバイスを求めましょう。
そんな必死な態度はきっと相手に通じます。
そうした努力をしているのが見えるのと見えないのでは大違いです。
そのうち、周りをみて判断しチームのペースを崩さずに仕事ができるようになります。
では、いじめられやすい看護師がいじめられない方法(対策)はあるのでしょうか?
看護師でいじめられない方法(対策)を紹介!
ここでは、新卒や新人看護師以外でもいじめに遭いやすい人っていると思うので、全ての人に共通した方法(対策)についてお話したいと思います。
これらのことに注意して頑張っていれば、いじめにあいにくいのではないかと考えます。
基本中の基本の「挨拶」をきちんとする
挨拶なんてするのは当たり前だと思っていますが、挨拶もろくにできない人って意外といるものです。
挨拶というのは、小さな声などで相手に届かなかったら、挨拶していないのと同じです。
朝イチに柔らかい笑顔で挨拶するだけで、場の雰囲気が和んだりします。
例え、相手から爽やかな挨拶が返ってこなかったとしてもです。
特に上下関係の厳しい中で育ってきた看護師は、そんな基本的なことがきちんとされていない人に対しては厳しい目をもつ人が多いです。
当たり前の話ですが、いつもきちんと大きな声で挨拶するようにしましょう。
周囲に気遣うことを忘れず、時に感謝の言葉を伝える
自分のことで精一杯で余裕のない中、周囲にいるスタッフにも気遣いができる人というのはそんなにはいません。
でも周囲の人に気遣いができる人は、いずれ自分が困っている時に誰かしら声をかけてくれるものです。
いつもいじめをする人でも、体調の悪い時やトラブルが発生することがあります。
よくいじめをする人というのは、残念ながら周囲の人からそんなに慕われているわけではありません。
ですので、優しい声かけをしてくれる人がいなかったりもするのです。
弱いところに漬け込むわけではありませんが、そんな時に気遣いのできる声掛けをすることで、徐々に今までよくなかった関係が改善の方向に向かうことがあります。
いじめている看護師だけでなく、やはり普段から人には優しく接してあげるようにしたいものです。
そして、時にその先輩看護師に感謝の気持ちを伝えてみましょう。
「いつも丁寧に指導して頂いて助かります」
「なかなか先輩のように的確な判断はできませんが頑張ります」
などと言われて悪い気がする人はいません。
それ以降は特に気にかけてくれるようになると思いますよ。
誰かの悪口を言う人がいたら、それに乗ったり、その和の中には入らない
看護師の中でも派閥を作っている人はいるものです。
1人でも多く自分の仲間に入れたくて相手の悪口を言ってきたり聞き出そうとする、とんでもない看護師もいるものです。
誰にでも話を合わして、「はい、そうですね」なんて言っていると、自分のことを「〇〇さんも同じこと言ってたけど…」などと話してもないようなことを言う人がいます。
誰かの悪口や愚痴をよく言う看護師というのは、間違いなく自分のことも他の看護師に言っていると思っていてください。
そして、そんな人がいう人の噂などは聞き流しておくほうがいいですし、仮に自分のことを悪く言っていたと噂を耳にしたとしても、そんなに落ち込まなくてもいいです。
一匹狼タイプがいいとは思いませんがあまり関わらないように、そんな雰囲気になってきたときにはよく考えて発言しましょう。
そんな話題になると上手く交わして他の話題に持っていくとか、用事を思い出すふりをしてその場から離れるなど、上手に振る舞ってみてください。
信頼できる先輩看護師や師長に相談してみる
もしも、いじめの現状が治まらないときには信頼できる先輩看護師や、師長に相談してみましょう。
もし、そんなひどいいじめがある職場というのは、いじめられる側の努力だけでは改善しないでしょう。
何故なら、いじめというのはいじめられる側よりも、いじめる側のほうに問題があるケースが多いからです。
いじめる人というのはこちらがどんな対策を施してもいじめる可能性があるのです。
いじめなんてしない素晴らしい看護師というのは、相手がどんな生意気でもわがままであってもいじめなんてしません。
そして、先輩看護師や師長に相談してそれでもなかなか改善しない時には、他の科への移動や転職を検討するももいいと思います。
なにもそんな誰も改善しようとしない職場に、気を病みながら我慢して働き続けることはありません。
自分に合わない職場というのはあるんです。
私も経験したことがありました。
経験があるということだけで、仕事を教えてもらえなかったり、ちょっとしたミスで指導者は責められず自分だけが責められたり…
こんな職場で働いていても先が見えないし、時間の無駄だと考えすぐに辞めました。
新人看護師に厳しいだけで優しさがない職場はたいしたことありません。
でも、自分に合う職場というのは、必ずみつかるはずです。
そんな看護師同士のいい関係性を保っている職場を探してみてください。
きっと、みつかります。
新人(新卒)看護師はいじめられやすいのかなどに関するまとめ
今回は、新人看護師はいじめられやすいのか、またいじめられない方法などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
新人(新卒)看護師はいじめられやすく、いじめは多いかというと確かにそうだと思います。
新卒でなくても、転職してきた新しい新人の看護師は同じようにいじめられやすい傾向にあります。
特に新卒の若い看護師よりも、他の医療施設から転職してきた看護師はいじめの対象になりやすいでしょう。
- 態度が堂々としすぎていて、可愛げがない人
- 質問にはっきり答えられず、モジモジしている
- 素直さがない (言い訳が多い)
- 行動が少しゆっくりでマイペース型である
- 基本中の基本の「挨拶」をきちんとする
- 周囲に気遣うことを忘れず、時に感謝の言葉を伝える
- 誰かの悪口を言う人がいたら、それに乗ったり、その和の中には入らない
- 信頼できる先輩看護師や師長に相談してみる
新人看護師や新卒の看護師達は、あまり他の職場を知らないのでいじめのある今の現状が普通で、我慢して働かないといけないと思ってしまいます。
「看護師の世界ってこんなにつらいんだ、ということは私は看護師には合ってないかもしれない」、なんて思うこともあるかもしれません。
でも、そんな職場ばかりではありません。
必ず自分に合った職場や指導者はみつかります。
私もこれまでに素晴らしい指導者にはたくさん出会ってきました。
そんな人に出会える日が必ずいつか来ると信じて行動してみてください。