今回は、『内出血を早く治す方法まとめ!顔や目に効く薬や食べ物は?湿布やヒルドイドの効果も』というタイトルでお送りします。
今までに内出血を経験したことのある人はたくさんいると思います。
幼い頃には、怪我をして擦りむいたりするほうが多いと思いますが、大人になると怪我よりぶつかってできる内出血のほうが多いようです。
そして、その内出血も思いっきりぶつけてできたものや、いつの間にかできていたけど原因はわからない、なんてこともよくありますね。
今回はそんな内出血の状態を少しでも早く治す方法について紹介していきたいと思います。
内出血ができるメカニズムは?
まずは、内出血を治す方法を紹介する前に、内出血ができるメカニズムを説明していきましょう。
皮膚の内出血は、一般によく「青タン」とか「青あざ」などと呼ばれていますね。
皮膚に何かがぶつかったりした時に、皮膚の下では血管が傷ついて出血してしまいます。
毛細血管などの血管が傷ついて出血したとしても、皮膚に傷がないので外には出てこず、皮膚のすぐ下が赤くなります。
このことを「内出血」と言います。
内出血した皮膚を見てみると、ぶつけた当初は赤や赤紫っぽい感じです。
そして、時間が経つごとに血液が劣化して、赤紫→青色→緑色→黄色になっていき、やがて消失します。
下の画像は緑から黄色っぽくて、ほとんど治りかけの状態ですね。
内出血は、高齢者で血管が老化していると少しの刺激だけですぐに内出血を起こします。
また、脳梗塞や脳出血を防ぐため、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる場合でも、出血が止まりにくかったりするのですぐに内出血ができて拡がります。
では、内出血を早く治すにはどんな方法があるのでしょうか?
内出血を早く治す方法は?
内出血ができてしまったら、その経過に合わせてどんなことをすれば良いか説明していきましょう。
まずは内出血を起こしている部分を冷やしましょう。
患部を冷やす
内出血があると、その部分の皮膚が痛みを伴うことが多いです。
だいたい2~3日は痛いです。(痛みの程度は範囲によりますし、痛みの感じ方は個人差があります)
もし打撲したのであれば、受傷後1日くらいは、なるべく冷やすほうがいいでしょう。
冷すことで、出血をしている部分の血管が収縮して血液が早く止まります。
早くに出血が止まってしまえば、内出血の範囲や腫れをなるべく小さく抑えることができます。
そして、痛み止めも飲んでも構いませんが、筋肉の部分にまで深く損傷を受けていないのであればそこまで痛みは感じないと思います。
冷やすには、上の画像のようなアイスパックや保冷剤をハンカチタオルやガーゼなどに包んだものを使用したり、範囲が広ければアイスノン枕などでも構いません。
そして、次に安静です。
患部を安静にする
ぶつけてまだ間もない、赤紫っぽい色の時にはまだ出血が完全に止まっていないこともあります。
止まっていたとしても、もし皮膚の上から刺激を与えるとまた出血したりしますので、なるべく患部を抑えたりマッサージしたりしないようにしてください。
ひとつの例として紹介すると、よく採血や点滴をした際に針を抜いたあとに揉む人がいますが、これはしてはいけません。
この行為をする人はとても多いです。
針を抜いた直後に揉むと、血管に空いた穴から血液がどんどん漏れますので、内出血がひどくなります。
針を抜いたあとに揉んでもいいのは、肩の辺りにする筋肉注射のみですね。
筋肉注射の時には、薬の吸収がよくなるように揉んでいます。
揉んだほうがいい時には看護師さんがちゃんと言ってくれると思いますので、その時だけ揉むようにするようにしてください。
それ以外の採血や点滴などで肘の付近から針を刺した時には、抜いた後はそっと抑えるだけにしましょう。
回復してきたら温める
回復してきたと判断できるひとつの目安としては、内出血の色が緑から黄色になっている時くらいです。
その頃は、残っている劣化した血液が吸収されていったら色は消えるだけの状態です。
ですので、その残っている劣化した血液の吸収を早めるために温めて血液循環を良くします。
そうすれば、酸素や栄養分が入った血液がどんどん傷の部分に流れてきますので修復が早まります。
でもこの時でもあまりマッサージなどで患部を触らないほうがいいですね。
血液循環がよくなっている上に揉んだことで何かの拍子に再出血が起こったら、更に内出血がひどくなって元も子もないです。
温めるのは、入浴や温湿布でもいいでしょう。
ここまで内出血ができた後の経過に合わせて、少しでも早く治るようにするためのポイントを説明してきました。
次にその内出血が更に早く治る方法を説明していきたいと思います。
内出血に効く薬や食べ物にはなにがある?
内出血に効く薬の中にはヒルドイドや湿布なども含まれますので、ここで一緒に説明していきたいと思います。
内出血が顔や目などよく目立つ部分にできてしまうと、ちょっと恥ずかしいしどうにか内出血に効くお薬はないかと思いますよね。
内出血というのは、それ自体を消してしまうお薬や食べ物などはありません。
つまり、早く治すためにできるのは、その出血した血液の吸収をどれだけ早くさせるか、ということです。
その吸収をよくするような薬や食べ物、湿布などを紹介していきましょう。
もちろん、これから紹介していく薬などは顔や目の周り以外にも使えます。
よく効くお薬
吸収をよくするお薬の中に「ヘパリン類似物質」というものを使った軟膏があります。
ヘパリン類似物質というのは、私達の身体の中に元々あるヘパリンという物質に似たものです。
ヘパリンは肝臓で作られて、ヒトの細胞同士を結びつけてそこにある水分を逃げないように閉じ込めて肌を保湿する働きがあります。
更には、血液を固まりにくくする働きがあるので、血液の流れがよくなり傷の治りが早くなります。
そういった特性を活かして作られた次のような塗り薬(商品名を記載)が効くと言われています。
- ヒルドイド(クリーム・ローション・ソフト軟膏)
- ビーソフテン(クリーム・ローション)
- ヘパリンZクリーム
- HPシリーズ
- アットノン
などがあります。
これらはほとんど同じような効果を持っています。
では病院などでもよく処方される「ヒルドイド」を例に挙げて説明していきましょう。
ヒルドイド
ヒルドイドもヘパリン類似物質が入った保湿クリームのひとつです。
この水分を保ってくれる機能と血行をよくしてくれる機能はヘパリン特有で、どんな化粧水よりも美容効果があると言われています。
ただこうした情報は口コミでどんどん拡がっていて、2018年1月24日厚生労働省が、「美容効果が目的でヒルドイドを処方してもらうことで医療費が膨らんでいることは問題、不適切な利用がないか強化をチェックする」ことなどを発表しました。
参照:日本経済新聞の記事より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26085210U8A120C1EE8000/
ですので、今後は皮膚になにも問題がないのに皮膚科でヒルドイドを処方してもらうのは難しくなるかもしれませんが、もし何かトラブルがあった際にはその時だけでも使ってみてください。
ではヒルドイドの主な効果を紹介します。
- 皮脂を補う
- 血行障害による痛みと炎症性の病気を抑える
- 外傷(打撲・捻挫)などの腫れ、血腫(けっしゅ・血が固まって膨れ上がった様子)・筋肉痛・関節炎などを抑える
など。
どのお薬もそれぞれ、ジェルやクリーム、ローションなど色々タイプがありますので、塗る心地の良さで選んでもらうといいでしょう。
市販薬でも効果は同じですし、ネットで購入するのもいいかと思います。
使う際には、入浴後など血液循環がよくなっている時などに、そういった塗り薬を肌に浸透させるように優しく擦り込んでいくといいです。
では湿布はどうでしょうか?
湿布類
湿布には冷湿布と温湿布があります。
先に説明してきたように、内出血ができ始めた当初は冷やしたほうがいいので、冷湿布を使うといいです。
そして、回復してきた頃には、温湿布で温めるのがいいですね。
湿布によっては、使ってみて痒くなったりとか肌に合わないものもありますので、そんな時にはガーゼを薄く1枚当ててから湿布を当てるといいですよ。
そうすると、かゆくなるのがましになったりします。
ただ、かぶれてきたりするとかゆみが強くなってもっとひどくなるので、そういう時には使用を避けましょう。
そして、顔や目の周りなどは皮膚がとても薄くデリケートなので、湿布でかぶれたりすると大変なので、冷やす目的だけで冷えピタを使用するほうがいいと思います。
よく効く食べ物
内出血の吸収をよくするような食べ物は、
- ビタミンCが豊富な食べ物
パセリ、ブロッコリー、ピーマン、レモン、いちごなど - ビタミンEが豊富な食べ物
うなぎ、鮭、かぼちゃ、アーモンド、小松菜など - ビタミンBが豊富な食べ物
豚肉、小松菜、レバー、ぬか漬けなど - クエン酸が豊富な食べ物
梅干し、酢、レモン - ポリフェノールが豊富な食べ物
みかん、ほうれん草など
これらの食物が血液の流れをよくして、内出血の吸収をよくし早く治すのに効果があります。
これらの食物を積極的に摂るといいでしょう。
内出血を早く治す方法についてのまとめ
今回は内出血を早く治すには、どんな方法や薬、食べ物などがあるのかについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
内出血を早く治す方法
- 患部を冷やす
- 患部を安静にする
- 回復してきたら温める
内出血によく効くお薬(ヘパリン類似物質を含む薬)
- ヒルドイド(クリーム・ローション・ソフト軟膏)
- ビーソフテン(クリーム・ローション)
- ヘパリンZクリーム
- HPシリーズ
- アットノン
ヒルドイドの効果
- 皮脂を補う
- 血行障害による痛みと炎症性の病気を抑える
- 外傷(打撲・捻挫)などの腫れ、血腫(けっしゅ・血が固まって膨れ上がった様子)・筋肉痛・関節炎などを抑える
湿布も冷湿布と温湿布があります。冷湿布は受傷した日に使用して、温湿布は回復してきた頃に使用するのが良いです。
内出血の吸収をよくするような食べ物、
- ビタミンCが豊富な食べ物
パセリ、ブロッコリー、ピーマン、レモン、いちごなど - ビタミンEが豊富な食べ物
うなぎ、鮭、かぼちゃ、アーモンド、小松菜など - ビタミンBが豊富な食べ物
豚肉、小松菜、レバー、ぬか漬けなど - クエン酸が豊富な食べ物
梅干し、酢、レモン - ポリフェノールが豊富な食べ物
みかん、ほうれん草など
です。
既にできてしまった内出血は、すぐに治すことはできませんが、これらの薬や食べ物などでその回復を早めることは可能です。
特にここに挙げた食べ物に関しては、お肌の血流を改善するので美肌作りにも期待できますので、日頃から摂取することをおすすめします。