看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『粉瘤の手術後にシャワーや運動は可能?痛みやしこり・腫れは出る?』というタイトルでお送りします。


粉瘤というのは、皮膚にできる良性腫瘍ですが、この病気になる人はとても多いです。

粉瘤は放っておくと、徐々に大きくなりますし、皮膚の下で破裂したりして炎症をおこすこともあります。

そして、炎症を起こしていなくても、顔面や目立つ部分にできると小さい内に除去したほうがいい場合もありますね。

現在のところ、粉瘤を治すには、手術による除去しかありません。

これは、粉瘤を除去している手術の画像です。

粉瘤を除去している手術の画像

手術により、粉瘤そのものをまるごとくり抜く手術です。

今回は、粉瘤を手術した後のことについて、こちらの目次の順番に紹介していきたいと思います。



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粉瘤の手術後に入浴やシャワーや運動は可能なの?

粉瘤の手術は、その大きさや状況によって手術の方法も変わってきます。

でも、どの手術方法でも、手術当日は入浴やシャワーはしてはいけません。

粉瘤の手術後に入浴やシャワーや運動は駄目か

これは次のような理由からです。

  • 手術によってできた傷からの出血を防ぐため
  • 傷口は開いたままのことが多く、感染しやすいのでその予防のため

そして、翌日からシャワー浴はOKが出ます。

入浴となると、傷が閉じていないまま、お湯に長時間入ってしまうと、傷への感染のリスクが高まりますので、できればシャワー浴のみにしましょう。

もし、縫合(ほうごう・傷を縫うこと)はしていない小さな傷の場合には、傷自体がきれいに治るまではシャワー浴にしたほうがいいです。

そして縫合した場合には、抜糸(ばっし・縫った糸を抜くこと)するまではシャワー浴にしておき、抜糸後は入浴しても大丈夫です。

縫合から抜糸までは、およそ1週間となります。

次に、運動ですが、やはり当日の運動は控えてください。

翌日から軽い運動はしても良いですが、縫合している場合は抜糸するまであまり激しい運動はしないほうが良いです。

運動をしていて、もし転倒などして、手術部位を怪我したりすると、せっかくきれいに治っていても、また傷が悪化するかもしれません。

また、手術をした部位が身体の関節の部分である場合には、

関節の動きによって皮膚が引っ張られたりすると、傷が開きやすいので、完全に治るまで運動はしないほうがいいですね。

完全に傷が閉じるのは、傷口の状態にもよりますが、だいたい抜糸ができる7~10日くらいを目安にしておいてください。

では次に、手術後に痛みやしこり・腫れは出るのかについて説明していきます。


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粉瘤の手術後に痛みやしこり・腫れなどの症状は出る?

粉瘤の手術後の痛みやしこり・腫れなどの症状はそれぞれ多少あるかもしれません。

ひとつずつ説明していきましょう。

粉瘤手術後に痛みは出る?

手術の際は、前もって部分麻酔剤を粉瘤の部分に注射します。

その麻酔は手術の間だけ効果があるので、当然、手術後には傷の痛みが少し出てきます。

ただ、その痛みも強くなくて、我慢できる程度で、1日程度で治まってくるでしょう。

粉瘤手術後にしこりのような膨らみは出る?

粉瘤の手術を受けると皮膚内の粉瘤の袋ごと除去するので、その中にまた何かできものができて、しこりが残るなどといった心配はいりません。

ただ、傷というのは治っていく過程で、表面が多少盛り上がったような膨らみが出ることがあります。

それは傷が治っていけば、きれいに改善されるのですが、体質によっては、盛り上がりすぎるケースもあります。

その場合だと、傷に触れるとしこりがあるように感じるかもしれません。

特に問題はないのですが、もし、心配でしたら受診して確認されることをおすすめします。

粉瘤手術後の腫れについて

手術後に腫れるかということですが、問題なく手術が行われた場合には、術後に一瞬だけ腫れが出ることはあるかもしれません。

しかし、その腫れに伴って、皮膚の赤みとか痛みが出てこなければ問題ないでしょう。

もし、手術前にも腫れておらず、手術後に腫れてきて、なおかつ痛みや皮膚が赤くなってきた場合には炎症を起こしている可能性があります。

手術後の傷に、もし赤み、腫れ、熱感(ポーっと熱を持った感じ)、痛みがあるようでしたら、傷が細菌感染などを起こしているかもしれません。

ですので、その場合には早めに受診するようにしてください。

では、粉瘤の手術後に仕事はすぐしてもいいのでしょうか?

粉瘤の手術後の仕事はどうすればいい?

粉瘤も大きさや内容物の多さで手術方法も変わってきますが、最近では手術の際にできる傷はとても小さい傾向にあります。

ですので、余程のことでないと傷が開いて悪化することは考えにくいですが、それはやはり仕事の内容によりますね。

もし、仕事内容が、動き回ったり走り回ったりする場合には、ちょっと制限しないといけないかもしれません。

でも、デスクワークであれば、それほど支障は来さないので、すぐにいつも通り再開して頂いても構いません。

要は、手術した部位の皮膚を安静に、または清潔に保つことができれば良いということですね。

では次に、気になる粉瘤の手術後の再発について説明しますね。


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粉瘤の手術後に再発することはある?

粉瘤というのは、皮膚の表面の一部が皮膚の内側にめくれて、袋状の構造を作って、その袋の中に古い角質や皮脂などが溜まっていくできもののことを言います。

そして、その手術というのは、その袋ごとまるまる除去するので、本来であれば、再発することはありません。

ただ、手術の際に、その皮膚の袋が一部残っていたりすると、また繰り返す可能性はあります。

正直、皮膚科医の技術によるところもあるかと思いますが、再発する可能性は低いものと考えていいでしょう。

では、粉瘤の手術後にお酒は飲んでもいいのでしょうか?

粉瘤の手術後の飲酒はいい?

粉瘤に限らず、手術をした場合には、出血しますね。

粉瘤ができた場所が、血管が豊富な部分だったり、何らかの原因で出血が多かったり、または手術後でもなかなか血が止まらないこともあります。

その場合に、手術後に飲酒をすると、血流がよくなり余計出血が止まらなかったりしますね。

ですので、傷が治るまでとは言いませんが、せめて手術後2~3日は禁酒したほうがいいでしょう。

まとめ

今回は粉瘤の手術後のことについて色々説明してきました。

粉瘤は皮膚のできものの中では本当に症例の多い病気です。

粉瘤ができた部分がおしりなど、少し人に言いにくい場所にできていたら、我慢しすぎて治療が遅れることもありますね。

でも、そんな患者さんはとても多いので、大きくなる前に早めに受診することをおすすめします。