看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『梅毒の検査方法は?いつから検査が可能かタイミングを説明!検査項目も』というタイトルでお送りします。


梅毒という病気に感染する患者さんは、2015年頃よりものすごい勢いで増えていると言われています。

確かにニュースなどでも取り上げられていることが多くなりました。

特に若い女性に急増しているということなので、こういったニュース梅毒に関する知識が広まっていくことで若い男女間で危機意識が高まることはいいことだと思います。

ただ、梅毒の症状がわかっても実際にどんな検査が行われるんだろうと不安に思われる人も多いでしょう。

そこで、今回は、梅毒の検査方法について説明していきたいと思います。
 



 

梅毒の検査方法は?

梅毒に感染しているかどうかの検査方法は、採血(さいけつ・血液を採取すること)をして、その血液を検査する血液検査です。

梅毒の血液検査

血液の採取は、数mlほどの少ない量で検査ができます。

採血は病院だけではなく、保健所でも行っていることが多いです。

梅毒の症状がなくても性感染症にかかっていないかと不安になる場合は、必ず検査を受けましょう。

そんな時、多くの保健所では無料でしかも匿名(住所や名前を名乗らずでOKです)で相談にのってもらえますし、梅毒の血液検査もしてくれます。

もし保健所での検査を希望される方は、現在住んでおられる地域の保健所に問い合わせてみてください。

では、次にいつから検査が可能なのか、そのタイミングを説明していきましょう。
 

いつから梅毒の血液検査はできる?そのタイミングについて

梅毒に感染した場合、感染した時から4週間くらい経過しないと検査で陽性反応は出ません。

例えば感染してから3週間くらいで症状が出てきた場合、症状が現れたからといってすぐに血液検査をしても陽性反応は出ないことが多いのです。

ですので、検査をするタイミングとしては、感染の可能性のある性行為から4週間以上経ってから検査をしたほうがいいです。

もし、検査のタイミングが早くて血液検査ができない場合は、そこから数週間空けてからまた血液検査をすることになります。

いつ頃検査するのかについては、受診した病院の先生の指示に従ってください。

では、梅毒の血液検査の検査項目とはどんな内容なのかについて説明していきましょう。
 

梅毒の血液検査の検査項目とは?

梅毒の血液検査の方法には、少し難しい言葉が並びますが次に挙げる2種類の方法があります。

  • 病原微生物の梅毒トレポネーマ(梅毒の原因となる菌)を抗原にした検査…TP法
  • 脂質抗原(ししつこうげん)を使った方法…STS法

です。

これら2つの方法を組み合わせて検査します。

医療的な専門用語もあるので少し難しいですが、この2種類の方法は両方とも、梅毒トレポネーマという病原菌に感染し身体の中で作られる抗体を検出することで、梅毒感染の有無を判定する方法です。

それぞれの2つの方法を組み合わせて行い、それ以外にも症状などと合わせて総合的に医師が判断します。

採血をすると渡される血液検査結果のデータの検査項目の欄には、

  • TP抗体定性
  • STS法(またはRPR法…STS法のうちの検査方法のひとつ)

というふうに結果が載っていると思います。

下記の画像は私自身の血液検査のデータです。

この表の上から2・3列目にあるのが梅毒の検査の結果です。

梅毒の検査結果

※検査の種類や検査方法によってその結果の表し方は違うかもしれないので、必ずこのような結果で出てくるとは限りません。
 

では最後に、梅毒の検査は何科でできるかについて説明していきましょう。

梅毒の検査は何科に行くとできる?

梅毒の検査方法の章で少し触れましたが、梅毒の検査はほとんどの保健所で無料・匿名で行ってもらえます。

ご自分の住んでいる地域の保健所に問い合わせてみてください。

そして、もし病院を受診する場合は、次の科を受診するといいでしょう。

  • 泌尿器科
  • 皮膚科
  • 産婦人科

 
などです。

もし、原因として考えられる性行為、そしてなんらかの症状が出た時には検査のタイミングを考えて、これら専門の医院やクリニックを受診してみましょう。
 

梅毒の検査方法や検査のタイミングについてのまとめ

今回は、梅毒の検査方法やそのタイミングについて説明してきました。

では、まとめてみましょう。

梅毒の検査方法はどんな方法?
梅毒の検査方法は、採血して血液を調べる血液検査です。
ほんの数mlの血液で検査できます。

 

梅毒の検査はいつからできる?そのタイミングは?
梅毒の検査は、梅毒に感染した時から4週間くらい経過しないと感染していても陽性にでないことがあります。
ですので、検査のタイミングとしては感染後4週間してからが良いでしょう。

 

梅毒の検査項目は?
梅毒の検査項目は、次の2種類の方法で行われることが多いです。

  • 病原微生物の梅毒トレポネーマ(梅毒の原因となる菌)を抗原にした検査…TP法
  • 脂質抗原(ししつこうげん)を使った方法…STS法

これら2種類です。

 
今回説明してきた梅毒の検査方法は、数mlの血液を採るだけで簡単にできることがお分かりいただけたと思います。

そして、病院だけではなく保健所での相談や検査も可能なので、もし梅毒感染の心配があるのならばきちんと検査してもらうことをおすすめします。

また、梅毒の症状についてはこちらに詳しく説明していますので、ご覧ください。↓


梅毒の症状であるしこりの特徴についてはこちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の潜伏期間についての記事は、こちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の治療についてはこちらで説明していますので、ご覧ください。↓

梅毒の原因菌についてはこちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の感染経路についてはこちらの記事をご覧ください。↓

梅毒の末期症状については、こちらの記事をご覧ください。↓