今回は、『足の親指の巻き爪の治し方は?病院で行うワイヤーを使った方法は痛くない?』というタイトルでお送りします。
巻き爪は特に足の親指にできやすく、それが悪化していって膿んだりするとかなりの痛みが出てきます。
そして、とにかく爪が当たらないようにとその部分の爪をカットしてしまう人が多いのですが、また爪が生えてくると同じことで何の解決にもなりません。
私も若いころに巻き爪になった時は、ついつい爪を短く切って当たらなくしてみたりと間違った方法を繰り返してしまったことがあります。
ですが、巻き爪は一向によくならず辛い毎日を送っていました。
そこで、今回は足の巻き爪の治し方について説明していきたいと思います。
巻き爪で病院に行くときは何科に行く?
足の親指の巻き爪について病院に行くとき、どんな科名の医院やクリニックに行けばいいのか先に説明しておきましょう。
最近では、足専門のクリニックや、爪外来などといった専門外来を設置している病院もあります。
もし、こうした科名がない場合でも皮膚科や形成外科では治療してもらえるクリニックや医院が多くあります。
そして、整形外科でも巻き爪の治療を行っている医師がいます。
もちろん専門としていない医師もいるでしょうから、近くの皮膚科、整形外科の医院やクリニックで治療してもらえるのかどうか確認してから受診することをおすすめします。
病院で行うワイヤーを使った方法は痛くない?
巻き爪になってしまったときに病院で行われる治し方で、一番よく行われているのがワイヤーを使った方法です。
この方法で使われるのは、形状記憶合金ワイヤーというワイヤーを使う「マチワイヤ法」です。
このマチワイヤ法は矯正する力がとても強く、痛くないのが大きなポイントです。
また、一度この処置を受ければ頻回に通院する必要もなく、1か月に1度くらいの通院で済みます。
では、どんな方法か説明していきましょう。
上記で紹介したマチワイヤ法というワイヤーを使った方法は、次のようなものです。
下の写真のように爪の先の両端2か所に小さな穴を開けて、ワイヤーを通して装着するだけです。
ワイヤーは専用の接着剤で固定します。
そして、ワイヤーがもとのまっすぐな状態に戻ろうとする力で爪を矯正していくのです。
巻き爪の症状に強さにもよりますが、痛みや出血などはほとんどなく受けることができます。
もし、巻き爪の爪が当たって化膿していたり炎症がひどい状態でなければ、ワイヤーをつけたその日からの運動や入浴も可能です。
爪は延びてきますので、1~2か月ほどして新たにワイヤーを入れ替えます。
治療期間は、巻き爪の程度が人によって全く違いますので個人差はありますが、だいたい半年から1年くらいはかかるでしょう。
もし深爪だったら治療ができないので、ある程度の長さになるのを待ってから処置します。
また、巻き爪の治し方として自分でコットンやテーピングで治す方法を検索している方が多いようですが、これらの方法で治すことができるのでしょうか?
自分で行うコットンやテーピングを使う方法とは?
巻き爪ができた時に自分でコットンやテーピングを行う方法というのは、痛みがある部分の爪と皮膚の隙間に米粒ほどのコットンを挟んだり、テーピングで皮膚を当たらないように引っ張って貼る方法のことです。
しかし、この方法は巻き爪を根本的に治す方法ではありません。
巻き爪によって、爪が当たった部分の皮膚が炎症を起こしたり膿んだりして痛みが強い場合、それを一時的に和らげる方法として行われます。
下のような感じでコットンを米粒くあいの大きさにして挟みます。
そして、テーピングは下の図のような感じです。
このように爪が食い込んだ部分の痛みを和らげるためにテーピングで爪と皮膚を離します。
コットンを使う方法もテーピングをする方法も、爪の食い込みを緩和して痛みを和らげるのが目的です。
これらの方法は一時的に痛みを和らげるだけなので、巻き爪を治すためには早めに受診することをおすすめします。
足の親指の巻き爪の治し方についてのまとめ
今回は足の親指の巻き爪の治し方について説明してきました。
では、まとめてみましょう。
巻き爪の治し方として病院で行われるのは、形状記憶合金ワイヤーというワイヤーを使う「マチワイヤ法」です。
このマチワイヤ法は矯正する力がとても強く、痛くないのが大きなポイントです。
爪の先の両端2か所に小さな穴を開けて、ワイヤーを通して装着するだけです。
ワイヤーは専用の接着剤で固定します。
ワイヤーがもとのまっすぐな状態に戻ろうとする力で爪を矯正していくのです。
巻き爪の症状に強さにもよりますが、痛みや出血などはほとんどなく受けることができます。
巻き爪は症状の軽いものだと、爪の切り方に注意したり、足の指を締め付けないような靴を選ぶなどの方法で治ってしまうこともあります。
ですが、巻き爪がひどくなって化膿すると、事例によってはどんどんそれが悪化してしまい、最悪の場合切断しないといけない状態になる可能性もあるのです。
ですので、巻き爪になってしまったらなるべく早くに受診して治療を開始しましょう。