今回は、『足の親指の巻き爪の原因は?歩き方や靴なども関係ある?高齢者では水虫も』というタイトルでお送りします。
巻き爪というのは、それはそれは本当に痛いものです。
私も若い頃に、足の親指の巻き爪に悩まされた時期がありました。
膿んだりすると触らなくても痛くて、何かに触れると飛び上がるほど痛いですよね。
今回は、特に足の親指によく発症する巻き爪の原因などについて説明していきたいと思います。
足の親指の巻き爪とはどんなもの?
巻き爪の原因を説明するまえに、巻き爪について少し説明しておきましょう。
本来、私たちの爪というのは、指に沿ってやや丸みを帯びた状態で生えていますね。
ですが、なんらかの原因でその爪が強く巻いてしまった状態の爪のことを巻き爪と言います。
↓下の画像のように、爪のカーブが強く皮膚に食い込むように巻いてしまった状態です。
そして、もっとひどい状態になると、↓下の画像のように片方が中に巻き切った状態のものや、爪の両端がグルっと巻いて筒のような状態になることもあります。
では、こういった巻き爪はなにが原因でこのような状態になってしまうのでしょうか?
足の親指の巻き爪の原因は?歩き方や靴なども関係ある?高齢者では水虫も
巻き爪の原因として考えられるものは次のようなことです。
そして、歩き方や履いている靴、または水虫なども原因として挙げられていますね。
- 深爪をしている
- 足に合っていない靴を履いている
- 歩き方に問題がある
- 外反母趾(がいはんぼし)がある
- 水虫などの爪の病気がある
などです。
それぞれについて説明していきます。
・深爪をしている
私たちは歩いたり走ったりするとき、足の親指の付近にはかなりの力がかかります。
そして、爪は地面から受ける蹴り上げる時の力に抵抗しています。
ですが、深爪だった場合、地面からの力に抵抗できず、親指自体が爪を押し上げて爪が盛り上がってしまいます。
そして、真っ直ぐに生えなくなってしまいます。
こうして、巻き爪になっていきます。
・足に合っていない靴を履いている
足に合っていない靴の中でも、特に多いのはヒールのある靴です。
若い女性の中では、このヒールを履くために巻き爪に悩まされている人は多いのではないでしょうか?
私も若い頃に苦しんでいた巻き爪の原因は、やはりヒールのある靴にありました。
ヒールのある靴というのは、足をできるだけ美しく見せるために足先が細く作ってあるタイプのものが多いです。
そうすると、その形状に沿って足先が圧迫されてしまい、変形してつま先が外反母趾になったり巻き爪になったりします。
また、ヒールに限らず足の大きさに合っていない靴を履いていると、つま先が前方に押し出されて爪が変形していき、巻き爪になることがあります。
・歩き方に問題がある
爪というのは、本来は何もしないでいると丸まっていく特性があります。
しかし、私たちが歩いたり走ったりするとき、地面からの力に抵抗することで爪は平らになります。
ですが、もし足先に力を入れない歩く時にペタッペタッと音を立てずに歩く癖のある人の場合は爪が巻いてしまって巻き爪になりやすいと言われています。
また、全く歩くことができない寝たきり状態の方も同様です。
・外反母趾がある
外反母趾というのは、下の画像にように足の親指が小指側に押されてしまって変形した状態のことを言います。
このような状態になると、靴や隣の指に圧迫されてしまい爪が変形してまっすぐに伸びることができず、巻き爪になることがあります。
・水虫などの爪の病気がある
爪が水虫になってしまうことを、爪白癬(つめはくせん)と言います。
特に高齢者に多くみられる、この爪白癬は爪を分厚くさせたり変形させたりします。
その結果、巻き爪になることも多いです。
若い方にはあまり見られませんが、足に力がを入れて歩くこともできない寝たきり状態の方などでは爪白癬によって巻き爪になるケースが多くみられます。
以上が巻き爪の原因として考えられていることです。
また、上記以外に、巻き爪の原因として「栄養」が関係しているのではないかと思っておられる方も多いようです。
巻き爪の原因として栄養が摂れていないことは関係ある?
私たちの皮膚や髪の毛などはすべて栄養分がないと元気な状態で生き生きとした状態でいられません。
そして、もちろん爪も例外ではありません。
その栄養素の中でも、ビタミン、ミネラル、特にタンパク質が大切になってきます。
これらの栄養素が十分摂れていない状態、例えば病気などで栄養状態が悪いケースだと、皮膚はカサカサしたり、髪の毛は艶がなくなったり爪も割れやすくなったりします。
そのため、もし食事がきちんと摂れる状況ならば、タンパク質を多く含む肉類や魚介類、または乳製品などを多めに摂るといいでしょう。
足の親指の巻き爪の原因などについてのまとめ
今回は、足の親指の巻き爪の原因などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
巻き爪の原因として考えられるのは次のようなことです。
- 深爪をしている
- 足に合っていない靴を履いている
- 歩き方に問題がある
- 外反母趾(がいはんぼし)がある
- 水虫などの爪の病気がある
などです。
足の親指の巻き爪に悩まれている方は本当に多いと思います。
ですが、痛むのに何もせずに痛いまま放置していると、その痛みをかばうために今度はその他の足の関節や腰などに影響が及んできます。
爪というのは本当に大きな存在なのです。
身体の色々な部分に影響が出るまえに、ここに挙げたような原因はしっかり取り除いていくようにしてくださいね。