今回は、『急性胃腸炎の時の食事療法は?いつからうどんや果物など再開できる?』というタイトルでお送りします。
急性胃腸炎とは、ウィルスや細菌などが原因で起こる胃や腸の炎症のことです。
そして、急性胃腸炎の症状としては、下痢や嘔吐(おうと)、そして腹痛や発熱などです。
下痢や嘔吐が中心となる症状なので、食事療法はとても大切になってきます。
では、病院で急性胃腸炎と診断された場合、どんな食事をとったらいいのでしょう。
今回は
- 急性胃腸炎の時の食事療法について
- うどんや果物などの食事はいつから再開するのか?
- 控えたほうが良い食事
などについて紹介します(^^)
急性胃腸炎の時の食事療法は?
まず、嘔吐や下痢の症状が強い時の食事療法について
そして、その後に、吐き気や嘔吐がおさまってきた時の食事療法について説明します。
嘔吐や下痢の症状が強い時の食事療法は?
急性胃腸炎で嘔吐や下痢などの症状が強い時には絶食することが大切になってきます。
私達は嘔吐している時に、わざわざ食事をしようとは思わないですね(‥;)
それに逆らうことなく、そんな時には無理して食事や水分をとらないようにしましょう。
もし、嘔吐している状況なのに、水分をとってしまえば、またそれを嘔吐してしまうという悪循環になります。
水分をとらなければ嘔吐がおさまる、というわけではありませんが、水分をとらずに、お腹の中を空っぽにすれば、幾分か嘔吐や吐き気の症状もましになってきます。
半日から1日くらい、絶食にすれば少しずつ症状も回復してきます。
では、吐き気や嘔吐がおさまってきた時の食事はどうしたらいいのかについて説明します(^^)
吐き気や嘔吐がおさまってきた時の食事療法は?
吐き気や嘔吐がおさまってきたなら、少しずつ、水分をとっていきましょう。
嘔吐がおさまっても、下痢や発熱などの症状が続いていたら、身体の中の水分や塩分は減ってきて、脱水症になりやすいのです。
脱水症にならないために、少しずつでも水分をとっていきましょう。
一番良いのは、脱水症の時によく勧められる「経口補水液」です。
経口補水液は、電解質バランスを考えて作られたドリンク剤です。
これは、身体の中の電解質に近い濃度で作られていて、早急に脱水症の身体の電解質バランスを整えながら水分補給ができる飲料水です。
これはコンビニやドラッグストアなどで販売されています。
もし、買いにいくことができなければ、スポーツドリンクやお番茶、もしあれば、りんごをすりおろした汁などでも構いません。
家に野菜スープやお味噌汁などがあれば、それでもいいので、少しずつとっていきましょう。
でも、牛乳や果汁のジュース、炭酸飲料、コーヒーやアルコールなどの刺激のあるものは控えましょう。
そして、吐き気や嘔吐がおさまって、水分がスムーズにとれるようになってきたら、気になるのは普通の食事ですね。
胃腸炎で絶食にしていた時に、食事を開始する際、果物やうどんなどから食べたくなりますよね(^^)
なんとなく消化の良いものというイメージがあります。
そんなうどんや果物などの食事はいつから食べられるのかについて説明しましょう。
急性胃腸炎の時にはいつからうどんや果物などの食事が再開できる?
- 1 急性胃腸炎の時の食事療法は?
- 2 急性胃腸炎の時にはいつからうどんや果物などの食事が再開できる?
- 3 急性胃腸炎の時の食事療法・あまり食べないほうがいいものとは?
- 4 まとめ
急性胃腸炎で吐き気や嘔吐がおさまって、下痢のみが続いているくらいなら、うどんや果物などは再開しても良いです。
うどんは、そばやラーメン、そうめんなどよりも消化しやすいです。
温かいうどんで、煮込みうどんなどが良いですね。
うどんの具材として、鶏ささみやムネ肉などがあればタンパク質もとれていいでしょう。
また、果物はりんごやバナナなどが胃腸に負担が少ないので良いと言われています。
それ以外の食事は、胃や腸に刺激とならず、消化しやすくて、栄養価の高い食べ物がいいです。
おかゆや、柔らかめに炊いたごはん、ヨーグルト(無糖、もしくは糖分の低いもの)などです。
他に白身魚やイモ類(じゃがいも・さつまいも)や人参の煮物、豆腐なども胃腸に優しい食事です。
では、反対にあまり食べないほうが良いものを紹介しておきます。
急性胃腸炎の時の食事療法・あまり食べないほうがいいものとは?
- 1 急性胃腸炎の時の食事療法は?
- 2 急性胃腸炎の時にはいつからうどんや果物などの食事が再開できる?
- 3 急性胃腸炎の時の食事療法・あまり食べないほうがいいものとは?
- 4 まとめ
急性胃腸炎で、胃や腸が弱っている時にあまり食べないほうがいいものは次のようなものです。
- 肉や揚げ物
- ケーキ類、お菓子など甘いもの
- プリンや甘いヨーグルトなど糖分の多いもの
- 繊維質の多い根菜類
- 生野菜
などで、これらは胃腸への負担が大きいのでやめておきましょう。
また、牛乳などで下痢を起こしやすい人は乳製品は食べないほうがいいです。
そして、アレルギー体質の人は、胃腸炎などで胃腸が弱っている時には、更に別の食材などを食べてアレルギー反応が出やすくなったりします。
食べ慣れていて、お腹に優しい食事をとるようにしましょう。
まとめ
今回は、急性胃腸炎の時の食事療法、いつからうどんや果物などの食事を再開できるのか、そして食べるのを控えたほうが良い食事などについてご紹介しました。
急性胃腸炎で、下痢や嘔吐などの症状は出ても、だいたい1~2日もすれば徐々に落ち着いてくると思います。
しかし、もし1日に何度も症状を繰り返すようなら、脱水症になる危険性もありますので、早めに受診するようにしましょう。