今回は、『口内炎の市販薬でおすすめは?幼児も使えるパッチやケナログはよく効く?』というタイトルでお送りします。
口内炎は誰でも一度はかかったことがあると思います。
上顎(うわあご)や下顎(したあご)、または舌など、口の中のあらゆる部分にできてしまいます。
何もしなくても痛みがあって本当に苦痛ですね。
ものを食べる時や飲む時には、しみたりして食べたくなくなることもあります。
病院に行くのは面倒という方が多いと思いますので、今回は口内炎におすすめの市販薬を紹介していきたいと思います。
口内炎のおすすめ市販薬
ここでおすすめしている口内炎の市販薬は、私自身や私の娘が使ったことのある薬、または私の周囲での評判をもとに個人的な考えで紹介している商品です。
使い心地など効果に関しては個人差がありますので、そちらを考慮して頂いて参考にして頂ければと思います。
ケナログ軟膏口腔用軟膏0.1%
口内炎に直接塗るタイプの軟膏になります。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)が入っていて抗炎症作用があり、口の中の炎症を抑えて口内炎の痛みを軽くしてくれます。
市販での値段は、5gで900円です。私はこの軟膏が一番おすすめです。
軟膏といっても、口内炎のできている部分に塗るとピタッとそこに張り付いて治してくれます。
ですが、保護してくれるという面では次に紹介する貼るタイプもいいと思います。
トラフルダイレクト 12枚入り
口内炎に貼るシールタイプのお薬です。
このシールタイプの貼る薬は「パッチ」とも言われています。
片面に薬剤が塗られていて、口内炎の部分をティッシュなどで軽く唾液(だえき)を拭き取り、指で数秒押さえると張り付いて保護してくれます。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)が入っていて抗炎症作用があります。
サイズは、約1.2cmの大きさ、薄さ0.17mmのパッチです。
市販での値段は、12枚入りで1,200円です。
口内炎のパッチには、シールタイプと錠剤タイプがあります。
トラフルダイレクトはシールタイプですが、次に紹介するのは錠剤タイプの貼るお薬です。
アフタッチA 口腔内治療薬
口内炎に貼るタイプのお薬です。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)が入っている上記2点(トラフルダイレクトやケナログ)と同様で、抗炎症成分で口内炎の炎症を抑えてくれます。
市販での値段は、10錠入りで1,200円です。
この錠剤タイプも、口内炎の部分に張り付きゼリー状になって膜を作り口内炎を保護して治してくれます。
これら3点が口内炎におすすめ市販薬です。
口内炎の市販薬に入っているステロイドは大丈夫?
- 1 口内炎のおすすめ市販薬
- 2 口内炎の市販薬に入っているステロイドは大丈夫?
- 3 幼児に使える口内炎治療薬
- 4 乳幼児で注意が必要な口内炎を伴う病気
- 5 口内炎市販薬と同時にビタミン補給を
- 6 口内炎の市販薬についてのまとめ
市販されている口内炎のお薬は、ケナログ軟膏のように病院で処方してくれるお薬と同じ成分のものがたくさんあります。
病院で処方されるお薬にはステロイドが入っているものが多いですが、市販薬にもステロイドが入ったものがあります。
私が今回おすすめした商品も全てステロイドが入っています。
選んだ理由としては、
ステロイドが入っていない商品も試してみましたが、やはりこれらのステロイド入りの商品のほうが治りが早かったからです。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)が入った軟膏は、免疫システムの過剰な働きを抑えて、その時に起きている炎症を抑えてくれる抗炎症作用があるので、こういった口内炎にはよく効きます。
これらの製品にはステロイドが入っていることを示す、「トリアムシノロンアセトニド」という成分が入っています。
成分の欄をチェックして、そこに「トリアムシノロンアセトニド」と書いてあればステロイドが入っているということになります。
もし、ステロイドが気になる場合にはこれが入っていないものを選ぶといいでしょう。
私自身は、ステロイドが入っている軟膏類に関しては特に抵抗はありません。
もともと口内炎の軟膏類に入っているステロイドはそれほどきついものは入っていませんし、ステロイドの入った軟膏類を使う時の心配な点は、長期(数ヶ月以上)に渡って使用した場合の副作用です。
口内炎であれば1~2週間程度で治りますので、それほど長期にわたって使用することはありません。
なので、ステロイドの入った軟膏を使う上での副作用の心配はあまりしなくてもいいと考えています。
そして、注意すべきはステロイドが入っている、入っていないということではなく、その口内炎が本当に口内炎であるのかどうかということだと思います。
もし、他の細菌の感染であった場合、ステロイドを使うと症状が悪化することがあるからです。
そうすると、「ステロイドを使うんじゃなかった…」ということになります。
口内炎なのかどうかが分からないという時には、内科や皮膚科の受診をおすすめします。
特に小さな子供に使用する際には心配だと思います。次に、子供への市販薬の使用について説明していきます。
幼児に使える口内炎治療薬
ドラッグストアなどで売られている口内炎市販薬はほとんどが、「5歳以下は使えません」と記載しているものがほとんどです。
ですので、困るのは5歳以下の子供に使いたい場合だと思います。
私は実際に、口内炎ができて痛がっていた娘(3歳くらいの時)にステロイド入りの軟膏(ケナログ軟膏)を塗ったことがありました。
そして、塗っていたのは寝る前に一回くらいでした。
やはり、小さな子供はいくら口内炎が痛くても、口の中に軟膏を塗ったり貼ったりされるのはとてもイヤなことのようです。
なので、どうしても痛がる時に夜寝た時にだけ、そっと塗ってあげていました。
でも、特に異変はなかったです。そして、よく効きました。
ですので、1個や2個の口内炎であり、ステロイドの使用に抵抗がなければ私はケナログ軟膏の使用をおすすめします。
もちろん、貼るタイプの口内炎のお薬も、個人差はあると思いますが効果はあると思います。
子供が嫌がらないほうを試してみてはどうでしょうか。
そして、乳幼児の口内炎の中でも特に注意が必要な口内炎を伴う病気がありますので、次に説明していきたいと思います。
これらの病気だと、ステロイドの入った軟膏では効果はなく、かえって悪化することもあるので注意が必要です。
乳幼児で注意が必要な口内炎を伴う病気
- 1 口内炎のおすすめ市販薬
- 2 口内炎の市販薬に入っているステロイドは大丈夫?
- 3 幼児に使える口内炎治療薬
- 4 乳幼児で注意が必要な口内炎を伴う病気
- 5 口内炎市販薬と同時にビタミン補給を
- 6 口内炎の市販薬についてのまとめ
大人の口内炎は、ほとんど「アフタ性口内炎」と言われるものです。
これは、表面に白っぽいくぼんだ部分があって周囲が赤い楕円形の潰瘍です。
痛みを伴い、一度に1個から数個程度できます。
でも、乳幼児には…
- ヘルペス性口内炎
- カンジダ性口内炎
- ヘルパンギーナ
- 手足口病
などによる口内炎が多いのです。
簡単に説明していきましょう。
ヘルペス性口内炎
これは単純ヘルペスウイルスの感染によって起こります。
生後6ヶ月以降に発症して、特に1~3歳の子供に多いです。
熱も出て、口の中や唇などに水ぶくれがたくさんできます。
治療開始すると、熱は5日くらいで治まり口内炎は7~10日くらいで治まります。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、真菌の一種であるカンジダ菌が口の中に感染することで起こります。
カンジダは口の中の常在菌ですが、乳幼児では抵抗力が弱いので発症しやすいです。
症状としては、口の中に白い苔(こけ)みたいなものが出てきて、こすると簡単に剥がれてその剥がれた部分はただれて赤みを帯びて痛みが出ます。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナはウイルスによる感染で、1~5歳の乳幼児に多く起こります。
高熱と共に喉に口内炎がたくさんできます。
高熱は5日程度、口内炎は7~10日くらい続きます。
手足口病
手足口病もウイルスによる感染です。
1~5歳の乳幼児に多いですが大人もかかることがあります。
熱が出て、口に中にたくさん口内炎ができます。
また、水ぶくれを伴った発疹が手のひらや足の裏などに表れます。
これらの口内炎を伴う病気は、熱など他の症状も出てくることが多いので、口内炎のお薬を使うのではなく、病院に受診してきちんと治療をうけるようにしましょう。
では次に、口内炎治療薬を使いながら、少しでも早く改善するような方法を紹介します。
口内炎市販薬と同時にビタミン補給を
- 1 口内炎のおすすめ市販薬
- 2 口内炎の市販薬に入っているステロイドは大丈夫?
- 3 幼児に使える口内炎治療薬
- 4 乳幼児で注意が必要な口内炎を伴う病気
- 5 口内炎市販薬と同時にビタミン補給を
- 6 口内炎の市販薬についてのまとめ
口内炎ができるのはビタミンの不足が原因の一つだと言われています。
そのため、市販薬を使いながら、同時にビタミン剤を補給すると早くに改善できます。
私も娘も口内炎になると、いつもビタミン剤を一緒に飲んでいます。
軟膏などを塗るだけよりも断然早く治ります。
ビタミンにも色々種類があって、口内炎に効果のあるのはビタミンB2とB6です。
市販薬で言えば(価格は税込価格)
・チョコラBBプラス 60錠 1,382円
・マルチビタミン(この商品は色々な会社から出ていますね)
などがあります。
乳幼児へのビタミン補給は食品で
ビタミンの剤の飲み薬でも5歳以下は服用しないように記載されています。
私も乳幼児への飲み薬はあまりおすすめしません。
乳幼児への対応策としては、ビタミンBの多く含まれる食品を摂取することをおすすめします。
ビタミンB2を多く含む食品は
- 牛、豚、鶏肉のレバー
- 海藻
- 鯖などの青魚
- うなぎ
- 納豆
- 卵
- 乳製品
などです。
ビタミンB6を多く含む食品は
- にんにく
- バナナ
- 鳥のささ身
- 牛、豚、鶏肉のレバー
- まぐろ
- かつお
などです。
中には、乳児では食べられないものもあると思いますが、食べられそうなものを選んで調理してみるといいと思います。
口内炎の市販薬についてのまとめ
口内炎の市販薬おすすめのものをもう一度まとめてみましょう。
・トラフルダイレクト 12枚入り
・アフタッチA 口腔内治療薬
です。
多くの市販薬では、5歳以下での使用を禁止しています。
ですが、病院で子供にもよく処方されているケナログ軟膏などは使用しても問題ないと思います。
お薬はどんなお薬でもその効果には個人差があります。
私がおすすめしても「あまり効果は出なかった」と言われる人もいると思います。
ですので、合わなければ使用を中止して、ビタミン剤など栄養を摂ってゆっくり休養するなど体調を整えて回復を待つようにしましょう。