看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『女性の血尿など膀胱炎症状の治療法や治療期間は?病院の薬はすぐに効く?』というタイトルでお送りします。


女性の血尿などの膀胱炎の症状は、とても苦痛で、言いようのない不快感に襲われます。

下っ腹は鈍い痛みがあるし、排尿の時のヒリヒリした痛みは不快で、急に出てきた血尿など見たら驚くし、本当にツライ症状です。

血尿など女性の膀胱炎症状の治療法

これらの症状を少しでも早くに治すために、膀胱炎の症状が出たときには早めに受診するようにしましょう。

今回は、女性が血尿など膀胱炎症状が出たときの治療法や治療期間、そして、病院でもらう薬はすぐに効くのか?などについて紹介していきます。



 

女性の血尿など膀胱炎症状の治療法はどんなもの?

女性の血尿などの膀胱炎症状の治療法は、基本的には

  • 抗生物質の飲み薬
  • 生活指導

が主な内容になります。
 

抗生物質から説明していきます。

女性の血尿など膀胱炎症状の治療法は抗生物質を使う?

膀胱炎の治療薬として、抗生物質を使います。

女性の血尿など膀胱炎症状の治療に病院の薬

抗生物質には色々種類がありますが、膀胱炎の原因となっている細菌に効果のあるタイプの抗生物質が処方されます。

抗生物質の種類によって、服薬する日数は変わってきます。

ですので、その日数分は必ずキッチリと飲みましょう。

これはよくあることなのですが、抗生物質を飲み始めて、症状が改善されたので

「もう飲まなくても大丈夫だ!」

と思って、途中で飲むのを止めてしまう人がいるんです。

そうすると、一旦治まっていた症状がまた出始めることがありますので、必ず処方された薬に関しては最後まで飲みきるようにしましょう。

これは、風邪やその他の炎症の病気の時に出された抗生物質のお薬、全てのケースで言えることですね。

そして、この抗生物質を処方された日数分、キッチリ飲んだのに、まだ症状が治まらないという人は、再度受診するようにしてください。

膀胱炎の原因となる細菌は1種類ではないので、その抗生物質が合わなければ効果が出ないことがあります。

そんな時には、また違うタイプの抗生物質を飲まなくてはいけません。

このように、抗生物質の治療ですぐ治る膀胱炎なのですが、いくら抗生物質で治療してもなかなか治らない症状については、別の病気が潜んでいるかもしれません。

必ず、受診して調べてもらうようにしてください。
 

では、膀胱炎症状の治療法として行われる生活指導とはどんな内容なのでしょうか?

女性の血尿など膀胱炎症状に治療法として行われる生活指導はどんな内容?

膀胱炎症状が改善されるように次のような生活指導がされます。

  1. 水分を十分に摂って定期的にトイレに行く
  2. ストレスを溜めない
  3. 陰部を清潔に保つ
  4. 治療中はアルコールや刺激物は控える

これらを順に説明していきましょう。
 

1.水分を十分に摂って定期的にトイレに行く

尿は身体の老廃物などと一緒に、膀胱や尿道の細菌なども一緒に体外に流してくれます。

もし、水分摂取量が少なかったら、尿も溜まらず、膀胱の中で細菌が存在する時間が長くなり膀胱炎症状が悪化します。

ですので、普段からしっかり水分を摂って、排尿を我慢しないよう定期的にトイレにいきましょう。
 

2.ストレスを溜めない

ストレスが溜まってくると、免疫力が低下します。

免疫力が高ければ、膀胱や尿道に細菌が入ってしまった時に増殖を抑えてくれて、炎症も起きません。

しかし、免疫力が低下すれば、細菌に対する抵抗力もなくなり、すぐ炎症を起こしてしまいます。

ストレスの原因となる、過労や睡眠不足などについて見直しましょう。
 

3.陰部は清潔に保つ

陰部は清潔に保ちましょう。

特に女性は生理が定期的にありますね。

そんな時には皮膚は不潔になりやすいので、ナプキンも3時間毎に取り替えて、シャワーできれいに洗浄するなどして清潔にしておきましょう。

ただ、このシャワーできれいに流す時に注意して頂きたいのは、あまりに神経質に洗浄しすぎると良くないということです。

膣には、膣自体を細菌などから守る自浄作用があります。

しかし、洗浄のしすぎによって、自浄作用を邪魔しますので、膣付近に細菌が繁殖します。

そうすると、結果として尿道からも細菌が入りやすくなり、膀胱炎を引き起こします。

ですので、洗浄はしすぎないようにしましょう。

また、排尿、排便の後にペーパーでお尻を拭く場合には、必ず前から後ろに拭くようにしましょう。

そうすると、肛門などの雑菌が尿道につきにくくなります。
 

4.治療中はアルコールや刺激物は控える

辛子やわさびなどの香辛料等刺激になるもの、そしてアルコール類は炎症を悪化させてしまうので控えるようにしましょう。

以上、これらの内容になります。
 

では次に膀胱炎の治療期間について説明していきましょう。
 

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女性の血尿など膀胱炎症状の治療期間はどれくらい?

膀胱炎の原因となっている細菌に効果のある抗生物質を処方され、きっちりと飲んでいれば、1~2日で症状は治まります。

そして、膀胱炎は5日程度で治っていきます。
 

では、膀胱炎症状で病院を受診した時に処方される薬はすぐに効くのかどうかについて説明しましょう。
 

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膀胱炎症状で受診した際の病院の薬はすぐに効く?

私は随分前に膀胱炎になったことがあります。

そして、膀胱炎の症状として挙げられているもの全ての項目を体験し、治療薬として抗生物質を内服しました。

この抗生物質は膀胱炎の原因となる細菌に効果のあるタイプのものを処方されるのですが、飲み始めたら、本当に1日程度で嘘のように症状が治まりました!

膀胱炎の症状が、それぞれとても不快で苦痛なものなので、本当に1日程度で治まるのかと思われる人が多いと思います。

ただ、これは個人差がありますので、2日くらいかかる人もいると思います。

でも、きちんと処方されたお薬を飲んでいくと、す~っと症状は治まっていきます。

ですので、今、つらい症状に苦しんでいる人でもすぐ良くなる可能性は高いので、きちんと治療を受けてくださいね。
 

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まとめ

今回は膀胱炎に対して行われる治療法や治療期間などについて紹介しました。

膀胱炎はすぐなりますが、正しい治療ですぐ治ります。

ただ、軽くみていると、すぐに悪化したり、腎臓(じんぞう)にまで悪影響を及ぼすような面も持っています。

しっかり治療を受けて、繰り返さないようにしていきましょう。