今回は、『胃腸炎症状は子供の場合は熱が出る?潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐はある?』というタイトルでお送りします。
「最近、胃腸の調子が悪いな…」などとよく言うのは、ほとんどが大人です(^^)
子供はそんなことはあまり言いませんが、胃腸炎の症状を引き起こすのは意外に子供が多いのです。
特に小さな子供は、軽い風邪でもすぐに熱を出したり、嘔吐(おうと)や下痢の症状が出たりしますね。
それは、大人と違ってまだ免疫機能は発達していなかったり、抵抗力がなかったり、と色々な理由があります。
今回は、そんな胃腸炎にかかった子供の症状として熱は出るのか、また潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐などの症状はあるのかなどについてご説明したいと思います。
まず初めに、胃腸炎にかかった子供の症状として、熱は出るのかどうかについてご説明します。
胃腸炎症状は子供の場合は熱が出るの?
子供が胃腸炎にかかった場合、色々な症状が挙げられますが、熱が出ることは多いです。
熱は、だいたい37℃から高いと38℃以上の高熱が出ることもあります。
この発熱の程度(何℃位出るのか?)は、必ずしもこれくらいの熱が出ますということはなく、一定していません。
そして、その他の症状としては
- 下痢
- 嘔吐(おうと)
- 腹痛
- 頭痛
- 倦怠感(身体がだるい感じ)
- 下痢・嘔吐に伴う脱水状態
などがあります。
これらの症状については、全ての症状が出るわけではなく、下痢がなかったり、嘔吐はしなかったりということもあるので、症状の出方には個人差があります。
そして、胃腸炎の種類によって、出てくる症状に特徴があります。
ここからは、その胃腸炎の種類をご説明して、その特徴的な症状を説明していきます(^^)
胃腸炎の種類についてご説明します。
胃腸炎にはどんな種類があるの?
- 1 胃腸炎症状は子供の場合は熱が出るの?
- 1.1 胃腸炎にはどんな種類があるの?
- 2 胃腸炎にかかった子供の潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐などの症状は出る?
- 3 まとめ
まず、胃腸炎とは主に次のように2つに分けられます。
- ウィルス性胃腸炎
- 細菌性胃腸炎
です。
ではウィルス性胃腸炎からご説明します。
ウィルス性胃腸炎とは?
ウィルス性胃腸炎の原因となるウィルスには…
- ノロウィルス
- ロタウィルス/li>
などがあります。
小さなお子さんがおられる家庭では、よく聞く名前のウィルスではないでしょうか。
このウィルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎を比べた時、子供がかかりやすい胃腸炎は「ウィルス性胃腸炎」です。
毎年、11月くらいから4月にかけての冬から春頃に流行します。
ノロウィルス、ロタウィルスはどちらも、約1~3日の潜伏期間の後、熱が出ます。
ノロウィルスは37~38℃の熱が出ることが多いです。
ロタウィルスは38℃以上の高めの熱が出ることが多いです。
そして、これらのウィルス性胃腸炎は、熱が出ると同時くらいに急な嘔吐が始まり、続いて、下痢・腹痛・倦怠感などの症状が出てきます。
発熱は1~2日で下がってきますが、下痢に関しては3~4日ほど続くことが多いです。
下痢の性状は、吐き気があるとほとんど食事が摂れないため、身体から水分が出ていくのみで、徐々に水のような下痢便になっていきます。
それぞれの症状は、1週間程度で改善されていくことが多いですが、やはり、嘔吐や下痢などで水分が身体から出ていくので、脱水状態には十分に注意しないといけません。
特に小さなお子さんは、見た目も元気がなくなり、ぐったりとしてくるようなら、早めに受診することをおすすめします。
一方、細菌性胃腸炎の原因となるのは細菌です。
細菌性胃腸炎とは?
細菌性胃腸炎の原因となる細菌には次のようなものがあります。
- O-157
- サルモネラ菌
- 腸炎ビブリオ
- カンピロバクター
などがあります。
あまり聞いたことはないかもしれませんが、これらは食中毒の原因となる細菌です。
食中毒が原因となるということで、やはり時期的には夏場に多いのが特徴です。
そして、主に食べ物から感染します。
症状として、熱は37℃台くらいの微熱は出ますが、それよりも、激しい嘔吐と下痢が中心です。
そんなウィルス性胃腸炎の症状である腹痛や下痢・嘔吐ですが、胃腸炎の潜伏期間にこれらの症状は出るのでしょうか?
ウィルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎にかかった場合、その潜伏期間内に腹痛や下痢・嘔吐の症状は出るのかについてまとめてみました。
胃腸炎にかかった子供の潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐などの症状は出る?
- 1 胃腸炎症状は子供の場合は熱が出るの?
- 2 胃腸炎にかかった子供の潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐などの症状は出る?
- 3 まとめ
ウィルス性胃腸炎であっても、細菌性胃腸炎であっても、潜伏期間の間に症状が出ることはありません。
潜伏期間とは、その原因となるウィルスや細菌に感染したら、身体の中でそれらが増殖していき、何らかの症状が出てくるまでの期間のことを言います。
基本的には、潜伏期間には何も症状はありませんが、もし、風邪を引いていたり、何か別の症状があったとしたら、胃腸炎の症状と間違うかもしれません。
まとめ
今回は、胃腸炎症状は子供の場合には熱が出るのか、そして、その潜伏期間に腹痛や下痢・嘔吐などの症状はあるのかについて、ご説明してきました。
胃腸炎の症状というのは、その子供の年齢や体力など個人差があって、必ずしも同様の症状が出るわけではありません。
でも、嘔吐や下痢などのどちらかがあるだけで、すぐに脱水状態になったりします。
大人と同じように、子供の症状をみているといつの間にか状態が悪くなっている場合も多いので、注意深く観察してあげましょう。