今回は、『つわりの吐き気や頭痛の対策を紹介!朝・夜や食後にひどくなるワケは?』というタイトルでお送りします。
妊娠というのは、ひとつの生命がお腹の中に宿るとても幸せな出来事です。
しかし、気持ちとは裏腹に、身体の中では、ホルモンが大きく変化していくことで様々なつらい症状が出てきます。
その中でも、今回は特に多くの女性がつらい思いをしている「吐き気」と「頭痛」の対策について紹介していきたいと思います。
私自身もつわりにはかなり苦しんできました。
自分の経験も踏まえて、つわりを少しでも和らげることができる対策方法を紹介したいと思います。
次のような内容で説明していきます。
つわりの吐き気の対策は?
多くの妊婦さんがつわりの吐き気を経験すると思います。
そのつわりの吐き気対策を10個紹介していきます。
つわりが始まると、食べてなくても、匂いを嗅いだり見ただけで気分が悪くなったり、吐いたりします。
そんな時には無理して食べないようにすればいいのです。
「吐く」という行為も結構な体力を使います。もちろん精神面でもつらいことです。
無理して食べることによって吐いてしまうのなら、無理して食べないことが一番です。
つわりがある時期というのは、お母さんが口から栄養を摂らなくても、赤ちゃんはどんどん成長していくものなのです。
だから、無理して食べなくても大丈夫です。
つわりがひどくなると、丸一日食べられない日も出てくると思います。
1日1食でも摂れているようなら大丈夫ですが、もし丸一日何も摂れずというのが3日くらい続くようなら受診するようにしましょう。
ただ3日と言っても、それが真夏とでは少し話は違ってきます。
真夏は少し外に出るだけでも体力を消耗しますので、例え2日でもあっても、飲まず食わずで動けないようなら受診したほうがいいと思います。
ただ、ここで注意点があります。
無理して食べなくてもいいのは、特に病気を抱えていない人のみです。
もし、既往歴(今まで経験したことのある病気)が何かあって、今も引き続き病気を抱えている人は、食べなくてもいいとは言えません。
例えば、糖尿病などでは、食事が摂れないことで低血糖をおこしたりしますし、母子共に生命に関わることになります。
そういった病気を抱えている方は、産婦人科での治療をきちんと受けながら過ごすようにしましょう。
妊婦さんが、つわりの時に食べやすいものやそうでないものは、よくネットや雑誌などで取り上げられています。
例えば、柑橘系のものや冷たいおにぎり、ポテトフライなどなど。
多少当たっているのかなとは思います。
でも、私は自分を含めて、つわりに苦しんだ周りのお母さん達を見ていて思うのは、本当に食べられるものは人それぞれで、全く違うということです。
私はほとんどの食事を受け付けなかったですが、食べられるものは、カステラ・ぶどうジュース、だけでした。
それさえも吐く時はありましたが…
特に日本独特な和風だしの香りが最も苦手でした。
よく炊きたてのご飯の匂いはNGな人が多いと言われていますが、そうでもない人もいっぱいいます。
それに、今まで好きだった食べ物が食べられるというわけではありません。
逆に、苦手な食材が結構食べられる、ということもあります。
そういった風に、人によって食べられるものはバラバラなので、無理しなくていいですから、食べれそうなものをひとつ、ふたつ見つけてみましょう。
基本的に、人の身体は食事を摂らないと生きていけません。
身体に必要な栄養分や水分を摂らないと、私達は元気に動き回ったり、生活していくことができません。
妊婦さんは、つわりで栄養が摂れなくなっても大丈夫だと説明しましたが、水分だけは摂らなくてはいけません。
もし、嘔吐などしていれば余計水分は身体から出ていきますので、水分だけは摂っておかないと、脱水状態になってしまいます。
それも、嘔吐してすぐではなく、少し吐き気が落ち着いている時などに摂るといいでしょう。
水分は、電解質バランスのとれた経口補水液やスポーツドリンクがおすすめですが、炭酸飲料などは飲めてもゲップなどで少し不快感があるかもしれません。
食べ物と一緒で、飲めそうなものを少しずつでも飲んでみてくださいね。
少しでも何か食べることができたら、30分から1時間程度は動かず、静かに横になるなどした方がいいです。
これは私も経験あるのですが、食べてすぐに用事などで動いていると、もともと体力が低下気味なので、身体がしんどくなって、気分が悪くなることがあります。
十分休んで少しずつ動くようにしましょう。
人それぞれ、苦手な匂いが出てきます。
自分はどんな匂いで吐き気が出たり、しんどくなるのかを把握しておいて、それを避けるようにしましょう。
つわりがある時期というのは、仕事にも行けなくなって、どうしても家の中で引きこもったりします。
それで、精神面でもかなり落ち込んだり、自律神経のバランスも崩してネガティブになりやすいので、ゆったりした気持ちで過ごしましょう。
自分でできることの中で気分転換ができそうなこと、例えばマタニティ・ヨガやプールに通うとか、好きなDVDを観るとか、お散歩に出るだけでもいいのです。
そうしている間は、そのことに夢中になれたりするので、つわりのことを忘れることもあります。
つわりで思うように動けなかったり、食事の用意ができなかったり、精神的に申し訳ない気持ちがあると、余計にストレスがかかってつわりがきつくなることもあります。
家族とも十分コミュニケーションをとって、協力が得られるようにお願いすることも大切です。
もし、食べつわりといって、何かを口に入れておかないと気分が悪くなる場合には、いつでも少しだけ食べられるようなクッキーやアメなどをいつも携帯しておくといいです。
外出した際など、いつでもどこでも食べることができますので、安心です。
私は寝ている間だけが、つわりの症状を感じることがなくて、とても楽でした。
起きると同時に船酔いが始まりますので、寝ている時はとても幸せです。
妊婦さんは黄体ホルモンがたくさん分泌されて、身体や子宮を安静に保って出産まで導いてくれます。
この黄体ホルモンのため、妊婦さんは寝ても寝ても眠たい状態のことが多いです。
この状態は、母体をゆっくり休ませる自然な現象ですので、それの逆らわず、ゆっくり眠りましょう。
つわりの吐き気が朝・夜や食後にひどくなる原因と対策
つわりで起こる吐き気が、朝や夜などに多いというはっきりとした原因は解明されていません。
(私は、朝も夜も、食前食後も関係なく、酔っていました(><))
ですので、考えられることを説明していきます。
つわりの吐き気対策:朝の場合
つわりの吐き気が朝に多く起きるという場合に考えられるのは、朝起きた時の空腹感が原因と言われています。
つわりは空腹の時にひどくなる傾向がありますので、ちょうど朝起きた時と重なってひどくなるのです。
夜に寝てから、朝になるまではやはり時間も空きますし、空腹になるのは仕方ありません。
朝、起きてからでもすぐに食べられるものを用意して摂りましょう。
起きてすぐに動けないこともあるので、前夜に用意できるものを作っておき、冷蔵庫などに保存しておくといいですね。
例えば、食べられるカットフルーツやゼリー、ヨーグルトなどです。
朝からごはん類など食べることができるならば、おにぎりを作って用意しておくのもいいです。
ただ、食品が傷まないように注意してください。
つわりの吐き気対策:夜の場合
つわりはほとんどが朝の空腹時にひどくなるケースが多いのですが、時に夜にひどくなることがあります。
例えば、日中に仕事をしていたり、外出していたりすると、自分で感じる以上に疲れてストレスとなっていることもあり、夜になってしんどくなることがあります。
そして、家でリラックスしてゆったりくつろいでいると、今度は集中するものもなく、自分の体調に気が向きますので、つわりの症状が強く感じることがあるのです。
夜にひどくなる吐き気への対策としては…
・なるべく日中は無理しない
日中の動きすぎなどが、夜に疲れとして出ることもあります。
自分では自覚していなくても、身体がストレスを感じているかもしれませんので、なるべくゆったりと過ごしましょう。
・なるべく早めに就寝する
夜になり、眠りにつくと吐き気が治まることが多いです。
実際、私も眠っている間は全く感じませんでした。
就寝前には部屋の電気も暗めにして、リラックスできる音楽などを流すなど、眠りに入りやすい環境を作ってみることをおすすめします。
・寝るときの体勢を変えてみる
就寝前に吐き気がひどい場合は、寝るときの体勢を確認してみてください。
私達は食事を摂ったら4時間程で胃の中は空っぽになります。
もし、胃の中が空っぽになる前に横になったとすれば、なるべく胃の中のものが腸のほうに送り出しやすい体勢で寝たほうがいいでしょう。
胃の中のものを腸に送り出しやすい体勢というのは、やや右側を下にした横向きの体勢です。
胃の出口というのは、身体の右側にあります。
右側を下にすると、胃の中にある食べ物は腸に送られていきやすいのです。
すると、胃の中のものが逆流して気分が悪くなったりしないです。
では次に、つわりの時の頭痛対策です。
つわりの頭痛の対策は?
つわりで頭痛を訴えられる人も多いと思います。
つわりの頭痛対策には次のようなものがあります。
特にスマホなどは、いつでもどこでも、長時間の間、触りっぱなしの人が多いと思います。
でもこうし外的な刺激は頭を休ませることができません。
日中であっても、使いすぎはよくありません。
そして、夜になり、とくに睡眠前などはスマホやパソコンの光の刺激は神経を興奮させますので、良質な睡眠を妨げて、余計頭痛がひどくなります。
なるべく夜になれば、暗めの部屋で静かに過ごすほうがいいでしょう。
妊婦さんになり、つわりがあると、どうしてもあまり動かなくなりますね。
そうすると、肩の凝りなどで血行が悪くなって、頭痛が起こることがあります。
つわりがひどくない時などは、お散歩に出て少し肩を回してみるなど、軽いストレッチなどをしてみるといいでしょう。
そして、肩こりを自覚している時にマッサージなどを受けに行く場合、もみ返しなどで余計、凝りがきつくなり、頭痛がひどくなることもあります。
ですので、私自身は妊婦さんがマッサージを受けるのはあまりおすすめできません。
その理由は他にもあります。
それは、もし、頭痛の原因がつわりの症状ではなく、本当に何かしらの病気が隠れていた場合、マッサージなどの刺激は危険だからです。
つわりで起こる吐き気や嘔吐はそれほど心配はいらないでしょう。
そして、吐きすぎて、少し頭が痛くなるなどの症状も、まだよくあることです。
でも、ひどい頭痛が原因で嘔吐する場合は話が別です。
あまりに頭痛がひどくて治らない、吐いてしまうほど頭痛がする、頭痛で眠れない、などあれば我慢せずに医師に診てもらってください。
診てもらって、何も病気が隠されていなければ、安心できます。
パソコンなど目を使う仕事をしていたり、視力の悪い人などは疲れ目で頭痛がひどくなることもあります。
そんな時には、薬局などで売っている、目を温めたり冷やしたりする「アイマスク」などの使用もおすすめです。
あまり、目を酷使しないように注意しましょう。
何も病気がなく、頭痛が続くようであれば、医師から頭痛薬の処方をうけることもできます。
自分で薬局で購入した薬剤は、妊娠中は注意して服用しないといけないものも多くあります。
ですので、なるべく医師から処方してもらったお薬を使うようにしてください。
これらが頭痛の対策になります。
つわりの症状に関するまとめ
今回はつわりの症状である吐き気や頭痛の対策についてまとめてみました。
吐き気のある時の対策について、おさらいしておきましょう。
② 食べられるものを食べる
③ 水分だけはしっかりとる
④ 食べた後は静かに過ごす
⑤ 吐き気の原因となるような匂いはかがない
⑥ メンタルケアをする
⑦ 気分転換できることを探す
⑧ 家族への協力を求める
⑨ 外出時などは食べ物を携帯する
⑩ 眠いときは昼間でも寝る
など。
次に頭痛のある時の対策についてです。
② 血行を促す
③ アイケアをする
④ 頭痛薬の使用
など。
つわりの吐き気や頭痛は抑えられる症状ではありませんが、ここで説明したことで少しでもそのつらい時期が楽に過ごせることができればと思います。
病気とは違って、いつかは治まる症状ですから、頑張って今を乗り越えましょう。