今回は、『インフルエンザの感染経路は?家族は注意!風呂でも空気感染する?』というタイトルでお送りします。
インフルエンザにかかると、症状がきつくて本当につらいものですよね。
私も数回かかったことがありますが、熱も高く頭はガンガンしてとてもつらかったです(>_<)>
やはり感染しないためには、その感染経路を知って予防を徹底していくことが重要となってきます。
今回はそんな強敵インフルエンザウィルスの感染経路やお風呂での感染に関して紹介していきます。
インフルエンザはどんな感染経路で人から人にうつっていくの?
感染経路には主に次のような経路があります。
- 飛沫感染
- 空気感染
- 接触感染
順番に説明していきます。
インフルエンザの感染経路:飛沫感染
インフルエンザウィルスの感染経路で一番多いのが「飛沫感染」です。
「飛沫感染」の「飛沫」とは、患者さんが咳やクシャミをした際に吐き出した微粒子のことを言います。
「飛沫」は「しぶき」とも呼べますが、微粒子自体に水分を多く含んでいます。
その飛沫をそのまま他の人が吸い込んで起こる感染を「飛沫感染」と言います。
ウィルスを保有している患者さんが、一度大きなクシャミをすると200万個のウィルスが飛散し、1回の咳をすると、およそ10万個というウィルスがまき散らされてしまうのです。
その場所からおよそ1~2メートル程度の範囲内であれば、簡単にウィルスを吸ってしまいます。
それが例えば電車やバスなどの乗り物の中や、レストランや喫茶店などの限られたスペースであったとしたら いとも簡単に感染してしまうわけです。
吸い込まれたインフルエンザウィルスは、呼吸器系である鼻と喉の間の粘膜の部分でどんどん増殖していきます。
そして増殖のスピードはとても早くて、たった1個のインフルエンザウィルスが、7~8時間後にはおよそ100個に、又、24時間経過するとおよそ100万個にまで増えていくと言われています。
それはそれは恐ろしい数のウィルスになります。
インフルエンザの感染経路:空気感染
そして「空気感染」という経路もあります。これは「飛沫感染」とよく似ていますが少し違います。
患者さんが吐き出した微粒子(飛沫)は空気中を飛んでいる内に、含まれている水分が蒸発して「飛沫核」という、更に小さな微粒子となります。
「飛沫核」は、水分が蒸発しているため微粒子自体も軽くなり、長時間空気中を漂うことができます。
その飛沫核を他の人が吸い込んでしまって起こる感染のことを「空気感染」と言います。
インフルエンザの感染経路:接触感染
「接触感染」については、飛沫感染や空気感染ほどは多くはないとは言え、感染する可能性としてはあります。
例えば、感染予防に咳エチケットを…と言われているように私達は咳やクシャミをするときには、なるべく手で鼻や口を覆いますよね。
その際、手のひらには多数のウィルスが付着しており、そのまま手洗いできれば問題ないのですが、すぐに手洗いできないケースもありますよね。
そして、その手で・・・
- 電車やバスの吊革を持ち
- ドアを開けたり閉めたり
- 手すりを持ったりボタンを押したり
などしてしまうと、ウィルスが物に付着してしまいます。
付着したウィルスを今度は他の人が触ってしまい、そのまま鼻や口・目などを触り、そして体内に侵入してしまい感染が起こってしまうのです。
このような感染経路を辿って、インフルエンザが人から人にうつっていきます。
以上のように、インフルエンザの感染経路は、
- 飛沫感染
- 空気感染
- 接触感染
の3つです。
では次は少し話を変えて、
家族の誰かがインフルエンザに感染してしまった場合、お風呂に入っても良いのかどうかについて説明していきます。
また、お風呂での感染の可能性はあるのでしょうか?
インフルエンザに感染してしまった場合、お風呂は入ってもいいの?
一般的には『インフルエンザにかかったらお風呂に入らない方が良い』ということはありません。
数十年前はよく熱があったらお風呂は入るなと言われていた時代がありましたが…。
感冒(風邪)はインフルエンザほど高熱とはならず、症状もきつく出ないことが多いのでお風呂に入っても特に問題はありません。
むしろ、鼻づまりなどの症状があった場合は入浴した方が鼻の中の粘膜が潤って良いと指導する医師もいます。
しかし、インフルエンザの場合はかなりの高熱に、頭痛や筋肉痛といった辛い症状が続いているため、それだけでかなり体力を消耗してしまいます。
そんな状況の中でお風呂に入ると体力を奪ってしまうため、入浴は避けたほうが良いでしょう。
そういった理由でお風呂に入るか入らないかを決めると良いです。
インフルエンザに感染していたとしてもそれほど熱が高くないし、汗を流してサッパリしたいと思われているならリフレッシュしますので入ることはいいと思います。
つまり、あなたの身体がしんどくなければお風呂に入って頂いて大丈夫なのです。
ただし、高温のお湯に長時間浸かるとか、入浴後の湯冷めなどには注意しましょう。
家族は注意すべき?お風呂でも空気感染するの?
インフルエンザウィルスが空気中で勝手に増殖していくことはありません。
必ず、宿主(私達の体の中)で増殖していきます。
例えば、お風呂の中で空気中にウィルスが浮かんでいたとしても、長く留まることはできません。
そして、人がインフルエンザウィルスに感染しやすくなる環境というのは空気が乾燥している状態の時が多いのです。
空気が乾燥しているということは、私達の鼻や喉も乾燥しているということですよね。
私達の鼻や喉の粘膜は、普段は菌やウィルスなどの外敵から保護する役目をしてくれています。
しかし、粘膜が乾燥していると炎症を起こしてしまって、その保護する機能が落ちて、感染しやすい状況になります。
お風呂の中の高温多湿の環境は、そんなリスクを減らせますね。
そして、インフルエンザウィルスは乾燥した環境だと空気中を浮遊しやすいのですが、水分が多い多湿な環境だとウィルスの微粒子自体が空気中に留まりにくくなります。
そういった理由で、お風呂の中でのインフルエンザウィルスの空気感染は起こりにくいです。
まとめ
今回はインフルエンザの感染経路について、そして、お風呂でも感染するのかについてまとめてみました。
当たり前のことなのですが、ヒトからヒトへの感染というのを防ぐには、その経路を断ち切ることが大変重要となってきます。
そして、それを実行するには、まずはどういった感染経路を辿って感染していくのかをきちんと知ることが大切です。
そうして家族の中でも感染が拡がらないようにインフルエンザウィルスを撃退していきましょう!