今回は、『ヒアリと日本のアリの大きさや色を画像で比較!発見された場所を地図で紹介』というタイトルでお送りします。
平成29年頃から、よく「ヒアリが発見された!」などといった情報を耳にすることが多くなりました。
私はそれまで、ヒアリというアリについては何も知らなかったので、毒性が強いと言われるこのヒアリについて
「ヒアリってどんなアリなんだろう??」ととても興味を持った覚えがあります。
今回は、発見されるとたちまち大きな問題になると思われるこの「ヒアリ」について説明していきたいと思います。
最初にヒアリとはどんなアリなのかについて説明していきましょう。
ヒアリに刺された場合の痛みや痕についてはこちらの記事で紹介しています。
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「ヒアリ」とはどんなアリ?
ヒアリというのは、外来生物法という法律により、「特定外来生物」に指定されています。
「特定外来生物」というのは、人体への被害を及ぼす海外起源の外来生物のことを言い、その飼育・栽培・保管・運搬・輸入といった取り扱いを規制しています。
ヒアリは、漢字では「火蟻」とも表わされるように、刺されるとまさに火傷(やけど)になったような激しい痛みを伴います。
毒性が強くて、毒針に刺されると人によっては、そのアレルギー反応により死に至ることもある危険な生物です。
大変危険なアリなので、世界各地でとても大きな問題になっています。
では、実際のヒアリと日本にいる一般的なアリを比べて見ていきましょう。
ヒアリと日本のアリの大きさや色を画像で比較!
下の画像が日本でよく見られる「アシナガアリ」と言うアリの種類の画像
アシナガアリは大きさが4.5~8.0mmで、女王バチは10.0mmにもなります。
身体は光沢のある暗褐色で、脚は細長いです。
次の画像が「ヒアリ」です。
ヒアリは大きさが、2.5~6.0mmで大きさにはバラつきがあります。
身体は赤茶色でお腹の辺りが濃くて黒っぽい赤色になっていて、お尻に毒針があります。
なかなか、ぱっと見でその違いを判断するのは難しいですね。
大きな特徴のひとつは、下の画像を見るとわかりやすいかと思いますが、アシナガアリはほぼ全身が同じような色なのに比べて、ヒアリはお腹の辺りだけ黒っぽい赤色であるという点ではないでしょうか。
では、発見された場所について、地図で説明していきましょう。
ヒアリが発見された場所は?地図で紹介!
ヒアリというのは、南米中部が原産のアリです。
現在では、米国をはじめ環太平洋諸国に生息していると言われています。
そして、貿易が盛んになったことでコンテナなどを介して世界各地に入り込んで、日本でも侵入を確認しています。
日本では、多くがコンテナ内や積み荷などからヒアリが発見されています。
これまでにヒアリを発見されたのは、環境省の調査によると、平成30年6月の時点で29事例、12都道府県となっています。
では、その場所を下の日本地図で説明していきましょう。
初めて日本国内でヒアリの侵入が発見されたのは平成29年5月26日です。
上記の地図では、それ以降から同年7月27日に初めて人が刺されるまでの発見の記録が記載されています。
それ以降についても、ヒアリが発見された場所と日時を挙げますと…
- 愛知県弥富市…H29/8/4
- 岡山県倉敷市…H29/8/9
- 埼玉県狭山市…H29/8/17
- 広島県広島市…H29/8/25
- 静岡県静岡市…H29/8/28
- 愛知県名古屋市…H29/9/1
- 神奈川県横浜市…H29/9/6
- 福岡県北九州市…H29/9/15-10/12
- 岡山県笠岡市…H29/9/20
- 愛知県弥富市…H29/10/3
- 神奈川県横浜市…H29/10/6
- 京都市向日市…H29/10/14
- 静岡県浜松市…H29/11/6
- 名古屋港…H29/11/7
- 広島県呉市…H29/11/9
- 大阪府八尾市…H30/5/10
- 大阪府大阪市…H30/6/15
- 大阪府岸和田市…H30/6/16
と、上記の地域でヒアリが発見されています。
上記の報告は、環境省の発表によるものです。
↓詳細はこちらの記事をご参照ください。
しかし、そのすべての場所で、発見時には既に死んでいたり、発見後すぐに殺虫処分しています。
ですが、もしヒアリが付着した貨物が周辺地域に侵入していることがあるとすれば、日本国内にまだ生息している可能性は十分にありますので、注意は必要になります。
ヒアリと日本のアリの大きさや色などの比較についてのまとめ
今回は、ヒアリと日本のアリの大きさや色などの比較、または発見された場所などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
ヒアリ…大きさは2.5~6.0mm、身体は赤茶色でお腹の辺りだけが濃くて黒っぽい赤色になっていて、お尻に毒針があります。
日本のアリの中で多い「アシナガアリ」の特徴を挙げて説明しますと…
アシナガアリ…大きさは4.5~8.0mmで、女王バチは10.0mm、身体は全体的に光沢のある暗褐色で、脚は細長いです。
日本国内でこれまでにヒアリが確認された件数と場所は、愛知県・埼玉県・静岡県・大阪府・広島県・福岡県など平成30年6月の時点で29事例、12都道府県となっています。
ヒアリの発見については、発見時にはニュースなどで大きく取り上げられたりしますが、それ以降はあまり情報は流れません。
しかし、日本にはもう生息していないということではないので、どこかで私たちも発見するかもしれません。
ヒアリは殺人アリとも言われています。
人によってはその毒性に命を落とすこともあるのでヒアリの特徴を知って、特に山や公園などのレジャーではヒアリに噛まれないように注意して過ごしましょう。