今回は、『淋菌に感染した時の治療期間は?治療方法は点滴や注射で行う?治療薬も紹介!』というタイトルでお送りします。
淋菌というのは、淋菌感染症と言われる性感染症の原因となる菌です。
淋菌感染症は初期に自覚症状がないことが多いため、病院に受診に行くのが遅れてしまいがちです。
しかし、早期に感染がわかれば適切な治療が受けることもできて完治する病気です。
今回は、そんな淋菌感染症に感染した時の治療方法や治療期間などについて説明したいと思います。
淋菌に感染した時の治療期間は?治療方法は点滴や注射で行う?
淋菌に感染した時の治療期間については、治療方法によって少し異なりますので治療方法と併せて説明していきたいと思います。
淋菌感染症に対する治療方法は、主に「抗生物質」による治療です。
そして、抗生物質による治療方法には、
- 内服薬(飲み薬)によるもの
- 点滴によるもの
- 注射によるもの
があります。
抗生物質は内服(飲み薬)による治療方法よりも、血液中の抗生物質の濃度が速やかに上がる点滴や注射による治療方法のほうが効果があるとされています。
内服薬だと、飲んでから腸で薬剤が吸収されて血中濃度が上がるまで時間がかかりますし、大量の薬剤を飲まないといけなくなるので、点滴や注射のほうが良いのです。
一般的には注射や点滴による抗生物質による治療は1回から数回行われることが多いため、治療期間としては1日から数日ということになります。
そして、治療が内服(飲み薬)によるものだと、1週間~2週間の治療期間になると思われます。
いずれも、その時に使われる抗生物質の種類や内服か注射かによっても、治療期間は変わってくるので一概にはどれくらいかかるかは言えません。
また、症状が全くなくなっても必ず処方された抗生物質は飲み切らないといけません。
もし、途中で少し良くなったからといって、飲むのを止めてしまうと淋菌が抗生物質に対して抵抗性を持ち勢いをぶり返してなかなか完治しない危険性があります。
ですので、内服薬に関しては、正確に医師の指示通り服用することが大切です。
内服薬や点滴または注射による治療が終了したら、約1か月程度で再度必要な検査をして、淋菌がいないかどうかの確認をします。
そして、淋菌感染症の症状が進んでいて病状が悪化している場合には、入院治療が必要なこともあります。
その際の治療期間は数週間から数か月かかってしまうこともあるでしょう。
では、治療薬についても紹介していきたいと思います。
淋菌感染症に対する治療薬はどのようなものが使われる?
少し難しいお薬の名前が並びますが、淋菌感染症に使われる抗生物質を紹介しましょう。
- セフトリアキソン
- スペクチノマイシン
- ペニシリン系
- アジスロマイシン
などがあります。
しかし、淋菌感染症に使われる抗生物質などはどれも、使っていくうちに薬剤耐性と言って、淋菌が薬剤に対して抵抗性を持ち始めることがあり、菌に対して効きにくくなることがあります。
ですので、今後もこれらの抗生物質の内容は変わっていく可能性は高いと思われます。
では最後に淋菌感染症に対する予防方法について説明しておきたいと思います。
淋菌感染症の予防方法は?
淋菌感染症は、性行為による感染によるものです。
1回の性交渉によって感染する確率は30%と言われています。
また、一度淋菌に感染して完治したとしても、免疫が得られないため再度感染する可能性があります。
ですので、やはり予防は大切になってきます。
予防方法としては次のような方法です。
- 性交渉の際は最初からコンドームを使用する
- 自分が淋菌に感染していることが判明した際には、必ずパートナーに伝えて感染症の検査を受けるように勧める。
- 不特定多数の相手との性的接触を持つ場合などは、定期的な検査を受ける。
などです。
最近のオーラルセックスの増加に伴い、咽頭で感染している人も多いので必ずコンドームを使用することが大切になってきます。
ただし、コンドームを使用することで性感染症を完全に予防できるわけではありません
コンドームが外れたり、破れる可能性があるからです。
その危険性があることを認識しておきましょう。
淋菌に感染した時の治療期間などに関するまとめ
今回は淋菌に感染した時の治療期間や治療方法などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
淋菌に感染した時は、抗生物質を使った治療方法を受けます。
治療方法には抗生物質の
- 内服薬
- 点滴
- 注射
などがあります。
点滴や注射の場合は、1回もしくは数回に分けて行います。
ですので、1日~数日の治療期間となります。
内服薬による治療になると、約1~2週間になるでしょう。
治療に使われる抗生物質の名前は
- セフトリアキソン
- スペクチノマイシン
- ペニシリン系
- アジスロマイシン
などです。
今回、性感染症にひとつである淋菌感染症に関する説明をしてきました。
性感染症はそのほとんどが性行為によって感染する病気ですが、もし自分が感染してしまったら、きちんとパートナーに伝えることが大変重要です。
やはり、性感染症にかかったということは相手の方にとても言いにくいことだとは思います。
しかし、いくら自分が治療して完治したとしても、パートナーが治療していなければまた感染してしまう危険性があるのです。
そうしたことを防ぐためにも、治療に関してはパートナーと一緒に進めていくことが大切です。