今回は、『突発性難聴の初期症状をチェック!耳鳴りや痛みはある?嘔吐や倦怠感も』というタイトルでお送りします。
突発性難聴という病気を知っている人は多いのではないでしょうか?
時々、「芸能人の〇〇が突発性難聴にかかって入院した」とかいった情報が流れていることがあります。
突発性難聴は40歳~50歳代に多いとされていますが、若い人でも増えています。
数年前に、私の友人も出産後しばらくしてかかったことがあります。
出産して赤ちゃんと一緒に退院した直後に突発性難聴にかかってしまったので、出産に関わる様々なストレスが原因だったかもしれません。
そんな突発性難聴というのは、いったいどんな病気なのでしょう。
今回は突発性難聴の症状について説明していきたいと思います。
突発性難聴の初期症状をチェック!耳鳴りや痛みはある?
突発性難聴の初期症状にはどういったものがあるのでしょうか?
初期症状と言っても、突発性難聴という病気は急に症状が出てきますので初期の症状として出るものが、突発性難聴の症状とほぼ同じです。
下の項目の症状が起こりやすいと言われている症状なのでチェックしてみましょう。
- 左右どちらか片方の耳の聞こえにくい感じ(難聴)がある
- 突然にキーンと言った感じの大きな耳鳴りがする
- 耳鳴りはそれほどないが、急に片方の耳が聞こえにくい、または聞こえなくなる
- 天井や壁など自分の周りがグルグルするようなめまいが起こる
- フワフワと身体が宙に浮いたようなめまいが起こる
- 頭痛がする
- 耳の奥が詰まったような痛みを感じる
これらの症状は突発性難聴の主なものですが、全ての症状が出るわけではありませんし、かなり個人差があります。
難聴の程度が軽いか重いかは患者さんの感じる感覚で変わってきてしまいます。
ですので、難聴がないと言われている人でも、他の症状にめまいや頭痛などがあれば突発性難聴の疑いはあるということです。
そして、何の症状もなくて、いきなり耳が聞こえなくなったという人もいるのです。
実際、私の友人は突発性難聴にかかった時、それまでは何の前触れもなく電話をしている最中に急に耳が聞こえなくなったことに気づいたと言います。
そして、聞こえなくなったという症状以外に、耳鳴りやめまい、そして耳の痛みや頭痛などの症状は全くなかったそうです。
そんな風に、人によって起こる症状はバラバラのようです。
そして、症状の特徴として、難聴または全く聞こえない症状が一時だけ治まったり、また時間をおいて再度聞こえなくなったといった症状の変動はありません。
突発性難聴の初期症症状として耳鳴りや耳の奥の痛みが出ることはありますが、嘔吐や倦怠感などの症状はどうでしょうか?
突発性難聴の初期症状として嘔吐や倦怠感はある?
突発性難聴の初期症状として、めまいの症状が出ることがあります。
このめまいが起こると、気分が悪くなり吐き気がしたり、嘔吐(おうと)してしまう場合があるのです。
ですので、吐き気や嘔吐は、突発性難聴の症状のひとつとして起こるというよりは、めまいによって引き起こされるといったほうが良いかもしれません。
では倦怠感(けんたいかん)についてはどうでしょう。
倦怠感とは、身体がだるくなるような感じのことです。
倦怠感についても嘔吐と同様で、突発性難聴の様々な症状によって倦怠感(身体のだるい感じ)が出てくることがあります。
では、突発性難聴の原因とはいったい何なのでしょうか?
突発性難聴の原因は?
突発性難聴の原因はまだはっきりとは判明されていません。
考えられているのは、
- 内耳(ないじ)の障害…血栓(けっせん・血液が固まる)による血管のつまりや出血、血管のけいれんなどで起こる。
- ウイルス感染…風邪の症状やおたふく風邪、はしかなどのウイルスの病気が突発性難聴を引き起こすことが知られているが、ウイルスの特定はできていない。
内耳というのは、耳の一番奥のほうにあります。
この内耳には蝸牛(かぎゅう)と言われる器官があり、聴覚の役割をしています。
なので、この蝸牛で障害があると難聴や耳鳴りといった症状が出てくるわけです。
このように、突発性難聴は内耳の障害とウイルス感染が主な原因ではないかと考えられています。
また、次のような生活環境の人がかかりやすいと言われています。
- ストレスが強くかかっている
- 糖尿病がある
- 睡眠不足など不規則な生活をしている
- 飲酒量が多い
などです。
ちなみに私の友人は、出産して退院した直後だったので、色々環境が変わったこともあり、過度なストレスが原因だと考えていたようですが、本当のところはわかりません。
しかし、ストレスがかかると免疫力も低下して、身体に様々な悪影響を及ぼします。
それが突発性難聴にどう繋がっているのかは判明は難しいですが、ストレスは大きな原因のひとつだと考えられています。
突発性難聴の初期症状などについてのまとめ
今回は突発性難聴の症状などについて説明してきました。
では、まとめてみましょう。
- 片方の耳の難聴
- 突然の大きな耳鳴り
- 急に片方の耳が聞こえにくくなる
- グルグル目が回るようなめまい
- 身体が宙に浮いたようなめまい
- 頭痛
- 見もの奥の痛み
などです。
*耳鳴りや耳の奥の痛みが出ることがあります。
*嘔吐や倦怠感はめまいなどの症状によって引き起こされることがあります。
突発性難聴というのは、その名のとおり突発的に症状が現れます。
そして、その症状は人によって個人差があります。
ですので、「何だか音が聞こえづらいな…」と感じたときには、耳鳴りやめまいもないからと言ってそのまま様子をみないで、なるべく早く受診することが大切です。
突発性難聴は症状が出始めたら、できるだけ早く治療にとりかかることで、それだけ早く回復できるかもしれない病気です。
耳の異変に気づいたら、学校や仕事は休んででも受診することをおすすめします。