今回は、『つわりがしんどい助けて!いつまで続く?仕事を休んで病院へ行くべき?』というタイトルでお送りします。
妊娠するということは、ひとつの生命が自分の身体の中に宿るという、とても幸せなことです。
ですが、ひとつの生命を無事に誕生させるまでには、とてもつらい思いをしなくてはいけません。
そのつらいことというのが、妊婦になりほとんどの人が経験すると言われる、つわりです。
もちろん、中には全くつわりがなかったという人や、とても軽かったという人もいます。
そして、今回取り上げるのは、とてもつらいつわりについてです。
毎日毎日、朝起きてから眠りに就くまで、起きてる間は船酔い状態で、
「つわりがしんどい!誰か助けて」
「いつまで、しんどいのがつづくの?」
「もうこんな思いはいや!どうにかして!」
ってずっと思い続けますよね。
実は、私自身もとても重いつわりで、体重も50k以上あった体重が40kgを割ろうとしたところで入院治療となりました。
本当に本当につらかったです。
「つわりは病気じゃないから頑張れ」とか、
「どうせいつかは治るんだし、死ぬことはないよ」など
同じ思いを経験したことがないからこそ言える言葉に傷ついている人も多いのではないでしょうか。
恐らく、こうして、つらい思いをされている妊婦さんは、ネットで「しんどい…」と検索したところで、このつらさが解決されるとは思っていないと思います。
でも、なんとか、このつらいつわりが、このつらい思いが少しでもマシになることが書かれているかもしれない、とすがる思いでいるのも事実だと思っています。
私も毎日のように、そう思っていました。
なので、今、本当につらい、しんどいつわりを経験している妊婦さんの少しでも助けになれるようなことが伝えられたら幸いです。
今回はつぎのような内容で紹介していきたいと思います。
泣くほどつらいつわりの症状はいつまで続くの?
では、まずつらいつわりがある妊婦さんがとても気になる「いつまで続くの?」というところを説明していきましょう。
つらいつわりの症状と言えば、やはり吐き気ですね。
吐き気は早い人では、妊娠発覚と同時に出る人もいれば、だいたい妊娠5~6週前後から始まります。
そして、12~16週ごろまで続きます。
つわりが続くのはおよそ5~10週間程度ですね。
ピークは6~10週くらいで、妊娠2~3ヶ月くらいが一番ひどいと言われています。
ほとんどの妊婦さんが、妊娠16週(妊娠5ヶ月程度)くらいまでには治まるとされています。
この頃になると、未熟な胎盤が完成してきて、ホルモンのバランスも安定してくることでつわりが治まってくるのです。
その時期がいわゆる、安定期と言われる時期ですね。
ただこれは、あくまでも平均的なデータです。
つわりの期間やピークには、かなりの個人差があり、ひどい人だと出産前まで続く人もいます。
私の場合は、妊娠発覚したのが3週前後ですが、まだ超音波に胎児の姿が写っていない頃から、胸焼けが始まっていました。
そして、その後徐々にひどくなっていき、吐き気はその後32週ごろの妊娠8ヶ月頃まで続きました。
このように、個人差がかなりあるのですが、いつか、必ず治まってきます。
起きている間はずっと船酔いを起こしているような、このつわりの状況は本人にしてみれば、永遠に続くのではないだろうか、と思います。
人というのは、食べられなくてどんどん痩せていくと、死の恐怖を感じてしまいます。
なので、
「このまま骨と皮になって死んでいくんじゃないの?」
とさえ思います。
ですが、本当に、いつか治まってきますよ。
実は、このつわりがひどい時期というのは、赤ちゃんが母体から特に栄養を欲していない時期だと言われています。
つまり、お母さんは無理して食事を摂ったり、吐いてまで栄養分を摂らなくても大丈夫だということなんです。
極端な話ですが、水分だけ摂取して何とか生きて生活していくことができればそれでいいのです。
私も入院したときには、そんな風に先生に言われたのですが、
「あー、そうなんだ、そんなに頑張らなくてもいいんだ…」
と少し気が楽になったのを覚えています。
そして、つわりが徐々に治まってくる頃、このくらいの時期から赤ちゃんはお母さんの栄養を必要としてきます。
そして、お母さんもこの頃から、どんどん食欲が出てきて体重が増えていくということなんです。
母体って本当にうまくできていると思いませんか?
個人差があるので、いつぐらいから楽になるといった無責任なことは言えません。
でも、少しずつ少しずつ、吐き気がましになっていき、徐々に食欲が出てきます。
そのうち、食欲を抑えられなくなりますよ。
では、つわりがしんどい時、仕事はどうするのか、つらければ仕事を休んで病院にいくべきなのかについて説明しましょう。
つわりがしんどい時には仕事を休む?病院に行く?
つわりがしんどいには仕事は休むべきだと私は思います。
確かにつわりは病気ではないと言われるかもしれません。
でも、つらい症状が続いていくということでは、病気と同じようなしんどさがあります。
それで、大切な仕事に穴を開けてしまったり、もう重要な仕事も任せてもらえないかもしれない、といった心配が出るかもしれません。
それは、個人個人の色んな社会的な状況がありますね。
つわりがしんどくても、まだ働ける状況であれば仕事に出ても構わないと思います。
しかし、どうしてもつらい時は、無理をしないで自分の身体のために休んであげる選択も大切です。
つわりが起こる、この時期は母子ともに、そして心身ともにとても大切な時期だと思います。
そんな時期に無理をして仕事をしていると、その後には恐らくもっと症状が悪化していきます。
つわりが起こるということは、つわりのしんどさで母体をなるべく安静にさせておくためのものだとも言われています。
母体がなるべく心身ともに安静に落ち着いていれば、その間に胎盤や子宮という胎児の部屋を作っていく環境が整います。
そのためにつわりがあるとすれば、やはり無理をしないように、ゆったりと過ごすことが大切だと思います。
そして、定期診察以外の日だからといって、産婦人科への受診をためらうことはありません。
つわりで吐き気や嘔吐を繰り返し、もう何日も食事が摂れず、寝たきり状態が続いているのなら、受診してみるべきです。
どれくらい我慢したら受診してもいいのかなんて、考えなくてもいいですよ。
特に夏の暑い日なんかは、暑さだけで体力を奪われるし、脱水状態にもなりやすいです。
なので、そうなる前に受診してみてください。
もしかしたら、産婦人科の先生は特になにも処置をしてくれないかもしれません。
でも、お話を聞いてもらえるだけでも精神的に楽になれることがあります。
産婦人科には、つわりの苦しみを訴え、受診する人はたくさんいます。
そんな中で、脱水状態と判断した場合には点滴をしてもらえたり、
吐き気や嘔吐などがきつくて、体重減少がはなはだしい場合には、入院して点滴することもあります。
この場合の入院というのは、絶食(ぜっしょく・一切ものを食べない)して、持続的に点滴で水分を補給するのみです。
必要な栄養分などはほとんど入れません。
カロリーの高い栄養剤などは、普通の点滴では入れられないんです。
高カロリーの点滴は、普通の腕からする点滴の内容のものより、かなり濃度が高いので、もし腕の血管から入れると、血管痛(けっかんつう)といって、血管がとても痛むのです。
そして、血管の炎症を起こして血管炎(けっかんえん)になって、血管が詰まったりします。
ですので、点滴の内容は水分と、入れてもビタミン剤くらいです。
それで、脱水状態は乗り越えられ、あとは安静に療養することで少しずつ症状も治まってくるでしょう。
でも、入院することでは、つわりを抑えることも、無くすこともできないんです。
「退院してもいいですよ!」
と言われる時期だって完全につわりが治まったからではないんです。
まだつわりが治まっていなくても、脱水状態を改善してくれて、入院することで安静を保てたことで、かなり症状が改善されることがあるんです。
というのは、恐らく精神的な部分が大きいからだと私は思っています。
私のつわりがひどい時期はちょうど真夏で、ひどい体重減少と脱水状態であったため、すぐに入院となりました。
先に説明したように、絶食で点滴治療のみ受け、約1週間足らずで退院しました。
その後も長くつわりは続きましたが、その入院があったことで精神的にも安定を取り戻して、徐々に落ち着いていったと思います。
病院に受診すれば、何かの処置も受ける受けない関わらず、このつらい状態を理解してくれる先生や看護師さんとか、周りにいてくれる家族のサポートなどで少しずつ軽くなっていくと思います。
ですので、つらいつわりが治まらずに、苦しんでいるのであれば、一度受診することをおすすめします。
そして、何より、つわりがひどい時にはパートナーである旦那さんの助けも必要です。
つわりがしんどい時には旦那さんにも助けてもらう
つわりがしんどい時には家族の支えがとても大切になってきます。
食べ物の匂いを嗅いだだけでも吐き気がするので、食事も作れず、みんなと一緒に食べれず、家のことも何もできず、といった人もいると思います。
そうすることで罪悪感を感じて、申し訳ないと思って、ストレスを溜めてまたつわりがひどくなるといった悪循環になる人も多いです。
今のつらい時期はずっとは続きませんので、家族にはちゃんと理解してもらって、協力を得られるようにすることも大切です。
つわりがある時期は精神的にも不安ですし、イライラもすると思います。
でも「しんどいんだから、仕方ないでしょう…」と旦那さんや家族とも会話や接触を取らずにいると、どんどんストレスは溜まっていきます。
ですので、なるべく助けてもらっている旦那さんや家族には協力を得られることに感謝して、それを伝えることをしていきましょう。
しんどいつわりについてのまとめ
今回はつらいつわりについて、いつまで続くのか、そして仕事は休むべきか、病院にはいくべきなのかなどについて説明してきました。
つわりはいつからいつまで続くのか、平均的なデータですがおさらいしておきましょう。
つわりが始まるのは、だいたい妊娠5~6週前後から始まり、12~16週ごろまで続きます。
つわりが続くのは、およそ5~10週間程度です。
ピークは6~10週くらいで、妊娠2~3ヶ月くらいが一番ひどいです。
ほとんどの妊婦さんが、妊娠16週(妊娠5ヶ月程度)くらいまでには治まるとされています。
あのつらいつわりを経験すると、次の子を産むのはいいけど
「あんなつらいつわりを経験することだけがいやだ」
と言われるお母さん達はとても多いんです。
その気持ちすごく分かります。
でも、やはり可愛い我が子の顔を見ると、あれだけ苦しんだことなんて忘れてしまいます。
だから、今つらい思いをしている妊婦さんも、いつかその可愛い子を抱くまではなんとか乗り切っていきましょう。
応援しています。