今回は、『急性胃腸炎の入院期間や費用はどれくらい?入院しない選択も?』というタイトルでお送りします。
急性胃腸炎にかかっても、その患者さん達のほとんどが入院せずに元気になっていきます。
中には、何のお薬も飲まずに自然に治っていくケースもあります。
もし、急性胃腸炎の症状が長引いて脱水症になったとしても、症状が軽ければ点滴をすればすぐに良くなります。
しかし、そんな中でも免疫力や体力が低下していたりすると、症状が悪化してしまうこともあります。
そういった場合は入院をして治療することを勧められるかもしれません。
今回は、
- 急性胃腸炎で入院した場合の入院期間や費用
- 入院しないで様子をみる方法はあるのか?
などについて紹介していきたいと思います(^^)
まず最初に、急性胃腸炎で入院した場合、その入院期間と費用について説明していきます。
急性胃腸炎の入院期間や費用はどれくらいかかる?
急性胃腸炎で入院した場合、その入院期間はだいたい2~3日程度のことが多いです。
そして、
急性胃腸炎で入院した場合の費用は2~3日の点滴治療のみの場合でおよそ3~5万円くらいでしょう。
この費用は、社会保険が適用された場合の、3割負担の額となります。
急性胃腸炎は特に治療薬があるわけではありません。
次のようなことをするだけで治っていくんです。
- 絶食にして胃腸を安静にする。
- 点滴をして体内の水分や電解質を補う。
そのための入院期間としては、早い場合だと1泊2日で退院できる場合もあるのです。
でも、もし急性胃腸炎の症状が長引くだけではなく、胃腸以外のほかの臓器にまで炎症が及んだら、
- 脳炎(のうえん)
- 肝炎(かんえん)
- 腎炎(じんえん)
- 心筋炎(しんきんえん)
などを引き起こします。
そんな合併症を起こした場合には、短期の入院だけでは回復せず、入院期間は長くなるため入院費用も高くなります。
急性胃腸炎による脱水症の点滴治療以外に、色々な血液検査や尿検査、またお腹の検査などをしたら、その分の期間も費用もかかってきます。
そして、実は、入院した部屋の条件で費用が変わってくることがあるのです(><;)
例えば、大部屋が空いていない場合、個室を利用すると差額ベッド代という料金がかかってきます。
個室を利用すると、その料金は公的な医療保険の対象外となっているため、自己負担で支払わなければいけないのです。
それが、差額ベッド代と言われるものです。
ただ、この料金は、病院によっては4人以下の相部屋でも、かかってくるケースがありますので、入院時には必ず確認したほうがいいかもしれません。
入院費用に関しては、少し聞きにくいことかもしれませんが、とても大切なことですのできちんと病院側に確認しておきましょう。
では次に、急性胃腸炎にかかってしまったが、入院しない選択はあるのかどうかについて説明していきます。
急性胃腸炎にかかって入院を勧められたが入院しない選択はある?
- 1 急性胃腸炎の入院期間や費用はどれくらいかかる?
- 2 急性胃腸炎にかかって入院を勧められたが入院しない選択はある?
- 3 まとめ
急性胃腸炎にかかっても、病状次第では入院しないという選択ができる場合もあります(^^)
普通、急性胃腸炎にかかり、医師から入院を勧められる状態というのは、
- それなりに病状が悪化しているか
- 悪化する恐れのある状況か
です。
もし、脱水症がひどくて、今すぐに入院して処置を受けないと命を落としてしまう可能性があるなら、選択の余地はありません。
しかし、症状がまだ悪化しておらず、
「入院したほうが早くに回復が望めるので入院を」
と勧められた場合には、入院せずに様子をみることもできるでしょう。
もし、入院を拒否しても、病状が悪化しないように、外来で点滴や内服治療をきちんと受けることができれば、回復していくかもしれません。
でも、適切な治療を受けなければ、もっと症状が悪化してしまうことも当然あります。
入院しない選択は、そんな危険性も十分あります。
そして、入院せずに外来で点滴治療に通うのなら、数日間は毎日通わないといけません。
それが、土日や祝日にあたってしまった場合は、受診することができませんので、そんな時にはやはり入院が必要になってくる可能性があります。
基本的に、入院するということは強制ではありませんので入院しない選択はできます。しかし、それは自己責任も伴います。
「急性胃腸炎くらいなら」と軽くみていると、どんどん悪化していくこともありますので、入院するかどうかはよく考えてくださいね。
まとめ
人の身体は外見だけでなく、中身もみんな同じではありません。
だから、例え同じ病気になったとしても、その進行具合は人によって様々です。
お医者さんはその人の身体を総合的に診て判断して、必要ならば入院を勧めてきますので、私達もしっかり理解、納得して治療を受けるようにしましょう。