クラミジアの女性の症状は?ほとんど無症状?検査と治療の基本

クラミジアの女性の症状はかゆみや臭い?膀胱炎のような出血もある? 産婦人科
看護師ミカ こんにちは、現役看護師のミカです。

今回は、『クラミジアの女性の症状は?ほとんど無症状?検査と治療の基本』というタイトルでお送りします。


クラミジアは、性感染症のひとつです。
この記事では、女性のクラミジア(性器クラミジア感染症)の症状を、厚生労働省、JIHS(国立健康危機管理研究機構)、東京都の資料に書かれている範囲で説明します(2026年10月16日確認)。



 

クラミジアとは?

厚生労働省によると、クラミジア・トラコマチスという細菌が原因の感染症で、主に性行為などの性的接触で、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。症状が少ないことが多く、気づかないまま感染が広がることがあります。
東京都は、性感染症の中で最も多い感染症だと説明しています。JIHSの解説では、男女とも性的活動の活発な若年層に多く、特に女性でその傾向が目立つとされています。

出典:厚生労働省「性器クラミジア感染症」、東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」

クラミジアの女性の症状

ほとんど症状が出ないことが多い

厚生労働省は、女性は症状をほとんど自覚しないことが多いとしています。東京都も、無症状のことが多いと説明しています。
JIHSは、女性では子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)、不妊などを起こすが、自覚症状の乏しい場合が多いとしています。
そのため、診断や治療に至らないまま、気づかないうちにパートナーや出産時の子どもにうつしてしまうことがあるとされています(JIHS)。

症状が出る場合

症状が出る場合として、公的機関の資料に書かれているのは次のとおりです。

  • おりものが黄色くなり、増える(東京都)
  • 生理痛のような軽い下腹部の痛み(東京都)
  • 進行すると、不正出血や性交時の痛み(厚生労働省)
  • のどに感染すると、のどの違和感(厚生労働省、東京都)

厚生労働省は、進行すると不妊や早期流産の原因になることもあるとしています。東京都は、感染に気づかず病気が進行すると不妊症や母子感染などの原因になること、妊娠中に感染すると流産・早産の原因になることがあるとしています。

出典:厚生労働省「性器クラミジア感染症」、東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」

かゆみやにおいは?

厚生労働省、東京都、JIHSの、クラミジアの女性の症状の説明には、性器のかゆみやにおいは挙げられていません。
おりものの変化は、ほかの性感染症の説明にも出てきます。たとえば東京都は、トリコモナス症では強い悪臭のする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出る、淋菌感染症では緑黄色の濃いおりものが出ることがあると説明しています。
ここで使った資料には、おりものの見た目だけでクラミジアと診断できるという記述はなく、診断は検査で行うと書かれています(検査は後述します)。

出典:東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、東京都性感染症ナビ「淋菌感染症」、東京都性感染症ナビ「トリコモナス症」、厚生労働省「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」

膀胱炎のような血尿は?

厚生労働省、東京都、JIHSの、クラミジアの女性の症状の説明には、膀胱炎や血尿は挙げられていません。
「性感染症検査・相談マップ」(www.mhlw.go.jp/stikensa/)には、性感染症の症状の例として「排尿時の痛み・頻尿」などが挙げられ、気になる症状があるときは早めに保健所や病院で検査・相談を受けるよう書かれています。

出典:厚生労働省「性器クラミジア感染症」、東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」、「性感染症検査・相談マップ」(www.mhlw.go.jp/stikensa/)

のど・肛門への感染

東京都によると、オーラルセックスでは咽頭(のど)に、アナルセックスでは肛門に感染することもありますが、多くは無症状です。
JIHSは、口腔性交による咽頭への感染も少なくないと報告されていること、咽頭に感染がある場合はしばしば頸部(首)のリンパ節の腫れがみられることを説明しています。

出典:東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」

妊娠中にクラミジアに感染していると?

東京都は、妊娠中に感染すると流産・早産の原因になることがあるとしています。
また、母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、結膜炎や肺炎を発症することがあります(東京都、JIHS)。

出典:東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」、国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「性器クラミジア感染症(詳細版)」

検査と治療

厚生労働省によると、尿、尿道や子宮頸部からの分泌物、おりものを調べて診断し、抗菌薬で治療します。
東京都は、尿や分泌液、おりもの、咽頭擦過物、咽頭うがい液に含まれるクラミジアを遺伝子学的検査で検出して診断すると説明しています。血液のクラミジア抗体を調べる検査は、過去に感染して治った人も陽性となることがあります。
薬の種類や使い方は、必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。治療の詳しい内容は、次の記事を参照してください。

▶ クラミジアの女性の治療方法は?使われる抗菌薬と治療中の注意

厚生労働省は、陽性と確認された場合は、必ずセックスパートナーも医療機関を受診して治療を受けることが重要で、治療が完遂するまでは性交渉を避けるようにとしています。
東京都は、クラミジアは免疫ができないので何度も感染すると説明しています。
予防には、コンドームの使用や、積極的な検査・医療機関への受診による早期発見・早期治療が有効とされています(厚生労働省)。

出典:厚生労働省「性器クラミジア感染症」、東京都性感染症ナビ「性器クラミジア感染症」

検査を受けられる場所

厚生労働省の性器クラミジア感染症のページは、関連リンクとして「性感染症検査・相談マップ」(www.mhlw.go.jp/stikensa/)を紹介しています。
このマップのページには、気になる症状があったり感染したか不安なときは、早めに保健所や病院で検査・相談を受けるよう書かれています。
また、保健所・自治体等の検査機関では無料・匿名で検査・相談ができるとされています。ただし、性感染症の検査項目は保健所によって異なり、予約が必要な保健所や、一部有料の検査もあるため、調べてから受けるようにと書かれています。

出典:厚生労働省「性器クラミジア感染症」、「性感染症検査・相談マップ」(www.mhlw.go.jp/stikensa/)

この記事のまとめ

クラミジアの女性の症状

  • 女性は症状をほとんど自覚しないことが多い(厚生労働省)
  • 症状がある場合は、黄色く増えるおりもの、生理痛のような軽い下腹部の痛みなど(東京都)
  • 進行すると、不正出血や性交時の痛みが出ることがあり、不妊や流産・早産の原因になることもある(厚生労働省、東京都)
  • のどに感染すると、のどの違和感が出ることがある(厚生労働省)
  • 出産時に新生児へ感染し、結膜炎や肺炎を起こすことがある(東京都、JIHS)

 

JIHSの該当ページは、IDWR 2004年第8号の解説に2012年7月までの更新を加えたもので、ページ上部に「更新作業中のため、ページの一部に古い情報が含まれる場合があります」との注記があります。

この記事は、上に挙げた公的機関の資料に書かれている範囲をまとめたものです。診断や治療は、症状や持病、妊娠の有無などによって変わります。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関で相談してください。




最後までお読み頂いてありがとうございました。

もし、この記事が参考になりましたら、下のボタンを押して頂けると嬉しいですm(_ _)m





コメント

タイトルとURLをコピーしました